大学二年生夏休み ユーレイルパスでヨーロッパ周遊鉄道旅4 ミュンヘン~ブリュッセル
前回のあらすじ
前回はミュンヘン市内と少し足を延ばしてノイシュバンシュタイン城を観光しました。今回はノイシュバンシュタイン城から帰った翌日の早朝から始まります。
ブリュッセルへ
ミュンヘン中央駅からICEに乗る
おはようございます。早朝5時半のミュンヘン中央駅のSバーン地下ホームです。本当はこんな早起きする必要はなかったのですが、とある事情で早朝になってしまいました。まぁそれは後程…
ミュンヘンは治安が良いとは言え、寒い夜は他のヨーロッパ諸国と同じように地下鉄にホームレスが溜まります。この町で身の危険は感じませんでしたが、やはり気が抜けません。
まだ発車標に乗っていませんが、今日は朝6時26分発のICE1012 Dortmund行きにユーレイルパスを使って乗車し、フランクフルト空港駅で乗り換えます。ユーレイルパスについては番外編1を参照してください。
ICEに乗ってフランクフルトへ
今回のユーレイルパスは一等車乗り放題のものを購入したので一番前の一等車に乗ります。私のユーレイルパスは紙なので、ボールペンで日付と乗車する列車の情報を書き込み有効化します。
ICEの一等車は2列-1列の配置で革張りの椅子になっています。座り心地は2等車とほとんど変わらず、違いは広さと混雑率が低いことのみです。
一時間半ほど乗ってウルム中央駅に到着。特に事故があったわけでもないのにこの時点で17分の遅延です。
もともと日本で計画した旅程では、ミュンヘンからフランクフルト中央駅までICEに乗り、20分の接続でブリュッセル行きのICEに乗る予定でした。
が、一週間ほど前にX(Twitter)のDMで「工事の関係でミュンヘンからフランクフルト中央駅に行くICEがフランクフルト中央駅を通らなくなったよ」
と教えていただき、今回は一本前の早朝の便に乗ることになりました。今思えば中央線より遅れるDBで、20分乗り換えなんて無茶だったのかもしれません。乗り継ぎ時間は1時間程度ないとドイツでは安心できないです。
ICEでブリュッセルへ
結局24分遅れでフランクフルト空港駅に到着。この駅は近代的なデザインでコンコースはガラス張りになっており、とても清潔で居心地が良いです。駅でコーヒーを買って時間をつぶします。
いよいよブリュッセル行きのICEに乗ります。生まれて初めて国際線の鉄道に乗るのでテンション上がっていますが、シェンゲン協定内なので特別なこともなく普通のICEが来ます。
ICEの運転席はガラス張りになっており、内部の全体を見ることができます。が、机が遠くてとっても座りずらいです。普通の場所にすればよかった、、このICE16列車は国際線でかつ本数も少ないため、激しい混雑と高い運賃になることが多いです。この列車に乗る際は事前に座席予約をすることを強くお勧めします。
このICEは帝国で出発、次のケルン中央駅ではドイツ3大聖堂の1つケルン大聖堂が見えます。写真からはわかりづらいですが、この大聖堂はとても大きく特徴的な二つの尖塔は高さ157メートルにもなり、これは40階建てのビルに匹敵します。もっと景色を楽しむつもりでしたが、朝が早かったのでケルンから爆睡してしまいました。
目が覚めると何やらカラフルな駅についていました。〇の中にBが書いてあるベルギー国鉄(SNCB)の列車がいるので、もうベルギー国内に入ったようです。
14時前に5か国目ベルギーのブリュッセルに到着。ブリュッセル中央駅付近はあまり治安が良くないと噂なので警戒しながら歩いていきます。
ブリュッセルを観光
まずはホテルへ荷物を預けに
まずはトラムの1回券を購入します。チケット売り場の前にはやはり観光客に話しかける詐欺師がたむろしていました。イヤホンをつけるなどしてフルシカトしましょう。
こちらがブリュッセルの市内共通チケットです。1回2.6ユーロで、ドイツと違い乗り放題ではなく好きな区間を一度利用することができるものです。60分以内であれば乗り換えもでき、ICカードのようにタッチして使います。カードのように見えますが厚紙でできており、ほかにも日本でいうスイカのようなICカードのMOBIBも存在します。
トラムに乗ってホテルに向かいます。画像左側の青色に光る機械にタッチしてチケットを使います。
ホテルの最寄がMa Campagneという電停なのですが、途中の道で事故があり、途中に電停で運転打ち切りになってしまいました。近くに座っていた親切な大学生の子がMa Campagneまで案内してくれて、ホテルまで歩いていきました。名前は忘れちゃったけどマジ感謝。
ホテル紹介
今回泊まるのはブリュッセル中心地か南に2kmほどのところにある「Hotel Catalonia Brussels」です。このホテルはヨーロッパでは珍しくAgodaが最安値で、169.8ユーロで予約しました。外観や内装はとてもきれいにリニューアルされていますが、建物本体は古いようです。
荷物を預けに来ただけですが、ありがたいことに部屋の掃除が終わっているので入っていいといわれました。リニューアルされておりとても清潔なお部屋です。しかもバスタブ付き!久しぶりにお湯につかれます。
