2024 フェブラリーステークスの予想

時間もあまりないので簡潔にまとめます

[過去5年の勝ち馬の臨戦]

レモンポップ→根岸S1着
カフェファラオ→チャンピオンズカップ→11着
カフェファラオ→チャンピオンズカップ→6着
モズアスコット→根岸S1着
インティ→東海S1着

今年は根岸S上位馬の参戦なし
アルファマム8着,タガノビューティー13着
この二頭のみの参戦

チャンピオンズカップ組は東京大賞典を挟んで
共に2,3着のウィルソンテソーロとドゥラエレーデが参戦

東海Sからは2着オメガギネスが参戦

過去5年では2,3着馬も同様の傾向が多く
根岸S,武蔵野S,チャンピオンズカップ,東京大賞典,川崎記念からの転戦が結果を出していることから長期間レース間隔が空いている馬や芝からの転戦組の初ダートではやや厳しいと考えるのが妥当

※2022年のソダシは大敗したにしてもチャンピオンズカップでダートの経験を経ての3着や
2020年覇者のモズアスコットも根岸Sを経ての1着だった

遡るとグルメフロンティアやメイショウボーラーといった芝を主戦場にしてきた馬たちも初ダートの舞台がフェブラリーSだったわけではありませんので、個人的には初ダート戦がここという馬は軽視してしまいたい

クロフネ、アグネスデジタル、イーグルカフェ、アドマイヤドン、モズアスコットと芝とダートのG Iを制した馬は過去に5頭しかいません(地方交流は除く)

そのいずれの馬も初ダートがGⅠだったという馬がいないことから勝ちきる難しさは想像に難くありません


個人的に良い臨戦だと思えるのは

ドゥラエレーデ
ウィルソンテソーロ
キングズソード
レッドルゼル
オメガギネス

実質この5頭と考えていますのでこのあたりが有力になってきてしまうのかな、と


次に有力馬や芝馬の取捨や序列についての考えを示しておきます


△1.イグナイター 西村
内からスルスル抜けてくるタイプの馬ではないだけに最大の試練は最内枠から600m以上ある3コーナーまでで流れに乗れるかどうか
スピード兼備でありつつもパワー型で普段より時計がかかる傾向の東京コースになっているのは歓迎なので上手く勝負所で外目に持ち出せれば好勝負が期待できる

新馬戦で非常に強いレースをしたのが東京マイルで大井移籍後のユニコーンSではゲートで内のラペルーズから悪質タックルを喰らってしまい自分の形ではない後方からのレースを余儀なくされてしまったのでこれが嫌われて人気を下げているようなら買って損はない

昨秋の南部杯ではレモンポップから2秒離されてしまってはいるものの同じような位置にいたジオグリフやカフェファラオは競り落としての2着は立派
2022年の南部杯の走破が1.34.8で勝ち馬のカフェファラオから0.2秒差と広いコースと時計対応が問題ない(この時は進路さえ・・というラストだった)ことも証明済

西村J起用ともなると積極的に前を取りにいきそうなだけに激しい展開になった時に残り目がどうかと思ってしまうところはあるので、前に馬を置きながら粘り込むような展開でチャンス

個人的な思い入れは出走馬中で一番なのでとにかく応援はしたいし馬券も買う
叶うなら真ん中より少し内くらいの枠にいてほしかったもののここで好走して無事にドバイに回ってもらいたい


×2.シャンパンカラー 内田
初ダート&休み明けなので買い目に入れる余地が個人的にはない
ドゥラメンテ産駒はコースも形態も選ばないとは言いつつも好走=1桁着順くらいかなというイメージ

前が飛ばしに飛ばす展開になって内でずっと溜めが効いていれば追い込んできてあっと言わせるような場面がないとは言わないが、初ダートの馬が思いきった後方待機になるとは思いにくい面もある


×3.ミックファイア 矢野貴
この馬も応援したい一頭ではありつつも万全な状況ではないとはいえ東京大賞典で現時点での上位陣との差は如実に見えてしまったと考えている

条件戦では明け4歳世代は奮闘していると思いつつ2,3番手と言えるヒーローコールやマンダリンヒーローのその後を考えても世代的なレベルの低さというのが出てしまっている感は否めない

スピードが優先されるコースでの経験不足からもここは静観するのが妥当と考えています


◯4.ドゥラエレーデ  ムルザバエフ
この馬が怖いというのももちろんですがこの鞍上が怖すぎるというのが本音です
昨日もコムストックロードを京都牝馬Sで持ってきたりとレースの流れを読むのが非常に上手い騎手でこの馬とのコンビで芝ダートの大きいところで1-0-2-0と完全に手合い

