2023 ジャパンカップの予想

完全にオッズは2強ムード

1強にどこまで怪物牝馬が迫れるか?という人気構成と言う方が良さそうなオッズとも言えます

全頭にコメントをする必要はないと思いますので馬券対象になるor一桁人気の馬を中心にお話していきたいと思います

木曜だったかな?
祝日も仕事しながら目の前に飛び込んできたこれが完全にそう見えてなかなか病気だと思ったのはここだけの話です

1.イクイノックスというお馬さん

天皇賞・秋で1.55.2という新世界レコードで駆け抜けたイクイノックス

特にイクイノックスが記録した1.55.2はいくら芝が超高速化していたとしても57.7-57.5という先行馬が沈むペースを3番手射程圏から持ったまま抜け出すという意味のわからないものでした

※従来の世界レコード
1999年 ナシオナル・リカルド・ライオン賞
クリスタルハウス 1.55.4(チリ・クラブイピコ競馬場)

※従来の東京レコード
2011年 トーセンジョーダン 1.56.1

違う競馬場の時計を参考にする必要はないかと思いますが、競馬をやり始めた時には2分を切れば速いと言われた頃を思うと凄まじい時計です

東京レコードは干支が一周して更新
世界レコードは干支がニ周して更新

そう考えれば偉業がより際立ちますかね

うーん、なんて綺麗なラップ
普通に走れば負けなさそう🥺


世界No.1ホースと言われるようになった春から子孫を残していくことも宿命付けられた存在

あれだけのパフォーマンスの後の中3週での競馬となりますので結果にかかわらず無事にレースを終えてほしいです

さて、そんなイクイノックスは前日発売の段階で単勝オッズは1.3〜1.4を行き来している状態ですがもう一頭の存在が無ければおそらく1.0〜1.1だったことでしょう

もしかしたら最初で最後の対戦となるであろう新世代の怪物お嬢さんとの対決に胸を熱くする競馬ファンは多いことと思います

あとで比較については少し挙げますが
11.0-11.5-11.4-11.4-11.4-11.4
コーナーがいくら日本一緩やかとは言え
直線以外の走路でもこのラップは異常😅

ラストしっかり追えば1.55.0を切るかどうかの決着もあり得たでしょうから、あの内容でもダメージは最小限に抑えたというのが鞍上のファインプレーとなるかもしれません

今回◎が至極まともで妥当な評価だと思います
けれども◎にはしません 笑

え?逆に◉にしないの?と言われそうですね😊
絶対に勝つとは言いきれない可能性があるのはリバティアイランドの存在ももちろんそうですが疲労度の心配が一番ですし絶好枠に見える枠の並びも個人的には?です

【極端な枠の時だけ疑え】

イクイノックスの全レースを恐らくほとんどのファンの方が見られてきたと思いますがロスが少なく進路さえあればこの馬は負けないと思うというのは共通認識でしょう

なので詰まって出しどころが無くても結果的に帳尻は合わせて2着までは持ってくると考えた方が良いと思います

内枠は若駒の頃に難なくこなしてますけどね😅

状態も完調には程遠い中でロスが多分にあった宝塚記念ですらきっちり差し切りましたし

もうイクイノックスの弱点を探すのは半ば諦めたのできちんと走りさえすれば国内で勝てる馬は居ないという結論ですが、、

秋は出稼ぎ短期助っ人外国人ジョッキーが多く集まる日本競馬ですが、馬の力が飛び抜けてしまっていれば見ているだけになるジョッキーも多くなると思います🥺

なので馬券としては頭固定で良いと思いますよ
でも抗う気持ちとして2着・3着固定を少し買う

くらいのことはしておきたいな、と

それが最大の抵抗とでも言っておきます😂


先週でGⅠ連続勝利の記録も一旦止まったルメールJなので変なプレッシャーも無く集中して乗れそうなのも◯と判断します



木村調教師のコメント
「いつも通りの動きでした。当日、翌日は結構しっかり走ってくれたんだなという体つきだったが、1日、1週間、10日と時間が経つにつれてだんだんと健康状態は戻ってきているなと感じています。」

正直追い切りの映像からはラストの手応えになんら問題なさそうというのは感じましたが、いつもと違う点が一つだけありました

天皇賞・秋の最終追い
南W 5F 67秒6-11秒3

JCの最終追い
南W 5F 67秒5-11秒3

何の公差もないマシンのような時計の出し方ではありますが今回は2F目以降のラップは13秒6-14秒1-12秒4-11秒3となっております

何が問題か??