ベルギー市内を観光
まずはワッフルを食べに行きます。ベルギーといえばワッフルが有名ですが、日本でいう広島焼きと大阪焼きのように2種類があります。リエージュワッフルとブリュッセルワッフルです。リエージュワッフルがコンビニでよく見るしっとりしたワッフル。ブリュッセルワッフルが軽い口当たりでサクッとしています。
今回は適当に目についたお店でブリュッセルワッフルを食べました。トッピングは粉砂糖のみのシンプルな味付け。軽くてとてもおいしいです。普段は行ったお店などをメモに残しているのですが、なぜか忘れてしまい場所がわかりませんでした。申し訳ありません、、
次はブリュッセルの中心「グランプラス」という石畳の広場です。この広場は市庁舎、ギルドハウス、王の家など豪華絢爛な建物に囲まれており、世界で最も美しい広場と称されています。
最も目を引くのは1402年にゴシック・フランボワイヤン様式で建設された市役所(画像左手)です。広角レンズを使っているため分かりづらいですが、中央の塔は1455年に増築され、高さが約100メートルもあり、タワマンの25階程度に相当します。
グランプラスを取り囲むのは、そのほとんどがこのギルドハウスです。ギルドというのはゲームで出てくるギルドのように中世ヨーロッパの同業者組合のことで、ギルドハウスというのはそれら職人さんたちの寄り合い所のようなところです。
各ギルドハウスは金ぴかに輝いており、その建物の上部には職業を表す象徴が飾られています。船頭の家(船の飾り)、射手の家(フェニックス)、樽屋の家(地球儀)、油商の家(油商の守護神)などがそれぞれ掲げられています。
こちらはブラハン公爵の館。とても大きな館で歴代ブラハン公爵の像がずらっと並んでいます。実際に公爵が住んでいたわけではないようですが、ここもギルドハウスと同じように様々な職人の寄り合い所だったようです。
ブリュッセルの人気者、世界三大がっかりスポットの小便小僧です。浜松町駅のあいつのお友達ですね。人はたくさんいましたが、街角にポツンとある噴水の上にしょんべんする子供がいるだけで、確かに面白みがありません笑。ところでこれはなんの格好でしょうか?牧師さんでしょうか。
この日は服の選択や後期の大学の履修登録があるので、ホテルに戻ります。ちなみに服はTシャツと下着と靴下それぞれ4セットとズボン3枚で回してます。3日に一度2泊するタイミングで洗濯して回してます。
おはようございます。今日は一日中ブリュッセルをぶらぶらします。まずはホテルの近くの教会へ。
この教会は「ノートルダム デュ サブロン教会」といい、1304年に弓の射手組合ギルドによって小さな礼拝堂が建てられ、1436年にゴシック様式の教会として立て直されたのが始まりのようです。18世紀のパイプオルガンとこのステンドグラスが人気のようですが、観光客はほとんどいません。
歩いて数分でロワイヤル広場に到着。ここは18世紀にネオクラシック様式で設計された石畳の広場で、ブリュッセル市街を見下ろせます。
右側の像は1096年の第1次十字軍指導者であったゴドフロワ・ド・ブイヨンの騎馬像で、後ろに見えているのは聖ヤコブ教会という教会です。この建物の後ろには王宮が控えています。
こちらがその王宮です。この時は残念ながら外装工事中であまりよく見えませんでしたが、とても大きく荘厳さがうかがえます。実は夏季に一般開放が行われているようですが、こちらも案の定工事のため入れませんでした。
ロワイヤル広場からブリュッセル中央駅方面に階段を降りると芸術の丘ことモンテザール庭園という庭園があります。階段状のフランス式庭園で、ナポレオン二世が構想したそうです。この近くに15か所もの芸術施設があることから芸術の丘と呼ばれたとか。とってもいい天気で休憩にぴったりです。
フライドポテト
だいぶ遅くなりましたが、お昼ご飯を食べます。実はベルギーはフライドポテト発祥の地で、フライドポテト専門店もあちこちにあります。しかもソース付きBIGサイズで5ユーロとベルギーにしては安いです。グランプラス近くの「Fritland」で食べます。
外のテーブル付きベンチで食べます。ソースはお店のオリジナルを選びました。画像では少ないように見えますが、食べきるのがやっとなぐらいたっぷり詰まっています。ポテトはサクサク系でとっても食べ応えがあります。ソースはピリ辛なオーロラソースみたいな味でとってもおいしいです。
この後はまたグランプラスのカフェへ行ったり、スーパーでリンツのチョコを買いあさったりのんびり過ごしました。ベルギーといえばチョコですが、専門店で買うと高いのでスーパーで高級ブランドのチョコを食べていました。リンツでも1ユーロ台からあり、日本から見るととても安いです。
次回予告
次回は高速鉄道のタリスに乗り、オランダのアムステルダムに向かいます。オランダには一泊もしませんが、アムステルダム国立美術館など有名どころをめぐります。
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