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君はひとりじゃない

ハマり‘衣’


母を亡くした娘オルガの服装は終始素晴らしかった。好み。
役柄や映画の雰囲気と、衣装の色やサイズ感がマッチしていて素晴らしい。
精神病という役なので体型がとても華奢。たっぷりなニットを着ることで繊細で頼りない雰囲気が漂うし、薄いランニングシャツにスパッツだと、病的な雰囲気が。

ハマり‘食’


精神病院で無理矢理食べさせられる食事。精神病院の真っ白なテーブルに置かれた、食パンに赤いジャムの‘赤’が際だって印象的だった。
完食できずに、食パンはミキサーにかけられドロドロになって再度登場します。。

ハマり‘住’


病院で治療や運動をする白い壁の部屋に、外から差し込む光がとてもキレイだった。
そこで様々な治療を行うランニングシャツ姿の痩せた少女達の様子は、異様過ぎて笑える。


残酷なシーンと、美しいシーンとのギャップを魅力に感じた映画。
ブラックユーモアたっぷりすぎて、たまについて行けず、何度か巻き戻したりもしたが、最後のシーンでは予想に反して涙が流れた。

大切な人を亡くした親子は、とてつもなく辛いのに、なかなか支え合うことが出来ない。
支え合うどころか、反発し合ってしまう。

辛く悲しい内容なのだけれど、え??なにこれ?な、展開や、異空間な映像に、くすりと笑いながら観ることができた。見終わった後は心をほっこり温かくしてくれた。

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