2023 札幌記念の予想

土曜の札幌の芝のレース観ましたか?

観た方ならおわかりでしょうが7鞍中6鞍が逃げ切り(2600mのメインレースは正面スタンド前から逃げを選択した馬の勝利)で圧倒的に馬場傾向は前残りと言えます

ユニコーンライオンやアフリカンゴールドが逃げ残れるとは言いませんが、離れた位置で3〜4番手になりそうなジャックドールが実質逃げのような形になるのか

はたまたジャックドールを警戒して早め早めに蓋をしに来る馬が居るのか

いずれにしてもジャックドールの動きだしに対して各陣営がどのように対応してくるかが最大のポイントでしょう


①前有利は異論なし
→ただし道中動いていく馬が多数いたり、道中で一気に弛むようなペースでなければ基本は前が残っても外マクリの馬が上位に来るパターンはありそう

②好位から中団の馬は我慢が必要?
→土曜芝2000mの2鞍を検証してみます

3F 35.5 - 4F 50.8 - 3F 35.5
向正面のラップがあまりにも遅い
楽なペースでついて行ったはずの4〜9番手は掲示板に載れておらず、最後方ポツンから向正面で一気に押し上げて長い距離を追った①が先行集団に取り付くと後方ポジションの各馬もこぞって外を選択して4コーナーを迎える
4〜9番手がなぜ楽なペースでの追走であったにもかかわらず外マクリ勢に先着を許す結果になってしまったか?
案外ちゃんとした人気戦だったという結論


このレースを馬場傾向の参考レースにすること自体があまり意味ないでしょう


と、いうことで次に移ります


レースレベルは更に下の未勝利戦となります
3F 35.7 - 4F 50.8 - 3F 35.9
この7Rもラップ構成的には中弛みの前残り
青丸の4〜6着はやや後ろからの位置
赤丸の1〜3着は完全に前残りです



昨日の芝2000mのこの二つのレースからはS〜M(特に600〜1400mのラップが弛んでしまった場合)で推移すると後方は用無しということです

他の芝レースの結果を見てもわかるように基本は完全に前残りです
Cコースへの変更で内が荒れておらずイン前有利になることは明白でしたが、それでも好位の内から突き抜けてくるようなレースというのも皆無でした

①逃げ・先行が残って好位までの馬で決着
②先行タイプ+早めに外進出の馬で決着
③先行ペースが厳しく外からのマクリで決着

③に関しては前残りのイメージが猛烈に根付いているだけにオーバーペースで起こっても不思議ないというところですが、ジャックドールはそれでも残りそうな気はする馬場です

これだけのメンバーが揃った重賞国分兄弟がどこまでの先行ペースを作るかによりますが、3番手以降の馬はそれなりに楽なレース展開を作れるのではないか?というイメージが強いです

好位から中団にかけて位置する馬よりは前の馬+外マクリの馬orインで流れに乗れる馬を選びたいと思います

◎ ①ソーヴァリアント
何から何まで良い方に変わりそうで本来は3番手にしようと思っていましたがダノンベルーガの陣営コメントから余裕を持って仕上げたというのを個人的には良い方に捉えましたので4番手です

ロスの多い競馬になるとからっきしになったりしますが札幌の過去2戦はタイプの異なる馬場できっちり勝ち上がっていてコース対応の心配が無いことと良い位置が取れそうな魅力も大きいです

◯⑤ジャックドール
時計の速い決着にも遅い決着にも対応可能で昨年の札幌記念はスタートは4〜5番手からでしたがパンサラッサをギリギリ捉えると後続にはセーフティリードを保っていました

大阪杯のように800〜1800mまで11.5前後を刻み続けるようなレースでも1.57.4という恐ろしい時計を刻んでいるようにコーナー4つでペースコントロールが叶うコースであれば左回り2000mより信頼度は上がりそうです

アフリカンゴールドはともかく、ユニコーンライオンに行かせて実質レースを握れば今年も強いジャックドールだったという結果になる可能性は非常に高いでしょう


▲⑥ダノンベルーガ
怪しい匂いがぷんぷんするので切ろうかと思った存在ですが使い込むとダメだったり仕上げすぎてもダメだったというこれまでの背景を考えると狙うなら休み明け初戦だと思っている馬です
滞在競馬も◯であれば輸送の心配も無し

ドウデュースやイクイノックスと対戦した皐月賞に関しては馬場が痛みに痛んだ最内を通るしか無かった中で4着と世代レベルの高い中でこの馬も本来の力を発揮すれば非常に強い存在

