2024 天皇賞秋の予想

絶対に頭に入れておかないといけないのは今週からBコースです、それで大体大丈夫だと思います

土曜や日曜のレースまでに大雨でも降ってレースが進んだ場合は内側の馬場が極端に傷んだりしてしまうので天候による影響は加味しなければなりませんが、内側の柵を3m動かすことで内の傷んだ箇所が概ねカバーされるので東京芝コース自体の内側が圧倒的に有利になる


なんてことはコースの切り替えとしては常識的なことですが「え?今週からBコースなの?Cコースなの?」

なんてことは馬券買う時には当たり前に知っておかないと狙っていた馬が大外の追込馬なんてトラックバイアスに完全に不向きな馬を選んでしまいかねないので事前にしっかりと理解しておきましょう



さらに東京芝2000mのスタート位置から最初のコーナー進入までが130mほどしかなくコーナーRがキツいので多頭数になればなるほど圧倒的外枠不利というコース形態です


良いですか、今週からBコースです


イーブンペースかスロー気味(後傾)の流れになりやすい東京芝2000mでの一戦というのを加味してみてください

※土曜の1勝クラスで59.8-58.8というスロー気味な平均で流れたのに後方待機のシンハナーダがぶっちぎりました(シンハナーダのモノが違った感も非常に大きい部分ではあります)

が、逃げたセルケトや番手の馬が4コーナー回ってすぐにあっさり脱落してしまった影響はかなり大きかったと思います

ラストが12.2-11.0-11.0となっている中で好位で運んだ集団が残り600〜400をかなり抑えてしまい33.2で上がったシンハナーダにあっさり追いつかれる隙を作ってしまったという展開でもありました

どちらかと言うと圧倒的1番人気ルメールJのサンセットビューがシンハナーダと同じような位置から4着に惜敗したことに重きを置きたいところです

残り400mで2,3着の先行・好位馬もスピードに乗ってからは抜かせていません

土曜東京は
極端な前残りor後方一気
内枠>外枠の馬の好走

基本、この傾向は頭数が多くなるほどに
前残りの内枠有利となりやすいです

レース結果のみを見渡して判断するのは危険です

大事なことなので2度言いますが

レース結果のみを見渡して2000mのレースで8枠の馬が2回とも来てるやん

なんて判断するのは危険です


実際に2度の2000m戦は11,10頭立てなので天皇賞秋の場合に該当するのは緑枠です

そこに4〜5頭増えるだけ?

いやいや、全く違った性質のレースになると思いますよ


頭数が増えれば増えるほどに
基本、極端な追い込み馬は来ません


昨年ですか?

そうでしたね、イクイノックスさんという歴代最速最強みたいな鞍上が言うにはポニーみたいなお馬さんがいましたね


1.55.2とかいう時計はプレステ版のダビスタで魔改造しまくったお馬さんみたいでした

ついていった馬は沈んでしまい2〜4着が後方待機の3頭になってしまったわけですが勝ったイクイノックスは3番手から盤石の競馬


11頭立てのレースのハマった2〜4着と考えるようなレースの性質だったと思います

ジャックドールのように58.0を切るようなペースで行く馬が今年もいればハマる馬が出てきても不思議はありませんが・・・


その前の2022年は57.4-60.1という超前傾の流れを作り出したパンサラッサがあわやの場面を作っての2着

勝ったイクイノックス以上に3着入線でガクッとダノンベルーガの川田Jが印象的だったレースですね

この時はUSJで家族で遊びながらレースLIVEを見てパンサラッサの大逃げを見て興奮したもんです


まぁ、今年そんなペースで引っ張りそうな存在が全く見当たらないんですよね

横山親子と岩田親子が前でじっくり行く流れになりやすそうというか

戦前から各ジョッキーも良い位置を確保するための騎乗を目指してきそうなイメージで乗ることになると思います

ジャスティンパレスなんかは課題のスタート問題があるので完全にハマり待ちといったイメージで良いんじゃないかと思います

この辺りはマテンロウスカイあたりが58.0を切るようなペースで行けるだけ行ってしまえば叶う部分かもしれません

ただ絶好枠に和生Jのベラジオオペラがいて横山典Jが描く展開がどうなるかは正直わかりません


ここで覚えておきたいのは

①逃げや番手の馬はある程度残りやすい
逃げ→過去10年で4頭が3着内
2〜4番手→過去10年で5頭が3着内で3勝

②7〜8の外枠の馬は2,3着まで
7枠→過去10年で6頭→1勝
(1勝は少頭数の⑨アーモンドアイ)
8枠→過去10年で3着2回

14〜16頭立の開催で馬券対象になったのは7枠がリアルスティール、イスラボニータ、ステファノスのみで8枠がイスラボニータとステファノスのみ


③近10年の勝利ジョッキー
北村宏→浜中→Rムーア→武豊→ルメール→ルメール→ルメール→横山武→ルメール→ルメール→???