チャンピオンズカップではレモンポップに0.3秒差で東京大賞典ではウシュバテソーロに0.2秒差と現時点での日本の2強と差のない競馬ができている点は◯です

いずれのレースも前の馬を捕えきれず後ろの1頭にやられての3着というところで勝ちきるためにはどうすれば良いのか鞍上も考えて乗るでしょう

あとは短距離馬や芝馬が多く出走してきた今回はペースが上がる傾向にあると考えているのでこの馬に合ったペースになるか?となるとマイルで消耗する流れがどうかでしょう


△5.オメガギネス ルメール
ルメールJ鞍上とはいえ1番人気に推されることには正直驚きの方が大きいです
レパードSと東海Sでは確かに2着は確保しているものの強い馬の負け方ではないというか、負けた相手が???と言うべきか、簡単に言えばこれまでに一線級と呼べるほどの馬とのレース経験がありませんし条件戦の勝ち上がり方もかなり地味だった一頭です

グリーンチャンネルカップの1.34.3は余裕を残していて圧勝しているので確かに好時計と言えるのですが不良馬場が味方したのも大きかったと思います

この先まだまだ強くなりそうな馬ではあるのですが明け4歳でGⅠでそれなりに強いメンバーと初対戦となることを考えるとそうすんなりいくのかな?と

レパードSで差のなかったルクスフロンティアは昨日の金蹄Sでズルズル下がってしまいましたし、勝ち馬のライオットガールも船橋のクイーン賞4着となるとこれだけ人気してくれるならフォーメーションの1,2着のところには置きたくないとなるのが正直なところです

ただ、グリーンチャンネルカップ以外のレースはコーナー4回の2ターンだったことを思えば1ターンの鬼という可能性でコース適性の高さで歴戦の猛者たちを一刀両断するかもしれませんのでその時は見る目がなかったと諦めます


×6.カラテ 菅原
好きな馬と鞍上なのですが実は初ダートでもなんでもなくダートが全く合わなかった過去がある馬なのでダートの未勝利戦を大敗続きだった馬がダートで初GⅠだなんて夢と浪漫に溢れていますが現実はきっとそう甘くはありません


×7.ガイアフォース 長岡
昨日京都の10Rで見事な手綱捌きを見せた長岡Jですからここも気合のこもった一戦となるでしょうし、完全に終わった馬と思われたケイティブレイブを好走させた舞台でもあるのでそのイメージで馬券買ってしまいそうです

陣営が血統はむしろダートと言うだけあって母ナターレはしらさぎ賞や戸塚記念を逃げ切る快速牝馬でしたし、ガイアフォース以前には産駒に恵まれていなかった分もあって期待を寄せるのはむしろ当然だろうと思います

しかし、キンカメやジャスタウェイとの産駒が全くと言っていいほど地方でも走ってこなかったことを考えるとキタサンブラックとの子供が中央ダートでどこまで走るの??となるのが自然な見方だとも思います

ガイアフォースの一つ下には川崎で4戦3勝のインナースティールがいるのでダート産駒が全くダメということもありませんが、ここを突破するだけの説得力を持ち合わせているとは思えません

天皇賞は速いペースを積極的に飛ばして失速したとは言え、マイラーズカップと安田記念を1.31.5〜6で走るだけの能力を考えればマイルでのスピード競馬は完全に合っているという認識を持って大丈夫でしょう

それだけに前走をチャレンジカップではなくダートのマイル前後を使っておいていただきたかったというのが個人的な強い思いです

蓋を開けてみればダート2強のいないここではスピードが違ったという結果になり得る可能性は大いにあるので狙い撃つならむしろ頭で、のタイプでしょうから買うなら頭固定のみの馬券にしておきたいですが日曜のAM9時の段階では買いたくはない(パドックと返し馬を見て直前に翻意する可能性はありますが)と考えています


×8.セキフウ 武豊
この馬が展開がハマる前にレッドルゼル、タガノビューティーの方がハマりそうだなと考えると買う余地がなさそうですしユニコーンSで2着に来ている舞台ではありますが、武蔵野Sで追い込みきれなかったように東京マイルがベストというだけの説得力がありません

ただ前走の兵庫GTは非常に勿体無い競馬をしての5着というところでもありますので、前がバテバテになっての3着の一角ということであれば可能性が全く無いとも言えないので差し・追込ばかりでの決着を考える人は押さえておいてもという一頭でしょう


