2022 天皇賞・秋の予想

東京11R
芝2000m 15:40発走

注目は強い4歳世代vs3歳クラシックを賑わした各馬との初対決
これまで世代レベルに疑いの目を向けられていた5歳世代は個性的な馬が台頭してきているので3世代による頂上決戦と言える戦いになる


トリッキーなスタートからコーナーの入りまでをどのようにやり過ごすかがこのコース最大の鍵となるが、この枠順も雌雄を決する大きなポイントになってくる可能性も考慮してみたい

次にあくまでも個人の感覚的なものだが
『3歳≧4歳>5歳』
という世代レベルの差はあると思う
各世代トップが単純にこの構図に収まる結果になるかも注目したい

[父ディープインパクトの馬券内]
1-8-2-40 複勝率19.6%
出走頭数が頭抜けて多いことから複勝率の低さはそこまで気にする必要は無いと思う反面で、なかなか勝ち切る馬が出ていないこととマイルがベストの産駒が勝ちきった例がない点は気になる
13年 ジェンティルドンナ:1番人気・2着
14年 スピルバーグ:5番人気・1着
14年 ジェンティルドンナ:2番人気・2着
15年 ステファノス:10番人気・2着
16年 リアルスティール:7番人気・2着
16年 ステファノス:6番人気・3着
18年 サングレーザー:4番人気・2着
19年 ダノンプレミアム:3番人気・2着
20年 フィエールマン:5番人気・2着
21年 コントレイル : 1番人気・2着
21年 グランアレグリア : 2番人気・3着

・ダービー馬のディープ産駒の古馬G1
国内での古馬G1での成績は1-1-3-18と3着以上の結果を出したのはワグネリアン2回とコントレイルのみ
キズナ、マカヒキ、ディープブリランテはその後G2での好走はあったもののG1では全く勝負にならなかったことから、シャフリヤールは成長曲線がまだ伸びているのか?どの時点で止まっているのか?考える必要はあるがダービー以外でもこれだけのディープ産駒が取りこぼしてきたレースだけに単純にダービー以降のレースでの疲れやダメージが取れていなかった場合には心配はある


今年はシャフリヤール以外にポタジェ、カデナと出走3頭で時代の移り変わりも感じるしこの中で最も人気をするシャフリヤールにとっては前走海外レースから挑んだ過去の3頭が全く走れていない点も評価としては上げにくいポイントになるかもしれない


[3歳馬の成績]
1-1-1-9 複勝率25.0%
一見すると3歳馬劣勢ではあるが昨年勝利したエフフォーリアのように同年ダービー連対馬(イスラボニータ、フェノーメノ、エフフォーリア)に絞れば1-1-1-0で複勝率は100%となるので心配なし

多少強引ではあるが1995年以降にデータの範囲を広げれば2-2-2-0となる(ジェニュイン、シンボリクリスエス、ディープスカイ)ダービー連対馬は同年の天皇賞秋での親和性が高いと言いきって良さそうだし連対率100%の3歳馬の歩みはなんとも昨年のエフフォーリアとダブるところがある

イクイノックスにとっては凄まじい追い風データで馬体の仕上がりもここ狙いが明らかだし、皐月賞とダービー上位の馬の価値は先週の菊花賞で改めてアスクビクターモアが上げたと思うのでダノンベルーガ、ジオグリフ、イクイノックスの3頭の決着があっても全く驚けないだろう


[血の力+ローテーション]
ジャックドールの父モーリスは天皇賞秋をベスト距離と言えない中で快勝、さらに祖父スクリーンヒーローも連対しており5代父Roberto持ちの馬には合うコース設定と見るのが自然な流れかもしれないし、この馬は1ヶ月以上レース間隔を開ければ7戦7勝と力を発揮できる状態を作り上げるのが上手い
色々と揶揄されてきた5歳世代は今年になって活躍が目立ち世代トップのコントレイルの評価まで改めて上げることになるかもしれない


[レース展開]
まず逃げ馬はパンサラッサとバビットだが逃げ宣言のパンサラッサは前走のようにスタートで凹まず行けるかどうか
この2頭を見ながらジャックドールが続いて淡々とスローの上がり勝負にしないような展開を作っていく

狭いスタート後のポケットを抜けてしまえば広い1ターンのコース形状だけに終始隊列は維持されて大きな動きは起こらないだけにジャックドールを見ながら進む馬が何になるかで後続は全く届かない展開まで考える必要がある

マリアエレーナ、ノースブリッジあたりが前を追わず壁になるのを有力馬たちは避けたいので
4コーナーを回りきるあたりからコース取りが激化しそう

Bコース替わりで絶望的に悪化した内を通らず済むのは良いとして、パンサラッサとジャックドールの後続を引き連れた流れはどこまで続くかパンパンに硬い馬場ではないので持続的に脚を伸ばせる馬を買いたい



[有力馬について]
1番人気
7.イクイノックス 牡3 56 ルメール
データ的には複勝率100%どころか連対率100%データをこの馬が昨年のエフフォーリアに続いてトレンドメーカーになるかも
皐月賞、ダービーと大外枠からいずれも2着でどちらも負けてなお強いと感じさせたのはこの馬だった
ただ今年のG1での1番人気連敗記録は過去最高を更新しており、この馬自身もなんらかの理由で大舞台で勝ちきれないとしたら2着固定で買うのが最も賢明な買い方になるかも


