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マイルCS南部杯の予想

2021/10/11(月)
盛岡11R 17:30発走
ダート1600m(左)

顔触れは昨年と比べればゴールドドリームとモズアスコットが抜けたことによりJRA勢はやや低調に映るが、地方勢も昨年3着のモジアナフレイバーが抜けたことにより馬券絡みしそうな馬となるとかなり厳しそうで昨年ほどの高配当は望み薄だろう。
連覇のチャンスがありそうなアルクトス、高速時計決着に自信があるエアスピネルが人気を分けあう形になりそうだが、外枠から良い競馬をするソリストサンダーは適性があればといったところで昨年は人気を裏切る形になったサンライズノヴァの巻き返しの4択といったイメージになりそう。

[昨年の振り返り]
インティが前半1000mを57.3という超高速馬場の東京芝コースのようなラップで飛ばして3コーナー過ぎでバテて失速したものの3コーナー前で2,3,4番手につけた馬の並びが変わった決着で中団待機やコーナーで外を回った馬にはノーチャンスの展開。
従来の日本ダート1600mのレコードタイムを大幅に更新する1.32.7という超速決着は今後更新されることが無いかもしれない。
個人的にはサンライズノヴァを本命に44点購入したものの、レース直前に虫の知らせでサンライズノヴァを外した8点の馬券を買い足したことでギリギリ11万馬券的中という結果だった。

[コースについて]
一周1600mのダートコースではあるが1600mのスタート地点は2コーナー奥のポケットでコースに入るまでに約400mを走るが最初の200mが真っ直ぐの直線ではないことから外から寄ってくる逃げ・先行馬の影響で内枠の馬は進路を塞がれないように気をつけたいところ
3コーナーまでに1000m近く走ることからスピードは乗りやすく砂質も軽いので地方競馬のコースで最も時計は出やすい傾向

コーナー2つを回る1600m以下のレースではペースにもよるがコーナーで外外に振られると厳しく、約400mの直線コースに入るときには外枠の馬は内目でコーナーを回りつつ遠心力と操縦で外へ持ち出す機種の手腕も問われる

向正面の直線走路から3コーナーまでは登り坂となっており、一転4コーナーまで一気に下るコース設定となるので外回りの競馬を選択した際の遠心力はかなりのものであることがわかる

力が拮抗したメンバー構成のレースとなれば向正面でのポジション取りとコーナーの回り方が全てと言っても良い

今年9月以降の盛岡コースは近年稀に見る時計のかかる馬場となっており、下級条件からA1特別や重賞競走の青藍賞まで広げても1.40.0を切る走破時計が皆無となっていることから例年通りのスピード決着を予想するのはやや危険かもしれない
パワータイプのインティやワイドファラオが激走しても良いようなコース状況にあることは念頭に置いておいた方が良さそうである

[展開]
昨年飛ばしに飛ばしたインティは岩田望と初コンビで今年に入っての二戦が違う引き出しを開けたような後方待機だっただけに、ここに来て再度の逃げは果たして?岩手の快速パンプキンズも昨年テンから飛ばしたが400m過ぎから早々に脱落したこともあり、おそらくワークアンドラブが引っ張る流れに1200mの快速馬のヒロシゲゴールドとパワーを活かせる馬場でワイドファラオの先行争いとなりそう
アルクトスは出たなりで内の様子を見て4,5番手から内に絞って行く昨年と同様の形になりそうで、出脚次第でエアスピネルとソリストサンダーはこれを見る形か
サンライズノヴァとインティはおそらくその後ろで進出の機会を窺う展開となれば、先行馬のペースの兼ね合い次第で内目をロスなく回ってきた好位の馬に展開は向きそう

[各人気馬について]
1.インティ 牡7 岩田望
武豊騎乗で続けてきた流れを岩田の息子で断ち切るのか?となると戦法が読みにくいが、この枠を取ったが故に行ってしまいたくなる気持ちもあるかもしれないし、行くにしても控えるにしても中途半端な形は向かないタイプ
スピード偏重の競馬になると脆さがあるので、時計のかかっている今の盛岡ならアッと言わせる走りを見せても良い

3.サンライズノヴァ 牡7 松山弘
高速対応は1400mまではOKのタイプで1600mになると少し甘さが出るタイプだけに高速すぎない今の盛岡はむしろベストのイメージ
この1年は全盛時に比べればやや劣化したように感じるものの2年前には完璧に立ち回ったアルクトスを完封したように、コース適性も十分でコーナーへの持ち込み方次第では自慢の末脚を活かして3番人気の評価を覆しても良い
芝ではこのところ乗れていない松山だが地方交流重賞に関してはかなりの率で穴をあけている点も魅力に感じるので、今回の内枠も2年前のようにプラスに作用する可能性は感じる

10.ワイドファラオ 牡5 福永祐
ベストは小回りでスピードタイプに追われてもコーナーで減速回数が多いパワー要求コースだけに直線走路がひたすら続く盛岡対応はかなり微妙ではあるので、余程スタートを上手く出して行き切るような形が取れれば面白いかもしれない
時計勝負では分が悪いので、全てがうまくいってどうかというところだが1.36.0をめぐる攻防になりさえすればやれても不思議はない

