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大学二年生夏休み ユーレイルパスでヨーロッパ周遊鉄道旅5 ブリュッセル~アムステルダム


前回のあらすじ

ブリュッセルの街並み

前回は、ミュンヘンからブリュッセルまでICEを使って移動しました。ブリュッセルのグランプラスや小便小僧などを観光し、ブリュッセルワッフルやフライドポテトなど名物の食事を堪能しています。今回は早朝のブリュッセルから高速鉄道のタリスに乗るところからスタートです。

アムステルダムへ

ブリュッセル南駅からタリスに乗る

ブリュッセル南駅の電光掲示板

おはようございます。本日はブリュッセル南駅からスタートです。今回は電光掲示板の上から二番目、8時52分発のタリス9309列車に乗ります。
ブリュッセル南駅も他のヨーロッパ諸国同様に少し治安が悪く、スリが多発するので足早にホームへ向かいます。

タリスの先頭(アムステルダム中央駅で撮影)

タリスは、フランスのパリからここブリュッセルを経由しオランダのアムステルダムまでを結ぶ高速鉄道です。この旅行の翌月の2023年10月に、ユーロスターと合併し現在はタリスではなくユーロスターレッドと呼ばれているようです。赤い車体が特徴ですが、フランス国鉄のTGVと同じ車両です。

タリス一等車の車内 2+1の座席配置

今回はユーレイルパスを一日消費して一等車に乗ります。ベルギー国鉄の公式サイトから予約し、座席指定料金31ユーロでした。
ユーレイルパスを使った座席予約方法については下記の記事を参照してください。

今回予約した座席

座席は比較的固めで前との間隔も狭いですが、2時間程度の乗車なので問題なしです。また、横幅に関してはかなり余裕がありかなりくつろげます。

アムステルダムに到着

アムステルダム中央駅

ブリュッセル~アムステルダム間の車窓は田園地帯でのどかな景色が広がっており、気づけば爆睡してしまいました。
11時前アムステルダム中央駅に到着です。写真はないのですが、オランダにはヨーロッパでは珍しく改札があり、ユーレイルパス裏面のQRコードを読み込ませて出入りします。

アムステルダム中央駅舎

アムステルダム中央駅は赤レンガでできたおしゃれな駅舎が特徴です。東京駅とそっくりな見た目で、建設時に真似をしたといううわさがありますが、確たる証拠はないようです。

アムステルダムを散歩

アムステルダムは運河の街 あちこちに運河が張り巡らされています

アムステルダムはこの日の夜に出る寝台列車に乗るため、時間にはかなり余裕があります。この時間を使ってアムステルダム国立美術館へ行ってみます。
駅前でdrop&goという荷物預かり所を見つけたのでそこにバックパックを預けて駅から歩きます。確か7ユーロでした。

クロケット(コロッケ)

クロケットやバーガーの自動販売機 オランダでは当たり前?の様子

実はオランダには日本のコロッケのもとになったクロケットというものがあります。見た目も中身もコロッケにそっくりで、クロケット専用の自動販売機で売っています。国立博物館に向かう途中の道で見つけたので食べてみました。

クロケット 日本のコロッケより細長く衣がよりカリカリ

購入したのはシンプルな細長いクロケット。中はひき肉とジャガイモの餡で間違いなくおいしいです。FEBOというチェーン店で一個3ユーロ。

ダム広場

駅から少し南に行くとダム広場という有名な広場があります。アムステルダム発展の歴史と政治の中心で、正面の黒い建物は市役所として建てられた現王宮です。
この広場にはいくつかデパートもあり、トイレに行きたい方は清潔で無料なのでここで済ませることをお勧めします。

アムステルダム国立美術館

アムステルダム国立美術館の正面

ふらふら寄り道しながら歩くこと40分アムステルダム国立美術館に到着です。この美術館外観からは想像もつかないほど広大かつ作品が有名なものばかりで、一日では見切れませんでした。
アムステルダム国立美術館の公式サイトから予約して22.5ユーロ、日本語で予約できます。

正面ホール

外観に比べ内装はすごくモダンで清潔です。平日の13時から予約して、セキュリティチェックを受けて入りました。中は比較的すいておりゆっくり鑑賞できました。しかもヨーロッパでは珍しく日本語の音声ガイドを美術館公式アプリから取得できるので、ぜひ事前にインストールしておきましょう。
美術館なので、絵画以外にも鎧や銃など様々な展示がありますが、作品点数があまりにも多いため、誰でも知っているような有名な絵画のみを紹介します。

牛乳を注ぐ女

フェルメール 牛乳を注ぐ女

最初の目玉はフェルメールの牛乳を注ぐ女です。オランダ黄金時代の1658年ごろに書かれた絵画で、低級の家事使用人の女性が描かれています。

夜警

レンブラント 夜警

こちらは美術館一番の目玉、1642年に描かれたレンブラントの夜警です。正式には「フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ライテンブルフ副隊長の市民隊」という名前で、高さ約3.6m幅4.3mの巨大な絵画です。この時は修復作業中なのか、機械が置かれていました。

ゴッホの自画像

ゴッホ 自画像

最後に1886~7年ごろに描かれたゴッホの自画像38枚の内の一枚です。誰もが知るオランダを代表する画家で、アムステルダムにはファン・ゴッホ美術館という有名な美術館もあります。

マスケット銃の展示

アムステルダム国立美術館にはほかにも武器や歴史資料などたくさんの展示があり、日本語でのガイドや日本に関する展示もあるため、私のような美術にあまり関心がない人も大いに楽しむことができる場所でした。所要時間が非常に長く安くもありませんが、アムステルダムに来た際はぜひ訪れることをお勧めします。

次回予告

アムステルダムの運河 この明るさで19時

美術館の展示に見入って気づけば夜になっていました。アムステルダムは緯度が高いため、明るく見えますが19時前です。アムステルダム中央駅20時28分発の寝台特急に乗るため、荷物を預けたお店で受け取って駅に戻ります。

ナイトジェットの車両 アムステルダム中央駅にて

次回は寝台特急ナイトジェットに乗り、この旅のハイライトの一つスイスへ向かいます。寝台特急はサンライズ以外乗ったことがないのでとても楽しみにしていました。また、後半はルツェルンという町で登山電車に乗ります。


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