立ち上げからゆったり走らせて加速させていく追い切りではそういうことは往々にしてあるわけですが、イクイノックスにとってはスムーズさを欠いたというか滑らかに加速していく中で減速させるような追い切りをしたことはGⅠに出るような状態になってからは無かったことだな、と

10/31のレース後は短期放牧
→木村厩舎への帰厩が11/10

そこからレースまでは僅か15日です🤔

いくらイクイノックスでも???

古馬になって体質が変わってきたと言っても???

もともとが体質が強くないゆえに間隔をしっかり開けて使われてきた馬です

ライバルとの対戦というよりは自分自身との戦いとなるでしょう

(そんなん言うてるとまたイクイノックスに逆らいたくなる自分が出てきてイクイノックス外した馬券とかこっそり買うんです、たぶん)

ルメールJのコメント
「スタートからゴールまで速いペースを維持することができてフットワークもよかった。本当に世界一の馬でした。G1レベルでこういう競馬ができたのはすごい。楽勝でした。この馬がどこまで行くのかまだ分からないです。」

リバティアイランドとの対戦を問われ

「今年の3歳牝馬の中でもちろん一番強い。彼女はイクイノックスと一緒。スピードとスタミナのコンビネーションがすごい。オークスは素晴らしかったです。54キロで大きなチャンスがあります」

しかしそれでも最後には

 「イクイノックスに乗っている時はいつも通り勝つ自信があります。」

出ました!!

【勝つ自信があります】に

【いつも通り】の確定演出です

たぶん勝ちます 笑


ルメールJはよくアーモンドアイとイクイノックスのことを同列に語ったり、対戦してみたらどちらが勝つかわからないというようなことを言いますが

1990年代序盤からは競馬に目醒めた自分が歴代最強と思ってきたディープインパクトすらも倒せるのがイクイノックスだと思っています

(ハーツクライのこととか揚げ足取らないでね)

いや、もし疲労やなんらかの原因でイクイノックスが敗れてしまうことがあればアンチは確実に歴代最強が云々とか湧いてくるのはわかってるんですけどね

天皇賞であれだけの競馬をした後でもできる限りの処置をしてここに挑んできて世紀の一戦を実現させてくれたイクイノックス陣営にこの時点で大きな拍手を送りたいと思います👏


②怪物お嬢さんリバティアイランド

秋華賞で三冠牝馬となったリバティアイランドですが秋華賞って何か、どこか物足りなく感じた方も多かったと思います

時計もそこそこかかる馬場だった
ライバルと言える存在がいなかった
とにかく勝ち優先だった

理由は諸々あると思いますが個人の見解としては、、本当に仕上げてなかった中でダメージを残さず調教がわりにレースを使ったからだと思います

秋華賞の2.01.1という時計も含めてリバティアイランドが示してきたパフォーマンスに疑念の余地は無いとしても全体的な時計がどうしても気になる部分ではあるんです

よく【あの馬】と比較されるのは戦績的にも似ているからだとは思うんですが、、

アーモンドアイのジャパンカップまでの戦績


リバティアイランドのジャパンカップまでの戦績


新馬戦で敗れたアーモンドアイと
アルテミスSで敗れたリバティアイランド

共に敗れた相手が無茶苦茶強かったわけではありませんが(ラヴェルとニシノウララが単純にその時点で上回ったというご意見はその通りだと思います)

アーモンドアイと比較した時にどうですか??

と、いうのもアーモンドアイって本当に強い時は無茶苦茶強かったじゃないですか

唯一の惨敗となった有馬記念以外で◯以下の評価にしたことはありません

まぁまぁ、この時はある程度考えていた通り
軽視、、仕切れてないから資金配分ミスってますけどね😆


とにかくアーモンドアイ級の強さならイクイノックスさんとも良い勝負するんでしょう??