×9.ペプチドナイル 藤岡兄
自分の形に持ち込んだ時にはかなり強い競馬をする馬ですが逆に言えばコントロールされてしまえば大敗するという表裏一体のタイプ

コーナーまでの直線距離が長いコースよりは短いコースでターンしていけるコースが得意なので阪神であれば2000<1800というように如実に差が生まれてしまいます

コーナーまで600m以上もある東京の1ターンで前残りの展開になるとしてもこの馬の良さが出るとは到底思えません


△10.タガノビューティー 石橋
若駒の頃から見続けて追い続けてきたもののラストは確実に良い脚を使う・・かどうかもわからなくなってきています

到底コース設定が合わないだろうと思ったかしわ記念で2着に来たり、こここそチャンスと思われる根岸Sでサッパリ走らなかったりともうよくわかりませんというのがこの馬

今回も流れるペースの中で最後方に近い位置取りからどこまで脚を伸ばせるかという競馬になるはずでしょうから向いた時に2,3着あるかな?といったところですが、一つもタイトル無しで好走できるほどフェブラリーステークスは甘くないというのは歴史が証明しているので何とも言いにくいところです


◯11.キングズソード 岩田望
東京大賞典での誘導は決して褒められたものではありませんでしたが最内枠から積極的に乗ろうという意図は伝わりました

スピード的にはマイルはこなせる範囲だと思うのでラストで持続力とスタミナを活かせる展開になればチャンスは非常に高い一頭と考えています

過去の左回りの二戦(中京1400,1800)では結果が出ていないことから右回りでコーナー4回のコースでこそと思える部分をどう評価するかでしょうが、当時とは馬の状態も鞍上も違うことを踏まえると左回り&ワンターン対応で人気を落としているようならむしろ狙うべきと思います

追走で位置が悪くなりすぎなければ誘導しやすい枠に入ったことは前向きに捉えています


△12.スピーディキック 御神本
昨年は後方寄りの位置取りから6着に雪崩れ込んだものの2,3着のレッドルゼルやメイショウハリオほどの脚は使えなかった点をどう評価するかでしょう

日本で1,2を争うような技量を誇る騎手が乗るのでより末脚を活かせるような乗り方をすることも含めて楽しみですし、追い切りをこなす臨戦状態も昨年より遥かに上とも言えます

日本一小さな競馬場と言われた島根の益田競馬場出身の調教師・厩務員・騎手のチームが史上初の牝馬Vを地方所属馬が決めたとなると日本競馬史上に残る記録づくめとなります

頭でというイメージまでは正直全く湧きませんが昨年はゲートからこの馬らしい走りができたとは思えないので本来の実力を発揮さえできればそう大きな差はないかもしれません


◯13.レッドルゼル 北村友
主戦の川田Jが海外渡航ということで代打として指名されたかつての主戦が昨年2着以上の結果に導くことができるかというところ

その昨年は後方から追い上げてレモンポップと0.2秒差の2着と主戦場をスプリントに置く本馬でも東京マイルは守備範囲ということは証明済

包まれにくそうな位置で脚を溜めながら流れに乗れそうなのは昨年同様で夏負けの影響が残りながらの武蔵野Sだっただけに、直行を早めに判断していた陣営が1月末から2月頭できっちり仕上げた追い切り内容も高く評価できます

8歳となった今でも末脚に衰えはなく寒い時期にピークを持ってくる馬なので今シーズンが大舞台のラストチャンスとも考えられますし、安田隆調教師のラストGⅠを管理したロードカナロア産駒で挑むというのも一つのドラマで悔いなく仕上げた陣営の勝利となる可能性は考えておきたいです


◯14.ウィルソンテソーロ 松山
なかなか評価こそ上がらなかったがダートに主戦場を移してからはオープン入り直後の名古屋城Sと初GⅠとなったJBCクラシックの5着に敗れたのみでチャンピオンズカップでは唯一すごい脚で追い込んで2着、東京大賞典は逃げてあわやの2着と前からでも後ろからでも抜群の安定感を誇っています

今回は人気を背負った上で乗り替わりでのGⅠとなるのをどう評価するかですが中間の馬体に関しては申し分なしというところでしょう

東京マイルも条件戦とは言え2戦とも素晴らしい内容で勝利しておりワンターンはむしろ歓迎と言えるタイプかもしれません

原Jで見たかったという声も多くありますがその原Jの思いも背負って誘導しやすいこの枠からどんな結果を持ち帰られるのか期待して観たいと思います


×15.ドンフランキー 池添
今回展開の鍵を握る存在でワンターンであれば1600mはこなせても不思議はありませんが、陣営のコメントを見る限りでは距離対応のために余力を残して逃げたいような内容なのは気になりました