ルメールさんの3連覇→一年挟む(ルメール3着)→ルメールさんの連覇

過去10年でルメールJ 5-0-2-3

10年前は7枠15番のイスラボニータを3着入線導いています

外枠だからと言ってレーベンスティールを簡単に消しにできる条件は揃っていません


なんなら2023年〜2024年の芝中長距離GⅠのルメールJの成績はと言うと

2023年 7-3-2-1
(着外は日本ダービーのスキルヴィングのみ)

2024年 3-0-0-2
(着外は日本ダービーのレガレイラと宝塚記念のジャスティンパレスのみ)


勝率58.8%
複勝率82.4%


競走中止、特殊馬場、特殊馬場しか着外が無いというのがルメールJの凄さでしょう


④親から子へのアシスト

具体的に何か目立ったことをするなんて意味ではありませんが、具体的にこういう展開になった時に怖さが増す存在


1.ベラジオオペラ

マテンロウスカイによる誘導で再内枠を引いたこの馬が最短距離で内側を突ける可能性が高くなる


2.ホウオウビスケッツ

単騎逃げが叶えば番手で控えるノースブリッジが内を空けることはまず無い→有力馬を外に弾いて逃げ粘れる展開に繋がる


3.ジャスティンパレス

マテンロウスカイが暴走大逃げの場合ハマる


まぁ、この辺は個人的には割と注目していますが同厩舎でも同馬主でもないのでそんなこと簡単にできるはずもなく結果を求められるジョッキーとしてそれぞれがそれぞれの責務を全うするとは思います

が、1と2は単純に展開上そうなる可能性は高いと感じています



そろそろもう予想しましょうか


正直、登録段階では何が勝ってもおかしくないと思って登録馬一覧を眺めてましたしそれぞれにストロングポイントもあるのでその中で理想的な枠に入れた馬を単純に評価しようと思っていました


◎①ベラジオオペラ  横山和

ある程度先行体勢も取れて理想的な枠に入れたことからこの馬に期待したいです

1週前追い切り時点で目一杯にやって良い頃の動きに達していないという陣営の評価からも半信半疑でしたが当週の動きがかなり良くなっているように感じました

上村師のコメントはそれでも夏バテの影響や以前との比較で以前半信半疑といった内容で今ひとつトーンが上がってきませんが、涼しくなったこともグンと良くなる材料になっていると思います

4歳世代がかなり見直されだした春の内容からも2000mで行われるこの舞台こそ秋の1番の目標になりそうです

日本ダービーを見ても一瞬のキレ脚はかなり良いものがあるのは歴然で後半2ハロンにかなりギアを上げなければいけなくなる争いもこの馬向きだと思うことから自信を持って◎にします



◯⑩ダノンベルーガ C.デムーロ

これまでのJRA GⅠの4勝は全て外からの差し切りという鞍上を新コンビに最強世代で無冠に終わった雪辱を晴らしたい

これまで継続コンビを組んできたモレイラJが馬群で落ち着かせようとしたものの抜け出すまでにモッサリしたところを見せてきたように、この馬が強い競馬をした共同通信杯のように周りを馬で覆わずノビノビと走ることこそ本来の輝きを取り戻すポイントになりそう

そういう意味では腕っぷしもあり馬を動かすことに定評のあるCデムーロJに期待したいという意味での印です

ドバイの内容もあと一歩のところまで迫りましたし連戦となった昨年のジャパンカップよりも唯一イクイノックスにくらいついて上位に残した天皇賞秋でこそ狙いたい一頭です

帰厩からの追い切り内容からは買える要素があまり無いようにも感じましたがレースでしっかり走ってくれることを祈って

「ダノン先週やと思ったら今週やったんかい」という結果になって穴おじさんたちを喜ばす結果に期待して思い印を打ちました

※昨日ダノンマッキンリーがその役割を果たしたとも言えなくはない

あとはCデムーロJが大いに平場のレースで躍動してスタミナ切れにならないことを祈りたいです



▲⑫リバティアイランド 川田

3歳の牝馬クラシックを盤石の強さで制したことから4歳シーズンにも期待のかかるのは当然のことですが、ドバイシーマクラシックに関しては正直グンと加速してからの持続力という感じがこの馬らしくなくアレ?という思いでレースを観ていました

シャフリヤールは勝ち馬を目標にしながら良い競馬をしたので結果的に後ろすぎたという点が響いた形ではありましたが、古馬に2.5kg差貰ってのものだったので評価が難しい一戦だったというのが個人の見解です