ということです🤔


桜花賞
アーモンドアイ 1.33.1(33.2) -0.3
リバティアイランド 1.32.1(32.9) -0.2

オークス
アーモンドアイ 2.23.8(33.2) -0.3
リバティアイランド 2.23.1(34.0) -1.0

秋華賞
アーモンドアイ 1.58.5(33.6) -0.2
リバティアイランド 2.01.1(33.6) -0.1
※極端にスローな上がり勝負でした

アーモンドアイの世代ライバルはリリーノーブル、ラッキーライラック、ミッキーチャーム、サラキアといったあたり

リバティアイランドの世代ライバルはコナコースト、ハーパー、マスクトディーヴァ、ドゥーラといったあたり

しかも同じ馬場で走ったわけでもなんでもありませんので時計そのものを比較すること自体にそこまでの意味はありません

しかし、パフォーマンスという意味ではそれなりの物差しにはなります😊

リバティアイランドのライバルで未対戦のブレイティヴェーグ以外はGⅠはまだ勝利のないところですが、エリザベス女王杯でハーパーが3着しているように決してリバティアイランド以外がめちゃくちゃ弱い世代というわけでもなさそう


と、いうことはですよ🤔🤔

現段階でリバティアイランドがアーモンドアイより上の可能性って結構高いと思うんですね

そんなアーモンドアイはジャパンカップ前の秋華賞は仕上げ途上で1.58.5で見た目以上の快勝で三冠達成しましたね

そして次走のジャパンカップでどうなったかというと

いや、なにこれ😇

3歳牝馬がこれまでの世界レコードをあっさり塗り替えた歴史的瞬間です

サラブレッド史上2.21秒を切ったのが初で5着馬までが当時の世界レコード更新したってことになるんですけどね😅

オークス2.23.8→ジャパンカップ2.20.6
高速対応はむしろ歓迎のタイプだったと言えます


さぁ、リバティアイランドはどうでしょうか


オークスこそ33秒台の上がりとはいきませんでしたがその勝ちっぷりは非常に素晴らしいものでしたし、抜け出してからしっかり追い続ければもっと強く勝ったことでしょう

そして以下のコメントから読み取れることとして

中内田調教師のコメント
「素晴らしいメンバーのなかでリバティがどれだけ頑張ってくれるかですね。テンションが上がりすぎないよう気をつけて調整してきました。秋華賞のときより、体の張りも動きもひとつ状態はよくなっていると思います。」

川田Jのコメント
「(秋華賞のときより)よくなりました。年長馬相手にしっかり胸を借りて臨みたいという思いです。世界一の馬もダービー馬も昨年の勝ち馬もいますし素晴らしいメンバーに挑むことになる。オークスの直線は結果としてジャパンカップに向かえるかどうかを確認する競馬になりましたので急にジャパンカップを目指したわけではありません。」

はっきり言って秋華賞はトリプルティアラがかかる大一番【だった】はずですが、陣営だけでなく総本山としても最初から最大目標をジャパンカップに置いているのは明白でした

夏休み中に30kgもボリュームアップしていたリバティアイランドが秋華賞で+10kgに【絞ってきた】のは負けられないがゆえに想定より仕上げたのかな?というのが考えるのはこちらの想像

しかし、中間の追い切りの動きも最終追いに関してもこれで負けたら仕方がないという究極の仕上げをしてきたように感じます

イクイノックスが帰厩した11/10には坂路で52.6という時計を出しているように11/2に短期放牧から戻ってレース16日前の初時計というのは中5週で制したオークスと同じ立ち上がり

一週前追いでは大きな負荷をかけることなくゆったりと折り合いを重視した走りからは馬の体調の良さを感じました

あ、もうしっかりと整っているんだな

先週時点でイクイノックスに対して大きなアドバンテージはあるかもしれないと思えました


そして最終追い切りはというと

CW 6F 80秒7-11秒0❣️❣️❣️(軽く仕掛け)


Σ(゚д゚lll)

あ、レース当週にしっかりと負荷をかけるんだ!!と

そんなオークスはどんな最終追いだったか思い起こしてみると

CW 6F 83秒2-10秒8❣️❣️(ほぼ馬なり)


最大のパフォーマンス(余裕度含め)だったと思われるオークスのあの動きと並ぶかそれ以上の動きだったと思います

速報で時計だけを見た時は輸送込みの当週にやりすぎじゃない⁉️と少し思った部分はありましたが、、杞憂に終わるでしょう


いや、オークスとほぼ同じ感じで当時より馬のパワーアップもすごいわけですよね😅
疲労度の違いは如実に違うと断言できるのではないかと思うわけです!


