2021 安田記念の予想
東京11R
1600m 芝 15:40発走
このレースの最大のポイントはグランアレグリアをどうするかに尽きるだろう
買い方はそこから決めてしまっても良い
1着固定だけを買うか
2着までは見ておくか
3着以下になる僅かな可能性も?
強いて不安な点を挙げるのであれば過去1番人気が5連敗中というところと、ヴィクトリアマイル→安田記念を連勝した馬は過去にウォッカ1頭しか居ない(2年連続勝利だが)点
まず1番人気については過去10年で3-2-2-3で複勝率70%なら大きな心配は無用だろう
そもそも中2週のローテを嫌い出走してこない馬も多いのでVMを勝利して安田記念に駒を進めた馬のケースを振り返ってみる
[VM勝利馬の安田記念成績]
2006 ダンスインザムード5着
2009 ウォッカ1着
2011 アパパネ6着
2013 ヴィルシーナ8着
2020 アーモンドアイ2着
※インディチャンプの落鉄が無ければアーモンドアイは2019に続く3着のはず
他にVM→安田記念を好走
2008ウォッカが2→1着
2018アエロリットが4→2着
特にVMを圧倒的な力の違いで勝った後に絶対的な存在と目されたアーモンドアイでもグランアレグリアから離された2着の印象は色濃く残っている人は多いはず
※アーモンドアイは2019にスタート後の大きな不利、2020は中2週の調整で完調仕上げとは言えずスタートに失敗し緩い馬場も重なった
ことマイルでの実績となればアーモンドアイを簡単に止めたことに加味して緩い馬場でも硬い馬場でもとんでもない脚を使ってきたことや、どの騎手も現役最強と声を揃えるグランアレグリアが馬券を外すシーンを考えるのは正直無理があるので軸馬として買わない理由はない
・ローテの不安
大阪杯→VM→安田記念
中5週 → 中2週
重くタフ→硬く時計速い
→不安はここだけと言って良い
・マイルG1は4-0-0-2で3連勝中
→敗戦は2,3歳時で完成前ではあるもケイデンスコールとカテドラルには先着を許した過去はある
・調整過程
中2週で疲れを取るためだけの調整に当たったことから状態は良くて維持→ともすれば若干の出来落ちまでは見ておいた方が良い
・枠の不安
過去10年で死に枠とも言える4枠を引いたが馬番的に5番枠は1-1-0-8なので14頭立ての今回は馬番で考える方が良いかも
[他馬の動向]
サリオス ◯
・東京マイル戦は負け無し
・最内枠は初めて
・大阪杯で馬場合わずグランアレグリアの後塵も拝す形
・陣営コメントは歩様、心肺機能を含めて若干後ろ向きだが騎手コメントには勝負気配が漂う
→右トモが内に捻るように回転するウォッカは典型的なサウスポーだったが、サリオスにも同様の兆候が見られるので久々に全力発揮の可能性のある東京コースならという期待は持てそう
カラテ ×
・条件戦から連勝で勢いに乗るタイプは2011のストロングリターン、2015のモーリス、ヴァンセンヌ、2019のインディチャンプ(連勝はマイラーズCで止まっていたが)に似た典型的な上がり馬
→過去の名馬と比較すると対戦相手に恵まれてきた感もありつつ5-0-0-18という成績が示す通り主役になれない時は脆い
ダノンプレミアム ×
・安田記念は不利や状態の悪さもあって2年続けて16,13着と大敗
・海外馬券絡みなく挑戦した馬の好走例なし
→実力的に走っても良いと思う反面、2歳時に東京1600m2歳レコードをセンスだけで記録した頃と違い、今のベストが東京1600mとは思えない感はある
ラウダシオン ×
・昨年のNHKマイル覇者で前走京王杯SCも制しているが京王杯SC組からは上がり3位以内に入らないと厳しいデータでこの馬の上がりは8位タイ
→今年の京王杯組が如何にも小粒で先行馬が揃った今回はベスト1400mからの200mをどう走りきるか課題
インディチャンプ ◯〜△
・2019のチャンプ,2020は落鉄しながらの3着でレース適性の高さは目立つ
・福永とのコンビでの1600m戦は馬場を問わず6-2-1-1で掲示板を外した過去無し
・過去3年の6歳以上は0-0-0-15と不振
・前走スプリント戦の後で自ずと前目の位置を取りそうな点がゴール前どう影響するか
→過去2年はマイラーズCから中5週だったところ今年は高松宮記念からの中9週で余裕を持ってここに向かってきた点をどう捉えるか、もともと休み明け初戦が案外のタイプだけに間隔を空けて使うことがどちらに作用するか若干不安も坂路の最終追い51.8-12.3の時計は過去のこの馬の好走条件に当てはまる
プラスとマイナスの評価が入り混じるだけにどちらを信じるか?