13.エアスピネル 牡8 鮫島駿
芝でもダートでもあと一歩のところでG1には縁遠かったが、今回は舞台的にスピードもパワーも要求されそうなコース状況で最大のチャンスの場面を迎えたかもしれない
ダート転向後も0-3-1-3と詰めの甘さは永続的な課題であるし好走と凡走を1走ごとに繰り返しているので順番的に今回は走らない番だが、そう年齢的に力を付けてきた馬も見当たらないし8歳を迎えてようやく花開くときがきたと信じてみる手もありか
鮫島駿の今年の成績も後押しになりそう

14.ヒロシゲゴールド 牡6 亀田温
昨年は南部杯同様にレコード決着となった1200mのクラスターCでスピードのあるところは見せたが、今年の時計を要したクラスターCの離されての3着という結果からも今の馬場では自慢のスピードも活かしきれない形で終わりそう
好位・中団勢からは先行争いに加わってペースを釣り上げる要員になってほしいところだろう

15.ソリストサンダー 牡6 戸崎圭
外枠の方が走るタイプであまりにも速い時計勝負になると分が悪いので高速決着になりそうにない今年の盛岡が舞台とあらば虎視眈々だろう
人気3頭と違いエルムSを使えてガス抜きできたのも良い材料として考えて良さそうだし、両隣の馬について行くイメージで前に壁を作って溜められればコーナーを曲がった先にVロードを見つけられるかもしれない
大きな怪我をする前には2歳戦でルヴァンスレーヴとも勝負していた期待の大きかった馬が使いたいレースを使えるようになっていよいよ本格化してきた魅力に賭けてみたい

16.アルクトス 牡6 田辺裕
もともとが使って良くなるタイプだったはずだが、間隔を空けてもきっちり走れるようになったのはさすがG1馬だと思うし他のどの馬よりも盛岡1600mに対しての意欲は高い・・はずだが、今年は調整過程や使い方を見てもどうも本調子になさそう
2019〜2020に2,1着している大得意としている最大目標のここに向けても速い時計を出しているわけではないし、何よりも高速決着にならないことがとても危険な人気の仕方をしているように映る
明日は実際に1,2番人気のいずれかになりそうではあるが、ここ2年の高速馬場は望み薄で過去10年で最も時計のかかった2015年くらいの時計水準になるのであれば思いきって切ってしまう形でも良い気はする
買うとしても相手候補の1頭か紐程度にとどめたいが、この馬の3連系の人気を考えれば飛ぶことを望んで少しでも良い配当を狙ってみたい気もしている

[予想]
パワースピードの両面を活かせるタイプが今の盛岡攻略に不可欠な要素と感じているので、人気をすればするほどにアルクトスは買いたくない
サンライズノヴァも時計がかかりすぎるのは不安だが速すぎても良くないタイプだけに松山がどこまで上手くエスコートするか見もので少なくとも今年に関してはアルクトスよりは上と見て良い
ここ2年のような馬場であれば全く馬券に入れる必要性を感じないインティとワイドファラオは例年に比べればチャンスのある馬場であると前向きに捉えて両方とも相手候補として残したいが、敢えてより強く推すのであれば初騎乗でこの馬の良さを発揮できるかかなり疑問はありつつもインティの方
本命候補はエアスピネルとソリストサンダーの2頭で悩んだが、どちらも同じようなタイプで一長一短あるだけにほぼ同列の評価ではあるものの、より人気的に魅力を感じるソリストサンダーを◎にエアスピネルを◯という形にした

◎ 15 ソリストサンダー
◯ 13 エアスピネル
▲   1 インティ
△   3 サンライズノヴァ
△ 10 ワイドファラオ
×  16 アルクトス

13,15→13,15→1,3,10,16
8点×300円
13,15→1,3,10→1,3,10,13,15,16
24点×100円

計4800円で買う予定
▲以下の逆転を買うとしたらインティ、サンライズノヴァの頭に13,15の2着固定という買い方だが妙味を考えればインティの頭だけなら買ってみても良いかというところ



おまけ

秋の鞍
名古屋11R 16:25発走
ダート1400m(右)

兵庫のイグナイターが移籍後に古馬混合で見せている圧倒的な強さから1400mであればすぐにでも古馬混合の重賞も賑わせる好素材
位置取りにこだわるタイプでも無く負けるイメージは全く浮かばないが他地区からもかなり良いメンバーが揃ったここは注目しておきたいレース
名古屋で絶対王政を敷いていく予定だったブンブンマルはトミケンシャイリに連敗した中距離からの短縮でもう一度見直しをしたいところではあるが、距離短縮はトミケンシャイリにも良い方に働きそうだし、南関東勢や高知のブラックマンバ等しっかりした末脚を繰り出すタイプが揃っただけに先行〜好位からの抜け出しを図るイグナイターに詰め寄る馬を探すという形で予想した

◉  2 イグナイター
◯  6 ミラコロカナーレ
▲  9 トミケンシャイリ
△12 ブラックマンバ
△  5 ブンブンマル
注  8 スズノスケ

2→6,9→5,6,8,9,12
8点を推奨とする

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