イクイノックス倒すならこの馬しか居ないって純粋に考えられますね🤔

特に58kgのイクイノックスに対して
リバティアイランドの54kgという

ジャパンカップだからこその期待ができるわけです

先程アーモンドアイとの比較みたいな話をしましたが、アーモンドアイが現役の時は3歳で迎えたジャパンカップは1.4倍という圧倒的人気に推されるほどでした😊

イクイノックス級のライバルが居なかったと言ってしまえばそれまでですが、53kgのアーモンドアイは裸同然の強さでしたよね(いや、まぁ裸なんだけど言葉のあや的なやつね)

今回、もしイクイノックスが居なかったとしたらリバティアイランドは1.3〜1.4倍にはなったんじゃないかな?と思うわけです

現状3番人気のドウデュースが14倍ほどですからかなりの評価=アーモンドアイ級の力を発揮してくれることを本命にされる方は期待しても良いでしょうね😆

ルメールJのイクイノックスとアーモンドアイが戦えばどちらが勝つかわからないを参考にすれば、、チャン大だと考えれるはず

三冠牝馬が3歳で挑んだジャパンカップの成績は2-0-1-0です!

アーモンドアイ
ジェンティルドンナ(オルフェ撃破)
デアリングタクト(アーモンドアイ、コントレイルに次ぐ3着)

心配としては抜けてくるコースが無くなった時くらいだと考えて良いでしょうが、パンサラッサとタイトルホルダーが前で引っ張る流れなら自然とバラける展開になるでしょう


3.世代3番手のダノンベルーガという馬

前走は天皇賞・秋4着という着順と右トモが変わらず流れて力不足が否めないまま、かつての間隔を詰めて使うとパフォーマンスを落とすという点が人気を上げない要因かもしれません

しかし、天皇賞に関して言えば3着争いは接戦でしたし展開的に2,3着馬に先着を許したものの見た目にはかなり収穫の多そうな4着でした

仮に0.4秒差の2着だったとしたらジャパンカップ での人気はもっと高いものになっていたのではないでしょうか?

そう考えると上位人気馬の中で人気がない部類の馬としてダノンベルーガは絶好の狙い目のようには見えてきますね😊


天皇賞後の中間は昨年同様に在厩調整です
1週前追い切りそして最終追いもモレイラJが感触を確かめています

ドバイターフから続くこの人馬のコンビ継続と中間の熱心な姿勢からモレイラJは割と高い本気度で乗りにくると考えるのが妥当でしょう🤔

堀調教師の天皇賞・秋前のコメント
「良い頃に比べるともうひとつかなという印象。活気、息遣いの荒さがあり良化途上かと。最近感じているのはこの馬のリズムと競馬の流れがマッチしてなく2000メートルよりは2400メートルにリズムがシフトしている感じ」


天皇賞・秋の時にも紹介しましたが最初から狙いはこのレースではないとでもいう感じのコメントでしたが結果としては十分に期待感を持たせる4着でした


モレイラJの天皇賞・秋後のコメント
「ペースや時計の速いレースになったけどいいスタートを切って前半から手応え良くいいポジションを取ることができた。直線でいい脚を見せてくれて最後までファイトしてくれたが勝った馬が強かったです。今日のこのレースを使っていいステップアップになると思います」


モレイラJとしてはかなりの手応えは掴んだ模様ですね、ただこの馬もダノン一族特有というか感覚が詰まると良くなかった昨年までのイメージをどこまで覆せるのかが課題になりそうです

堀調教師のJC週明け時のコメント
「ウイークポイントのトモの良化がスロー。徐々に身のこなしの硬さは取れてきたが、まだ活気は戻っていない。とにかく天皇賞が厳しい競馬だったから。他馬も含めて影響がなかったとはいかないはず。最終的には自身の体調だけでなく、相手の動向も見極めて出否を決めます」と慎重なコメントから取捨選択は【捨】に傾きかけました

が、

堀調教師のJC最終追い後コメント
「このひと追いで馬の状態が上がってくるイメージなのでさじ加減はちょうどいいあんばいだったと思う。追い切り後はウイークポイントの右トモと背腰の疲れを取っていく方向性で時間をかけています。先週の追い切り後の良化はスローでしたが今週は涼しくなったこともあって活気が戻っている感じでした」

ほほう🤔

やることはやりました
あとはモレイラさんよろしくね、と


2022のダノンベルーガ
皐月賞は外差し有利な決着で最内選択4着
ダービーは好時計をバンバン中間に出して仕上げすぎた感もある中で4着(疲労もあったか)
天皇賞はイクイノックスに追い出しの反応が遅れたことで3着
ジャパンカップでは差し有利な展開においてかなり不満の残る5着

