ぜんぶ運命だったんかい/笛美
国内でフェミニストというと随分世代が上の女性たちを連想しがちだけど、最近は同世代も増えたなーって思う。
そんな同世代フェミニストの笛美さんの本が出たというので読みました!
フェミニストの本はしんどいし疲れるしどうしても手が伸びにくいけど、笛美さんのことはTwitterでずっと見ていてその活動や発信の仕方が好きなのとなによりインスタが好きで本も買っちゃった。
内容は韓国のフェミニズムの本を手に取った時のような衝撃があって、とにかく等身大の日々が淡々と綴られていて、強い言葉も感情で乱れた文章もないんだけど、でもその当たり前の日常に全部思い当たる節があって、あの時の後悔やあの時の無知さも、ひとつひとつ丁寧に言葉になっていた。
まぎれもない、これはこの国の現実だった。
こんな現実だけど戦わなくていい、だけど声をあげてもいい、強くなくていい、だけどわざと負ける必要はないってメッセージを感じた。
そういうとにかく今を生きる「うさぎ」さんたちに寄り添ったすごく愛のこもった本だった。
この本の優しさと愛がどうか遠くまで届くといいなと思うし、できれば男の人にも読んでほしいなって思う。
これがあなたの娘やパートナーがたどっている道筋で、この社会を作ってるのは私たちで、あなたも辛いよねだったら一緒に声をあげようよ。
それが伝わるところってどこまでなんだろう。
誰かに変えてもらうのを待つんじゃなくで自分がまずパートナーと対話する。
それが私のできることなのかな、身近なところから会話する時に笛美さんのこの本のトーンを思い出して強くない攻撃しない会話が私にもできたらいいなって思う。
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