昨年のジャパンカップは古馬とは4kg差、スターズオンアースには2kgの差があっての3〜4着馬との着差は古馬牝馬で主だったメンバーと2kg差の今回は逆転や縮まって不思議なし

また今回の馬体に関してもスプリンターのような体型になっている点も個人的には引っかかるので、あまりレベルが高水準ではなかった同世代に無双していた牝馬であった可能性は考えておいても良いでしょう

今回はかなり拮抗したメンバーが揃った中で圧倒的な強さを見せるかもしれませんが、寄せてはきても届かずの場面が想像できるので評価は手控えたい一頭です



△△⑦ドウデュース  武豊

GⅠ制覇の際は常に叩き3戦目ということで本命にしづらいところはありますが昨年以上に追い切りの動きはよく感じましたし今回の出走馬の中ではレーベンスティールに次ぐ評価をして良い内容はこの馬だと思います

ドバイは正直エスコートに不満の残る内容でしたし宝塚記念は馬場適性の差と通った場所の差もありました

一瞬のキレというよりはロンスパでこそのところがあるのでスローで速い上がりを求められる場合は早めに動き出す必要があるので展開的に合うかどうかといったところでしょう

イメージ的にもう少し人気が落ちると思っていたところでこれだけの支持を集めたのは正直なところ意外でもありました

2,3着が極端に少ないタイプでもあるので重い印が打ちにくくもあるのですが現役ラストシーズンということでこの馬らしい走りを期待したいです


△⑭レーベンスティール  ルメール

どうしても新潟大賞典の走りや香港での走りに疑問が残るタイプですが良馬場の東京でルメールJ鞍上であればそう無様なレースをするとも思えませんし、折り合ってのスローからの瞬発力勝負ならドウデュースよりもこちらを選びたいところです

VS強い馬が1頭の時は常に良いレースをしているのですが強い馬がたくさん揃った際に案外なように今日である程度はタイマン向きの馬かどうか判断できることになりそうです

外枠での勝利経験もなくむしろ走りは悪くなっていますしオールカマーでも抜群の位置で折り合って抜け出したことからも内寄りの枠でこそかもしれませんので重めの印は打てませんが、東京2000mのルメールJは買わない判断はできません



☆⑨ホウオウビスケッツ

どうしても今回買いたい穴馬はこちらです

シルトホルンが外にいるのでどう折り合いをつけるかですが、内にいるノースブリッジが良い壁役になってくれそうでしっかりと息を入れられる展開になれば大いに粘りこむ競馬になっても不思議はありません

この世代が評価されにくかった中でGⅠで好結果をおさめているわけでもありませんが、正直追い切り内容は上位陣と比較してもなんら遜色ない内容だったと思います

日本ダービーも6着とはいえ0.2秒差ですし東京実績も思いのほか悪くはなく毎日王冠は斤量にも恵まれたシックスペンスのキレ味には屈しましたが、レーベンスティールが前付けした時以外に抜群の瞬発力を発揮しそうな馬は4コーナーを先頭で駆け抜けた時点では周りにはまだ居そうにない

そんな中でベストは〜2000mまでと思われがちのこの馬も成長力で上位争いして不思議なく是が非にも買いたい馬として挙げておきます



その他、3着候補で買い足すなら
追込馬のハマる時くらいでしょうから

⑪ジャスティンパレス

だけ買い足したいと思います



⑥ソールオリエンス

枠の並び的には怖さはあるものの前付けすると良さが減る馬なのでこの枠はむしろマイナスになる可能性まであるので買いません

あとは想定より人気してしまった感もあります



まとめると

◎①ベラジオオペラ
◯⑩ダノンベルーガ
▲⑫リバティアイランド
△△⑦ドウデュース
△⑭レーベンスティール
☆⑨ホウオウビスケッツ
3着候補
⑪ジャスティンパレス


買い目候補 A
①→⑦⑨⑩⑫→⑦⑨⑩⑪⑫⑭
⑦⑩⑫→①→⑦⑨⑩⑪⑫⑭
⑦⑩⑫→⑦⑨⑩⑫→①  44点


買い目候補 B
①⑩⑫→①⑦⑨⑩⑫→①⑦⑨⑩⑪⑫⑭ 60点


個人的にベラジオオペラ来なかったらハズレで構わないとは思うのでAパターンで買うとは思います

あとはリバティアイランド、ドウデュース、レーベンスティールが揃って飛ぶことはあまり想像つかない(いや、ついてます)ですがその場合に抑えたい馬券を買おうかなくらいです


レーベンスティールからリバティ、ドウデュース抜いた馬券でルメールはやっぱり神馬券「たいなのもアリかもしれませんね


正直、選んだ6頭は何勝っても不思議ないとは思っているので白熱するレースを楽しみに(個人的にはスローでホウオウビスケッツが粘りこむ展開を楽しみに)その時を待ちましょう

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