※皐月賞もダービーも1番人気に支持


2023のダノンベルーガ
ドバイターフは向正面の手応えがとにかく悪く進路も開かないまま4角ではほぼ最後方
一気に外に誘導するととんでもない脚を使ったがエンジンがかかるのが遅すぎた感じで3連覇を果たしたロードノースに次ぐ2着
札幌記念は特殊な馬場にも悩まされつつ天皇賞で接戦を演じるプログノーシスからは大きく離された4着
天皇賞はかなり見どころのある内容となったがハマりきったジャスティンパレスとプログノーシスに先着を許す4着

敢えてドバイターフの部分を太字にしましたが堀氏の言う2000→2400の馬になったというのはこういうところだと思うわけです

世代屈指の実力を秘めながら背腰と右トモの問題でなかなか実力を発揮しきるレースをした方が少ない馬です

モレイラJもその辺りはわかっている中でドバイターフでのラストが忘れられない部分もあるのでしょう

個人的に間隔を詰めて使うのはかなりマイナスな馬だという認識ではありますが体質面というよりは慢性的な問題によって悩まされ続けてきたトニービン持ちのハーツクライ産駒です

3歳春がピークということはまず無いでしょう

狙うならココしかない感はあります

ドバイターフや天皇賞秋だけ走れればというのが個人的な願いでもあり狙いでもあります🤩

イクイノックス、ドウデュースに次ぐ世代No.3という立ち位置にいつしかなってしまった存在ですがここで汚名返上なるか注目しています!


4.スターズオンアース3-4-3-0という女傑

正直この馬が3番人気になると思っていました
フォトパドックを見れば馬は完成期に入ったんだろうなと感じるほどにはパワーアップした印象でしたし蹄の問題で天皇賞をパスしたとは言っても天皇賞でも有力候補になるはずだった存在

3歳春のオークスは8枠18番からかなり強い競馬で勝利していますし、何より昨年の秋華賞と今年の大阪杯のこの馬のキレ味に痺れたという方はかなりいるのではないでしょうか?

こういう言い方は名手に対してかなり失礼ではあると思うんですが、内回り捌くのが上手なジョッキーが乗っていればGⅠ2勝ではなく4〜5勝していた可能性のある名牝だと考えています

もともと1600mでは短すぎるというのは脚を余すような形が多かったことから明白ですが、ヴィクトリアマイルはソダシが2着に残る展開でこの馬本来の末脚を活かす競馬にできなかった点はジョッキーは責められないと思います

考え得る中で選択した競馬がスターズオンアースには合わなかったという見方が妥当でしょう

東京コースと阪神外回りコースでのパフォーマンスはエグいとしか形容できないですし、決して得意とは言えない内回りや小回り中山でも3着を外すこともありません

適性の高いコース・距離であればドゥラメンテ産駒でも屈指の爆発力を秘めるこの馬が怪物たちを退治するなんて可能性は決して低くないと思います

課題としては休み明け以上に蹄の問題でしょう
休み明けと言っても天皇賞を使う気で調整されてきていたのでむしろその立て直しという意味では調整は狂っていますが、レースを使っての立て直しに比べれば馬体の面での立て直しは容易だったと思います

全ては蹄のケアと想定以上に増えていた馬体が単純な成長分と言えるかどうかでしょう

正直この人気で買えるなら不安がいくつかあるとしても買わない理由にはなりません、むしろ買いを勧めたいと思います😊


そんなスターズオンアースの最終追いに関してはビュイックJも驚く性能だった模様です

6F 81.5-11.4という時計だけを見ればこの馬として普通の時計ではありますが、大体ラスト1Fを伸ばしてくる厩舎が多い中で3F 35.9→11.4はかなり強めの負荷をかけられると判断してのものでしょうし映像を見る限りかなり良い走りをしていると思います

このまま人気的に良いところならありがたい存在です


5.タイトルホルダーさんとパンサラッサさん

さぁ、ここが問題です
タイトルホルダーはパンサラッサに好きなようにやられてなければ、アドマイヤハダルやディープモンスターが一気に掻き回す流れにならなければダービーの6着という結果はもっと良くなっていたはずです