2番人気
9.ジャックドール 牡5 58 藤岡佑
外すぎずパンサラッサを内に見れる枠◯
バビットが出て行くか行かないかを見て2,3番手のどちらを選択するか決められそう
2000mはとにかく得意で左回りは5-0-0-1と信頼性もあるし先述の通り7-0-0-0の1ヶ月以上の間隔を取った際の成績も強みになる
本当に強いメンバーとやった時にあれ?という競馬になる可能性は決して低くないと思うが、パンサラッサが前後半56.5-60.0のような時計でバッタリ止まるような流れを作ったらこの馬とて危ない


3番人気
8.シャフリヤール 牡4 58 Cデムーロ
好位から素早い上がりを使えるので東京2000のイメージはぴったりだが追走も考えながら乗れる2400の方が合うかな?というところとはっきりとここ目標に完調に仕上げられたというわけではないので底力+適性で仕上げられてきた他の馬に勝てるかというところが注目だが、スローからミドルで流れて瞬発力とキレで勝負するイメージが強くそういうレース展開になるかどうか
ドバイシーマCのように抜け出して残す競馬ができることも知れたが本命にするならジャパンCで本命にしたいと思う
本来のキレが58kgの負担重量で削られるなら3歳馬に付け入る隙はあるかもしれない


4番人気
5.ダノンベルーガ 牡3 56 川田将
皐月賞では馬場の悪い最内選択しかできずあのコース取りで4着なら致し方なし
極限までの仕上げを施したダービーではレース前に燃え尽きていた印象もあったし伸びにくいとこに出すことになったレース展開も加わって4着は多少裏切られた印象もある
あまりにも取り沙汰された抜群の追い切りでかけすぎた負荷は却って裏目に出た印象もあるし、ハーツクライ産駒の天皇賞秋となると極端に良いイメージは持ちにくい

操縦性もあって前を追える馬だけに瞬発力だけで勝負するタイプよりは信頼できそうなイメージもあるし追い切りの動きもやりすぎず本番に進んでくれた印象があるが馬体の成長力という意味では3歳勢の中では最も迫力は感じないのは秋の目標が一旦神戸新聞杯となった後に怪我で天皇賞直行となって馬体を肥やす時期が短くなったのがフォトパドックにも現れている気はする


5番人気
6.ジオグリフ 牡3 56 福永祐
ドレフォン×アロマティコなら東京コースがダメということは無いはずでダービーでは折り合いに難を見せたが馬の後ろに入れられるなら皐月賞で見せたパフォーマンス発揮は問題ないはず
前で飛ばす馬が持続的なスタミナを要求するスピード勝負のレース展開にしてくれればこの馬には絶好の展開になることを期待したい

馬体の増やし方については骨折明けではあるものの有力3歳の中では最も上手く成長できた気はするのでその辺りの成長力にも期待したい


6番人気
3.パンサラッサ 牡5 58 吉田豊
この2戦はゲートの出が悪かったことが最も影響した感じでハナをすんなり切れていればもう少し良い結果が伴ったかもしれないし、宝塚記念も4角先頭は緩急をつけたペースで内容自体は悪くなかったので2度の直線距離の長い東京コースで活きるかどうか微妙な気はするがBコース替わりで道中インがそこまで消耗しないなら残り200まではドキドキできるだろうからその先まで信じるかどうか

7人気
1.マリアエレーナ 牝5 56  松山
前走の小倉戦は58.9-58.5とスピードを活かせられる馬場に助けられた面はあっても後半更に加速(ずっと同じペース持続)したのは天皇賞向きと言えるペースでの圧勝
東京コースは初めてでも左回りは元々得意で内枠をうまく活かせばというところも押し込められて抜け出れなくなることは考えておいた方が良いし、個人的に対戦メンバーがここまで上がることについては簡単ではないと思う


8番人気
4.ポタジェ 牡5 58 吉田隼
昨年も同様のローテでここに向かったが今年は明確なタイトルを手にしており叩いて良くなるタイプなので注意は必要だと思うが、昨年もそう思ったように毎日王冠はステップとして重要な一戦だが関西馬が短期の繰り返し東上というのはほぼ無視して良いかな?という印象
美浦所属であれば毎日王冠→天皇賞でも良いと思うが栗東所属は明確に割引たいが持続力要求の一戦なら怖い一頭ではある

その他
枠次第では買いたかったユーバーレーベンが大外枠を引いた時点で特に馬券的に買いたい馬は消えた
ノースブリッジあたりは展開が噛み合えばというところもあったが、前が速すぎると持ち味を活かせるとは思いにくく抑えるかどうか
騎手込みで怖いのはカラテではあるが新潟記念を勝ちはしたものの相手に恵まれたのも事実で鵜呑みにはしにくい


[予想]
昨年同様に上位人気馬での決着となる可能性は非常に高そうで無理に穴馬から買う必要はないだろう
ただ、1〜5番人気までの馬はどれが勝利しても不思議ないくらい展開によって実力は拮抗していると思うので基本的に好きな馬を買えば良いと思います

◎ ⑥ジオグリフ
◯ ⑦イクイノックス
▲  ⑤ダノンベルーガ
△  ⑧シャフリヤール
△  ⑨ジャックドール
敢えて買うなら
①マリアエレーナ


  本線
⑤⑥→⑦→⑤⑥⑧⑨
 本線の裏返し
⑦→⑤⑥→⑤⑥⑧⑨

以上12点


イクイノックスの1,2着固定で
⑤⑥⑧⑨→⑦→⑤⑥⑧⑨
⑦→⑤⑥⑧⑨→⑤⑥⑧⑨

とすると24点になるんでそこまで買いたくないかな、と言う印象です

3着に人気薄を買うならノースブリッジでいきます

以上、人の多さに吐きそうなユニバーサルスタジオジャパンよりお届けしました

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