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犬飼ターボさんの「星の商人」を読んでみた!

Beauty Japan BAY Globalエリア大会の運営事務局から出された課題図書、第二弾!犬飼ターボさんの「星の商人」を拝読させていただきました。

Beauty Japan BAY Globalエリア 課題図書②

私が挑戦しているBeauty Japan 2024についてはこちら↓の記事をご覧ください!

星の商人 -「成功の秘法」を手に入れるためのレッスン-
/犬飼 ターボ


「星の商人」は、犬飼ターボさんの小説で、商人としての成功を目指すレキとスタムの物語。

二人は、元大商人の賢者から大商人になるための秘法の書かれた羊皮紙を買い取りますが、その羊皮紙に書いてあるのは、「他の成功は己の成功」という言葉だけ。

ちゃんとお金を出して買っているのに、それだけ・・・?って、読者の自分も思っちゃうというのに、
レキは、元大商人の教えの信じ、素直にその意味を探求していくんです。
(もう素直すぎるよ、レキさん!)

そして、スタムは、「自分が成功するには自分以外の人間を失敗させることが必要」と言って、賢者の教えとは真逆の道を進むことにしたのです。

同じ目的を持ち、同じ体験をしたにも関わらず、この二人は、別の道を歩むようになったわけです。

レキは、商人として成功を成し遂げたいと思い、その世界で大成功をしている元大商人の教えを素直に聞き入れ、これまでの人生では考えてこなかったようなことでも何とか自分でその答えを探し求めていきます。
その根本にあるもの、それは師を信じ、信じた自分自身をも信じる力、のような気がしました。

一方でスタムは、自分の殻を打ち破ることができず、自分の考えに従って行動していったのではないでしょうか。

そして、筆者はこう書いています。

「富を奪い合う者は競争の世界に生きる。」
「富を分かち合う者は共存の世界に生きる。」

正しいのは、どちらなのでしょうか?と。

分かち合う共存が正しいでしょって思うとこなんだけども、
競争も共存も、どちらも実は正しいと筆者はいうんです。

信じた世界が、あなたにとっての真実の世界。
だから正しいのだよと。。。

そして、人生の責任は自分しかとることができないということ。
他人の人生にまで責任をとろうとするのは傲慢だと。

あくまでも選ぶのは自分。
そして、他者の選択に何らかの形でかかわっていたとしても、選んだのはその他者なわけで、それを気に病んだりするのはむしろ相手に対して失礼だってことなんじゃないのかな?
これって他者に対するリスペクトが根底にあるからこそ出てくる言葉のような気がします。

そして、やっぱり正しいのって共存なんじゃないの?って思ってる読者(私もその一人)にそっと手を差し伸べる犬飼さんは、あとがきでこう述べるのです。

私たちは、競争の世界で生きていくことを教えられてきた。
その私たちが本質である分かち合い、共存の世界で生きようとしたとき、これまでの競争の世界とのズレが生じると。
そのズレ、他人の失敗を望んでしまう自分、自分ひとりだけが良ければいいと思う自分を責めずに抱きしめてくださいと。。。
傷ついた自分を許し、癒していくことできっと共存の世界がアタリマエの世の中になるんじゃないのかって。

もうヤバくないですか?
自分の中に理想と現実とのギャップってあるよね、って言った上でそれで良いんだよ、マルっと受け止めてあげましょうと。

この物語を通して、自分自身の生き方や他者との関わり方について深く考えさせられました。

何度も読み返して大切にしたい一冊。
1時間くらいで読めるのに、本当に深いお話です。
ビジネスだけでなく、人生を考える上で大切にしたい在り方に気づかせてくれる。
この本との出会いを下さり、ありがとうございました!


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