単純に適性の問題で東京がダメだとは思わないですが問題はどんな馬と一緒に走るかという点です

ラストの勝負に持ち込んだとてイクイノックスをはじめとした強烈な馬たちを抑え込むにはスタミナを削り切るようなレース展開にするしかないんです

問題は、と前置きしましたがタイトルホルダーがパンサラッサがいるメンバー構成でその形を作れるかどうかです

タイトルホルダーがどういうペースが得意な馬か、どういうレースラップ分布になれば強い馬かはこれまでのレースでも何度も説明してきましたが簡単に言うと後続にラップを誤認させるような展開を作って緩急自在なペースを操ることがこの馬の最大の武器です

1000m通過は60秒、これは少し速いか!?
というような長距離レースでも1000〜2000mは1.05.0でセーフティリードを作れる馬ですからね

11.5→13.5→13.8→12.0みたいなラップを作るのが天才的に上手いのがタイトルホルダー×横山和Jのコンビの特徴です

東京コースで、ましてや2400mの舞台ではタイトルホルダーの武器が活きる場面は申し訳ないですが到底想像できないというのがこの馬への評価です

せめて、パンサラッサがいなければまだしたいレースはできるのではないかというのが全てなのですが2番手から後続にスタミナをロスさせる(折り合いを欠かせる)ような展開にするには2番手からでも相当特殊なラップにする必要があります

4角先頭時のタイトルホルダーにはかなりの信頼度があるものの4角先頭という場面も思い浮かびにくいですし、その背後には虎視眈々とイクイノックスらが迫ってくるのを考えると東京2400mでの粘り込みは厳しいと考えて無印です

パンサラッサもタイトルホルダーが控えた展開でも昨年の天皇賞のようにやることは一つでしょうし2000mくらいまでであれば粘り込んでの馬券内というのは考えても良いと思いますが、天皇賞でジャックドールがあの沈み方をしたのを見るとよほどの恩恵が無ければ粘り込みは厳しいと見ます

少なくとも二頭共に追い切りの動きはさすがの状態に持ってきたなという印象ではありますが、、人気の割に狙う妙味もなく買い控えたいなと思います


6.昨年覇者ヴェラアズールとタフなディープボンドと安定感のある外国馬イレジン

ヴェラアズールは昨年のような上げ潮こそありませんが京都大賞典でも着順ほど負けたわけではありませんし、昨年にライアンが恐ろしいまでのこじ開け方をしたあの走りが少しでも再現できればというところですがどうでしょうか

頼みのムーアJが怪我で戦線離脱してしまった上に昨年より数段上の相手関係とあれば色々な部分で噛み合わなければ馬券内というのは相当ハードルが高いと思います

追い切りにしても昨年の好調時のように光るものもありませんし狙うのであれば来たらラッキーくらいの三列目配置ができるかどうかというところだと思います

外国馬イレジンについては19戦13勝(13-2-3-1)という成績が物語るようにかなり安定感のある追い込み脚質の馬です

時計のかかる馬場での内容なので日本の高速馬場対応が簡単ではないと思いますが、昨年のグランドグローリーとオネストも進路さえ開けば際どいところまで来れていたであろう結果でしたし国際厩舎が東京競馬場内に新設された恩恵はかなり大きいです

極端なハイペースにでもなれば走り慣れていない左回りの馬場でもなかなか侮れない一頭になると思いますし、今後のジャパンカップで海外馬の取捨はかなり重要になる項目でしょう

日本馬たちが早め早めに前を追うような形にでもなれば馬を信じて追い込んでくる競馬をするヴェロンJが良いところまで駆け抜けてくるというシーンも少しは考慮したいところです


ディープボンドは東京コースそのものがダービー以来となりますし自慢のスタミナを活かしたロングスパートが輝く舞台とは思えません

スローの上がり勝負もハイペースのスタミナ勝負もラストのキレ味に不足があるこの馬にとってはなかなか向かないでしょうし、タイトルホルダーを得意の舞台でもなかなか差し切ることはできずにここまできてしまっています

出走してくるならば、という前置きは必要になりますがここではなく有馬記念ではないのかな?というのが率直な印象となります


7.ドウデュースというロマン

天皇賞では◎をつけたように馬体の張りも素晴らしく同世代のイクイノックスを退治できるのはこの馬だけだと割と真剣に思っていましたがそれも今となっては叶わない願いかもしれません