この馬が1200〜1400mで逃げたレースでS〜Mになった展開は一つもありませんので結果的に抑えようとすればするだけこの馬にはマイナスに働きそうです

どこまでも気持ちよくペースを気にせず行ききるかという競馬をすればチャンスはありそうな気もしますが、骨折明けの上に陣営からの指示を受けて無理に抑えようとする場面があった時点でラストまではもたないと考えてしまい買い材料は無いと考えています


△16.アルファマム キング
日本競馬への適性の高さは十分に示している鞍上で東京コースへの本馬の適性の高さもあって簡単には切りにくい一頭です

基本的にここ数年の外枠の追込というのも光りますしドンフランキーが飛ばしていった差し追込決着となれば過去3戦の東京1400mで全て上がり最速で5戦続けて上がり最速で上がってきているこの馬に出番が無いとも言いきれません

ただ距離対応に一抹の不安が残るだけにこの馬に関しては大外枠よりも真ん中寄りの枠であれば積極的に狙ってみても面白いというのが枠番発表まで考えていたことなので、大外枠ともなるとどこまで夢を見るかという馬券の買い方になってしまいそうです


はい

ということで簡単にではありますが結局全頭解説してしまいました


◯△×で評価をつけていったところ

◯評価
ドゥラエレーデ
キングズソード
レッドルゼル
ウィルソンテソーロ


△評価
イグナイター
オメガギネス
タガノビューティー
スピーディキック
アルファマム


◯と△で9頭もいます

ここからの序列に関してはもうこじつけのようになりますが

1位 ウィルソンテソーロ
→ 日本ダート2強との競馬の内容が強く東京マイルで強い競馬をした過去もある

2位 レッドルゼル
→ かつてはスプリンターも加齢でマイル対応の方がしやすくなってきた上に状態は前走より遥かに上、流れやすそうな展開も◯

3位 ドゥラエレーデ
→ 鞍上との相性では1,2位を上回る存在だがウィルソンテソーロに対して2度先着を許した内容からワンターンとなると更に差はつきそうなイメージ

4位 キングズソード
→ 左回り対応とマイル対応とワンターン対応さえこなせればまとめて面倒を見て良いだけの力はあるが鞍上がどこまで考えて乗れるか次第

5位 イグナイター
→ 前に壁を作りながら外に切り替えるタイミングを間違えなければスピードの持続力とパワーを活かして十分圏内だが展開が激しくなった場合には脱落の危険性も

6位 オメガギネス
→ 適性が実力を凌駕するならこの馬というところで東京だからこのメンバーでも勝てるかもしれない=買えるというところか

7位 アルファマム
→ 上がり最速を常に出すタイプだけに前が潰れる展開になれば霜月Sの時のように到底届かないような位置からでも浮上してくる
この馬に期待するなら前崩れでこそ

8位 タガノビューティー
→ 今はもう東京1400対応が難しくなってきている可能性もあるのでマイル対応がより向いてきている可能性は高い

9位 スピーディキック
→ 昨年のように芝スタートへの戸惑いがなく最初からダートコースで難なくスピードに乗った時のような走りができれば昨年以上の走りは可能

次点が全てがうまくいった時のドンフランキー、ミックファイア、セキフウというところです



ここに芝組がどう絡んでくるかですが

個人的には簡単には絡まないと思います


ガイアフォースがスピードの絶対値だけでなんとかする場面はあるかもしれないので買い足すならそこでしょう


はい

と、いうことで印と買い目です



◎⑭ウィルソンテソーロ
◯⑬レッドルゼル
▲⑪キングズソード
△△④ドゥラエレーデ
△⑯アルファマム
3着候補
①イグナイター
⑤オメガギネス
⑩タガノビューティー
⑫スピーディキック

⑭→④⑪⑬⑯→①④⑤⑩⑪⑫⑬⑯
④⑪⑬⑯→⑭→①④⑤⑩⑪⑫⑬⑯
④⑪⑬⑯→④⑪⑬⑯→⑭

計68点


直前で買い足すとしたら

⑦→⑬⑭→④⑤⑪⑬⑭⑯
10点


こんな感じでいきたいと思います


阪神11R 大和ステークスは
⑫→②④⑬→②④⑦⑧⑪⑬
②④⑨→⑫→②④⑦⑧⑪⑬
31点(⑨ヴァガボンドは頭のみ狙い)


小倉11R 小倉大賞典は
⑪⑭→②⑤⑪⑭→②⑤⑥⑦⑪⑭⑮
30点


で今週の馬券購入終わりです

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