よう実考察 2
今回はアニメ第1期のOPテーマ、「カーストルーム」の歌詞の意味について考察していきたいと思います。フレーズごとに区切って考察していきます。
キラリ蝶が
飛んでった 砂埃が大地に舞う
遥か彼方 それでも
空に憧れた
睨めど 星は落ちない
どうやって捕まえよう?
この場所から
蝶=自由を求める主人公、綾小路清隆
才能を隠す綾小路に力を出させたい堀北鈴音、
茶柱佐枝の気持ちが書かれている。
遠ざかる群青の下で
平等が罠をはる
部屋に針が落ちる
日陰と日差し交わり
エントロピーが満ちてく
制限的自由の中で
君はどう生きるのかって
問われたみたいだ
群青=空の色=空 と仮定すると、遠ざかるというのは、Aクラスから遠ざかるDクラスのことを表していると思われる。クラスポイントが0になったところとかが元になっているでしょう。
平等が罠をはる=実力至上主義
日陰と日差し交わり=綾小路と堀北
エントロピー=原子的排列および運動状態の混沌性・不規則性の程度を表す量。(Googleより)
このことから、高育のシステムの謎が示されていると思われる。(ポイントや特別試験など。)
制限的自由=高度育成高等学校
学校の敷地内からは出られないが、代わりにある程度の自由が保証される高育のことを指す。
Step by Step 少しずつ
掴みとるんだ 光を
変化は怖くない 進化を遂げよう
這い上がる 何度でも
空はいつでも待っている
僕らは 地球って部屋を歩く旅人
少しずつ成長しようとする堀北鈴音を表現している。
空はいつでも待っている=空高く翔んだ蝶は、堀北が成長し、自分と同じところまで上がってくることを望んでいる。"待つ"と表現されていることから、飛べるように手助けするのではなく、あくまで自分自身で立派な羽根を手に入れることを望む。
僕らは 地球って部屋を歩く旅人=地球という広い世界も、遥か上空、宇宙から見渡せば小さな空間の1つでしかないということ。
自分たちが生活の軸にしている高育も、外から見れば小さな施設のひとつに過ぎない。
これに準えると、地球って部屋=高度育成高等学校だと考えられる。
また、自分の中の基準のみで物事を測ると、その基準の外にいる人間の良さや凄さに気づくことができないということが表されている。
すなわち、勉強の出来ない生徒を見下す堀北の危うさや、規格外の綾小路の凄さを示唆している。
旅人=色々な経験をし、学習する生徒たちのこと。
つまり、高育で学ぶ生徒たちを表している。
もう1つの意味を見出すなら、
僕らは 地球って部屋を歩く旅人=綾小路の発言とすると、一般生徒を演じようとするが、独特の言い回しから、上手く演じられていない綾小路を表しているともとれる。
天才、綾小路清隆からすれば、Aクラスだろうと他学年だろうと教師だろうと、小さなものにしか見えていないということ。
また、"僕ら"や"歩く"と表現されていることから、才能を隠し、他の生徒と同じ目線で物事を考えようとしていることが表現されている。
つまり、綾小路は本心では自分とそれ以外を区別しているが、平穏な生活をするために、他の生徒と同じ目線に立ち、地に足をつけて学習しようと考えている。
迫り来る嘘の音 不安定な欺き
逃げようとは思わない
思い出を積み上げて
色濃くなる室温
差し伸べるから掴んで
世界は君だけじゃない
共に戦うよ
最初の2行は他クラスからの接触に屈しない堀北が、最後の5行は綾小路が、高育に入って得た自由を噛み締め、それを守るために堀北に手を貸すところが表されている。
Day by Day みつかった
居場所の中で 確かに
結び付いてく 絆があるから
虚像たち 崩れてく
本当の力 剥き出す
僕らは
行くべき空に近づいている
自由を守るためにクラスに手を貸す綾小路が表されている。前半3行は高育での生活の中で、クラスに絆が生まれ、団結できるようになってきたことが、次の2行は実力を出す綾小路が、最後の2行でクラスがAクラスに近づいてることがそれぞれ表されている。
フワリ蝶が花に問う
「今の場所で満足かい?」
空を背にして 美しくあざ笑ってた
大地を蹴り 蝶に続く
僕らは今 飛び立つ
綾小路が堀北に手を貸し、それに応える堀北の場面が表現されている。
Step by Step 少しずつ
掴みとるんだ 光を
変化は怖くない 進化を遂げよう
這い上がる 何度でも
空はいつでも待っている
一人じゃ開けない扉の前
君と一緒ならば 自由になれる
前半は一緒。後半2行は、綾小路の実力に一時的に信頼を置いた堀北が、綾小路を利用しAクラスを目指そうとするところと、自由を守るために、堀北を隠れ蓑にして活動する綾小路が表現されている。堀北は1人では勝てない、綾小路は1人では目立ってしまう。互いに利用し合う関係が書かれている。
次回は2期のOPになると思います。
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