皐月賞・ダービーで主役に立てなかったことから時間はかかってしまいましたが、秋の天皇賞もイクイノックスに迫る脚を披露したように素材の良さをそろそろなんとかしたい

ドバイターフに続き札幌で脅威の連対率を誇るモレイラJとあれば型にハメず強気の競馬をしてくれることまで想定してこの評価としました

①父ハーツクライが札幌で頼りないこと
②海外帰りの牡馬の馬券内無し
この二つは百も承知ですが狙うなら休み明けでマジックマンのモレイラだからです
堀厩舎としてもこの馬に賞金を稼がせておきたいと思っているはず

△△ ②ウインマリリン
昨年の札幌記念は前半59.5-後半61.7というタフな展開を3番手から運び勝ち馬のジャックドールと2着パンサラッサから0.2秒差の3着でしっかりと渋とさを活かしました

関西への当日輸送には弱いタイプでしたが滞在競馬なら海外でも問題がないことを証明しており、スローの上がり勝負にも対応してきているだけに陣営の引退撤回は良い判断だったと言えるでしょうし、今回は海外転戦後のダメージをゆっくり抜いたでしょうから状態面に不安さえなければというところ

インでじっくりジャックドールの動きを見ながらレースを運べば持ち前のしぶとさが活きてゴール前に顔を出すのはほぼ確実だと思います
このメンバーで三連単の頭?という気はしますがゲートの出次第という前置きはしておきますが昨年以上に枠には恵まれた印象

唯一気になるのは内にいるソーヴァリアントの出方でこの馬に前に入られた場合には思った競馬ができなくなる可能性はあります


☆⑫ヒシイグアス
正直上位4頭までの印にしてヒシイグアス、マテンロウレオ、ウインマイティー、シャフリヤール、プログノーシスは3着候補の中から取捨を選択しようと思っていました

ここ10年の札幌記念の簡単なデータ的に
①海外帰りを買うなら牝馬
②ハーツクライ産駒は0-0-0-7
というものがあります
シャフリヤールはどちらも該当で左回りの大箱コース向けで一段下げました

ウィンマイティーに関しては今回内の馬を多く指名しているのですが、果たしてその後ろの位置取りになりそうな内枠の馬が抜けて来られるか?となると厳しいように感じます

で、あればここまで忘れそうになっていた外マクリの馬です

父ハーツクライでマテンロウレオもヒシイグアスも少しうーん?となるところですが、マテンロウレオは好位からしぶとさを活かす競馬で結果を出してきたのでむしろこちらを取るべきかとも思いましたが、ヒシイグアスは何より好きな馬で追い切りの動きも今回のメンバーの中では良いように見えました

何よりこの馬は大好きです(重要なので2度言いました)

そしてこの馬が来たらそこそこ配当も良くなるのであれば当初は3着候補の一角の認識でしたが2着まで上げても良いと思っています


⑬プログノーシス
素晴らしいキレ味を誇る馬だけに瞬発力勝負ならこのメンバーでも大威張りの存在で小回り〜2000mの貴公子とも言える川田Jです

ただ、この馬に関してはお終いの脚を活かして大きいところを狙う存在なのではないかと思います
道中からアクセルベタ踏みでしぶとい脚を使い続けるようなレースをするとは思いにくいです

川田Jだからこそ馬の可能性を潰さないために結果より実を選びそうなイメージもありますので外からの差し込みは警戒して3着候補には入れておきますがむしろ軽視して良い存在だと思います

消④シャフリヤール
昨秋のジャパンカップは実質勝ちで考えて良い不利もありましたし力の衰えに関してはディープ産駒のダービー馬の中ではそこまで気にしなくても良いと思います

しかし東京2400のイメージが強すぎること、衰えがあまり無いとしてもともとの能力への疑問というものもあります

アルアイン、ダノンマジェスティ、ヒメノカリス、本馬と全兄姉たちがただの一度も札幌に使えるレースがあっても使わなかったのか?を考察すると不向きと判断したところが大きいのではないか?と思いますのであくまでも3着候補まで


消⑧マテンロウレオ
しぶとさを活かして前々での決着であればというところで期待が生まれそうですし、京都記念も含めて春シーズンは大きく負けることなく成長力も示せています

課題は札幌の馬場対応になりますが父ハーツクライでもこの馬はそう悪くないのではないか?と思う反面で前も後ろも強力で中途半端な位置になった場合には苦しい競馬になりそうでもあります


買い方

①⑤→①②⑤⑥⑫→①②⑤⑥⑫⑬  32点

※⑥⑫→①⑤→①②⑤⑥⑫⑬ 16点
は個人的に追加しても良いかなと思うところですが父ハーツクライからの馬券なのでおすすめしません

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