アクシデントで初コンタクトとなった戸崎Jですがあの前半57.7というペースでハミをがっつり噛んで折り合いを欠いたのを見てしまうと、馬の状態が上がったとしても更に距離が伸びる今回の舞台で冷静さを欠かずにノビノビと走らせることができるかどうかが鍵になると思います

馬込みの後ろでじっくりと待てるかどうか、ソングラインではできていたことなので変にイクイノックスを意識しすぎずに折り合いに集中できれば巻き返す力は十分にあると思います

しかしあの負けでどれだけ人気が落ちるかと思ったところで今回は3番人気となれば配当的な妙味がありません

それでも戸崎Jに改めて騎乗依頼をしたように陣営としても2度目の騎乗となれば同じ失敗はないと判断したのでしょうし日本ダービーでの高速決着でイクイノックスを封じた舞台でもあります

変わらず状態はかなり良さそうに見えることから体型的にマイルから2000がベストの胴の詰まった形になっていても東京2400mであればという期待でしょう

この馬を信じるなら3着で、というよりはもう少し上の着順での狙いをすべきだと思いますので個人的にはあまり推しにくいのが本音です

しかし力があるのはわかりきっていることなので4週前のあの内容からきっちり変わってくることで再度ライバルとしての強いドウデュースの姿が見たいという思いもあるのでロマン枠という意味でとても評価が難しい馬です


簡単にではありますが10頭の解説をしました


展開的にはパンサラッサとタイトルホルダーが行って後続はかなり離れた追走になることが予想されますので2頭が粘り込む展開になるとハズレる形になりますが、東京2400m向きの2頭ではありませんので敢えてここは見ません

この2頭が残るとすればイクイノックスがいつものイクイノックスらしい走りができずに後続を巻き込んで潰れてしまった時だけだと思いますので、イクイノックスの手応えがさほど良くなくなる場面があったとしても馬券は2通りの買い方をしたいと思います

◎①リバティアイランド

スローの瞬発力勝負になるのが理想ですがそうはならないというのも理解した上で今ならどんな競馬でも対応できると思います

疲労度や斤量の恩恵から80〜90%のイクイノックスに勝てるならこの馬しかいないという見方をしました


◯②イクイノックス

80〜90%のデキだと思いますし、ヘタをするともっと悪いかもしれませんのでアーモンドアイがかつてそうだったように疲労の蓄積には勝てないという己れとの戦いに敗れてしまうのは考えておきたいのでこの評価です


▲⑰スターズオンアース

ルメールJにとっては最大のライバルはよく背中を知るこの馬かもしれません
天皇賞を使わずにここに向かえたのは結果的に良かったとなるかもしれませんし、牝馬の1,2の可能性も十分あると思っています


△△⑩ダノンベルーガ

堀調教師×外国人ジョッキーというのは黙って買うようにしてると言うとそこまでですが、モレイラJがこだわって乗り続けることからもドバイターフのあの素晴らしい伸びが再現できれば頭こそなくても2着〜ならという狙いです

あのごちゃごちゃとした展開でラストあれだけ伸びたのを考えると中途半端な位置から前倒しで脚を使うようなことはせずもっと溜めて勝負するはずです


△⑤ドウデュース
△⑦イレジン

この2頭は追い込み馬たちが恩恵を受けられる展開になればというところですがオッズ的な妙味からはドウデュースを買いたいとはあまり思っていません

あとは都市伝説のようなものというか過去がそういう結果だからというのもありますが

イクイノックスが勝利した国内GⅠの2着は7→6→10→6人気と比較的人気薄の馬がきていることからイクイノックスが勝利した場合の2着にはリバティアイランド、ドウデュース、タイトルホルダーは買わないという選択が吉かとも思います

個人的にはイクイノックス頭の馬券の2着はスターズオンアースとダノンベルーガのみにします

馬券🅰️
①⑰→①②⑩⑰→①②⑦⑩⑰

馬券🅱️
②→⑩⑰→①⑤⑦⑩⑰

この2通りに資金配分して買いたいと思います

なお馬連で考えると
②-⑩ 11倍
②-⑰ 10倍
①-⑩ 35倍
①-⑰ 28倍
⑩-⑰ 101倍

なんかこの5点で良い気もしてきました 笑

おさらいすると①-②の決着の場合は①→②の買い方しかしない

②→①だけは買わない(それならハズレで良い)

そんなジャパンカップにしようと思います

今日は他のレースの検討はなしとします


それでは世紀の一戦を見届けてまたお会いしましょう👋🏾

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