第1回 敗者の弁(日本ダービー回顧)

大昔にメールやブログでやってたんですが、とある先輩がこの記事のファンでもあるので久々にレース回顧などをnoteでは初めてしてみたいと思います

まずパドックをひとしきり画面越しに見た感想としてこんなやりとりをしていました

ダノンベルーガの歩きに関しては右トモの踏み込みの弱さはいつものことなので気にしませんでしたが、気合いのコントロールができているとは言い難く動きそのものがあんなに硬かったらマイルならともかく東京2400mをこなすには不安しか感じなかった

一方で本当によく見えたのはジオグリフとドウデュースで、次いでキラーアビリティとイクイノックスの歩き方と毛ヅヤの良さに目を惹かれたというところだが、今さらキラーアビリティの評価を上げるのは正直しんどい

※アスクビクターモアに関しては正直そこまでちゃんと観れてなかった

一方でマテンロウオリオンはパドック時点でこれはダメだというレベルの発汗と気負い

この時点で馬券はまだ購入完了していなかったので、ダノンベルーガ一頭軸の買い方は明確に避けるべきだと自分に言い聞かせる

パドック映像が遮断されてなかなか始まらない中京10Rを1,2着逆で外して若干落ち込むや否や地下馬道から返し馬に入る場面へ

返し馬に入るとプラダリアはやっぱり評価そのままで良いかな?と思うくらい状態は良さそう
そしてダノンベルーガは入場時にもややテンションが高くキャンターに移してからの走りを見て特段パドックからの印象は変わらず

相変わらずドウデュース、ジオグリフが良い、ラストのイクイノックスが走り出すとテレビ画面を通じてため息混じりに綺麗だと言ったヒロシさんと同じく馬体がとにかく美しく見えたし、馬場入りの場面は見れなかったが全てがスムーズに移行した印象だった

さぁ、馬券購入の時間

ここでブレてしまうと長い時間費やしてきた予想が無駄になる

そして自分を信じてまるっきり同じ馬券を買う人(など居ないと思いつつ)の心情も考えて用意したフォーメーションは4パターン購入

ただ、当初よりも金額はかなり抑えた

それだけダノンベルーガ絶対と思ってきた自分がレースの25分前からブレにブレまくっていた

ただでさえ名だたる特級呪霊に見初められたダノンベルーガである

果たして俺は特級術師(馬券師)なのか?
退治しきれるのか?

まぶ〜たの〜うら〜
うかんだはーてなー

頭の中に特に好きでもない曲が巡る
今はKEIBAの時間です

などとよくわからない感情が湧き出る

購入画面が来るたびに親指が震える

当初の購入分配を減らして1.2万円が残る

ここでパドックでよく見えたジオグリフ、ドウデュースの1着からの馬券を用意する決意をする

⑬⑮→⑫⑬⑮⑱→⑫⑬⑮⑱
まずこの12点に1000円行こうかと思ったが800円で踏みとどまる

まだセーフ

残り2400円だ

3着にはやはりプラダリアとジャスティンパレス、あとは何か抑えておきたい


しかしこの時点で自分の頭の中にはアスクビクターモアの文字は微塵もなかった

⑬⑮→⑫⑬⑮⑱→⑤⑥⑨⑰

最終的にこの24点を100円ずつ買った

俺の日本ダービーはここで終了した
(できれば最後までお読みください)


さぁ、ゲートイン

もちろんこの時点ではまだまだ自信を持ってレースを観ていた

ゲートオープン!

マテンロウオリオンとジャスティンロックの出遅れを確認

隊列は概ね予想通り・・

あれ?イクイノックスえらい後ろやけど来ない方が嬉しいからまーええわ

2コーナーを過ぎたところで皐月賞のデジャヴが


「ダノンベルーガまたジオグリフにフタされてる」

1000mの通過は58.9!!!!

いや、まぁそんなもんじゃない?
マジで予想通りよ

3コーナーにさしかかってもダノンベルーガは敢然とフタをされたまま

あそこから外に持ち出すのは絶望的だな

イクイノックス気付いたら3コーナーで最内の後方か、これはよほど進路を上手くとらないと沈むな

と、観ていた4コーナーから直線

ダノンベルーガはやはりジオグリフから離れてのイン選択

外のドウデュースの動きが明らかに良い

うわ!ピンク帽で外から来るって何?
キラーアビリティなんか絶対あかん・・ってなぜイクイノックスがそんなところに!?

凄い勢いで抜け出したドウデュースを更に凄い勢いで追ってきたイクイノックスだがゴールまでの勝負ならドウデュースなんとかなったな

13→18か、まぁとりあえずあとは3着・・

あれ?なんか内から外に寄ってきた

アスクビクターモアなぜまだ頑張っている!?

外に外に寄ってきたアスクビクターモアによりドウデュースが一瞬体制を立て直す

これでイクイノックスに差されたら田辺のこと恨むしかないわ、獄門疆に閉じ込めるしかない

そして3着ならなんとかの勢いでダノンベルーガが迫る

お願い!助けて!!パンダ先輩!!!

13→18→12なら44倍くらいやったからほぼマイナスにならずに済む!なんとかしてくれ!!


なんともならなかった( ^∀^)

胸ぐらを掴まれて強烈なパンチを食らって悶えるほどにベッドをゴロゴロした

本格的に俺の日本ダービーは終わった

それにしてもイクイノックスの進路取りはえげつなかった

皐月賞の止まり方からして2000mベストのイメージだったが枠が枠ならこっちだったなという好勝負を演じた

アスクビクターモアも生まれる世代が違えばロジャーバローズになれていた

あと少しだけ3角手前で緩ませることができればもっと際どかったがあのペースを番手追走して2.22.2の走破タイムの3着は凄い

7着のジオグリフに関してはダノンベルーガを皐月賞に続けて封じ込めたまでは良かったが速い時計への対応力なのか、はたまた距離的なものなのか早々に手応えが怪しくなったあたりは大阪杯や宝塚記念でまた狙える存在になるか今後に期待したい

それ以外の着外馬についてはピースオブエイトにはあの結果もあるとは思っていたのでやむなしで、マテンロウオリオンはレース前から燃え尽きてたこともあるが牝馬と違い1600→2400mましてや1800mの経験すらない部分は仇になった印象

ロードレゼルはあの結果になるならもっと出して行ってほしかった気もするが枠の問題も疲れの問題もあったのかもしれないので、また青葉賞のようなレースを展開してくれることに期待したい

着順的には大きく変わらないオニャンコポンとジャスティンパレス

ジャスティンはゲートも位置取りも上手く行きすぎて上位馬の前であまり脚も溜まらず早い追い出しで特に印象に残らない競馬になってしまった
はっきり力不足を認識する内容になってしまったが一夏越えてのパワーアップが血統的にどこまでという懸念

オニャンコポンはただ話題になるだけではなく取捨には大いに悩まされた一頭
有力馬たちとほぼ同じ位置から運んでラストは有力どころと比べてしまうとキレ負けしているものの現状の力は示せたと思う
皐月賞に続いて世代のトップからは少し離れたところで追う印象
今後に向けて路線をどう選択するかにもよるけど期待が持てそうなのはオニャンコポンの方かな?とは思った

キラーアビリティは出来の良さは示せたと思うけどホープフルSがメンバーに恵まれていたという側面はやはり大きいのかな?と
それでも勝ち馬からは1秒のところだし左回り云々は毎日王冠とか使ってきてくれたら観て判断したい

プラダリアは全てがうまく行って掲示板の1番下
池添Jのレース後のコメントを観ても皐月賞組に割って入れて喜んでいるようにも感じたので先々は良くなりそう
1月デビューからこの舞台に間に合わせたポテンシャルは魅力だしディープ×母父クロフネはイメージよりも断然距離はもつので秋にどういう路線を選択するのかは楽しみになったかな?


先に勝ち馬から触れようかな

ドウデュース、すごく強かった
武さんもインタビューでこれまでと違った感情で喜びを噛み締めていたけど、騎手のペース読みとコース取りが光ったしガッチリ折り合って有力2頭を見ながら虎視眈々と狙っていた

その結果か、4コーナーから直線に入るところでジオグリフとダノンベルーガが一拍置いたのに対して我関せずで一気に外から押し上げていけた
人馬ともに堂々とした精神力があるからか誰よりも馬が平常心で走れていた気はする

Dムーロがこの馬の外や後ろでいらんことせんかったらこんだけ強いねん!って見せつけるかの如く、あの脚を使われたのはルメールも誤算だったんじゃないかと思う

ダービーは運の良い馬が勝つって昔からの格言があるけど弥生賞も皐月賞もちょっとした運に見放されていた馬が1番の運を本番で使うんだから競馬って面白いなって再認識した

この世代やっぱり強いなって


で、ダノンベルーガさんのお時間ですね

パドックで感じた不安が的中したというか
呪いの効果(んなもん無い)が爆発したというか

またまたジオグリフにフタされて自分のリズムで走れてなかったところも勿体ない

結果論ではあるけどキャリアの浅いダノンベルーガの場合はイクイノックスの調教みたいに我慢することを覚えるような形の方が良かったかも

予想ページでも書いたけどあの調教を見せられたら本命にしたくなるし、秘めてる能力はかなり高いことは明らかやった
アーモンドアイと匹敵もしくは超えるような調教って書き方をしたんだけど、マイルじゃないのよダービーはってとこですかね

ダノックス×ノーザンFの関係は基本良好なんだけど、ダノックスはあくまでもケイアイファームのダノックスなんだなっていうのを改めて感じさせられたというかね

道中の位置も直線での進路も周りが力を認めてるからこその形になるのは皐月賞に続いて仕方ないけど、また同じ馬にフタされてノビノビと走れなかった点は残念

ここで成長が止まる馬とも思わないけど、クラシックに向けてやるだけのことをやってきただけに伸び代があるかどうかまた考えていきたい

今回はダノンベルーガと心中やったからハズレても割り切れるものはあるし、なんやかんやでお金を失った以上に感動的な日本ダービーやったと思います

同じような心境の人も多いんじゃないかな?


そして、この世代は改めて強いっていうのはここまでの時計が出る馬場って想定してなかった自分としては強烈に感じたので強い強いと言われてきた現4歳世代との今後の争いも非常に楽しみになりました


この1時間少しあとに2→8→9なら当たりのところをウインキートスに見事にやられて落ち込んだり、更にその1時間少しあとに日本全国でどれだけの人が僕と同じ言葉を発したやろう?



「イカニカン!!」


上位5頭しか買ってないのに外しました

イカニカンの頭までは見えてなかったorz

今週は園田で増やせそうなレースでちびちび増やしつつ高知の福永洋一記念や浦和のさきたま杯で安田記念の軍資金が稼げたら良いなと思います


今回の敗者の弁

「レース前にちょっとでも違和感を感じたら恥ずかしげもなく本命は変えてしまえ!」

「3着総流しは無駄ではない、リスク回避だ!」

「イカニカン!またイカニカン!!」

の3本です


それではまた次回の弁まで

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