カデナ ×
・硬い馬場での切れ味は屈指のものがあるが左回りマイルは明確に不得意
→右回りの最内ワープが持ち味で今の東京外差しで最内から飛んでくるシーンがあるかどうか、人気的に魅力もあるが不安の方が大きい
ダノンキングリー △〜×
・完全に峠を越えてしまった感と半年の休み明けでクリアすべき課題はかなり多い
・左回りでこそのタイプではあるがG1での勝負弱さが騎手でカヴァーできるか
・この馬に関しては裏切られてもまた信じるかどうか忍耐力が試される馬
→さすがに買い材料が乏しいが走られても仕方ないくらいの割り切りは必要である意味ロマン枠と言えるかも
ケイデンスコール ◯〜△
・左回りマイルがベストの早熟という認識を改めて今が充実期を迎えてコースも問わない可能性はある
・クラシックディスタンスでは用無しでも短距離〜マイルでこその安田隆行厩舎が父ロードカナロアで送り出すという点は魅力
→対戦相手が一気に強化される感は否めないがこのコースではグランアレグリアに先着実績もあり、1発狙うタイプの騎手だけにペース次第で早めの進出もスナイパー競馬をする可能性もある
シュネルマイスター ◯〜△
・2000がやや長く1600でパフォーマンスが上がった点からはスタミナとスピードの持続力が必要な東京1600mはベストという見方
・54kgで挑める点は何と言っても有利で過去に3歳でこのレースを制したリアルインパクトと比較してもこちらの方が完成度は高いと言えそうでNHKマイルのような展開になれば斤量を活かした浮上もありそう
→古馬との対戦となると前走のように行かない「だろう」というイメージでしか語れないがラスト並びかけるような展開になれば斤量の軽さが活きる公算は高い
カテドラル ◯〜△
・戦法が確立されているだけに他の馬がグランアレグリアを気にする展開になるのはかえって好都合
・8枠は過去データ的に死に枠の一つだが14番枠というデータなら2-0-1-6で3番目に良い枠という考え方はできる
・ケイデンスコール同様にグランアレグリアに対して先着実績あり
・重賞未勝利という点は明らかな格負け感はあり時計の裏付けが無いことから頭までとなると?
→田辺裕信は過去にロゴタイプ2回とクラレントで3度安田記念で穴を開けた実績も光るし内で脚を溜められない点は不安ではあるもののラスト確実に脚を使えるタイプということで最も面白い穴馬に指名したい
[展開面]
先行馬がどんなペースにするかで展開は大きく変わりそうだが、トーラスジェミニ・ギベオン・ダイワキャグニーあたりが行く後ろにインディチャンプ・ダノンプレミアム・ラウダシオン・カラテが続く形
グランアレグリアはペースを見ながら直線まで待つであろうから、その前に居そうなサリオスとインディチャンプが先に抜け出す展開をグランアレグリアとダノンキングリーが追い、そこ目掛けてシュネルマイスター・ケイデンスコール・カテドラルの外枠勢が追い込めるかといった形になりそう
◎ 5 グランアレグリア
→絶対的な頭固定という買い方はしないが、軸で1,2着固定という買い方をするなら◎を他につけるのは勇気が必要
◯ 1 サリオス
→本来ならこちらを◎にしたかったが、外差し馬場で抜け出しのタイミングが噛み合って良い位置に出すことが前提とは言え個人的には逆転も含めた◎に近い◯とした
▲ 14 カテドラル
→戦法が確立されているしあとはどれだけ他の馬がグランアレグリアに勝負しに行ってくれるかどうかと言ったところ。
全く来ない可能性もあるがグランアレグリアがしっかり人気に応えて早めに差し切る昨年やVMの内容を再現なら控えている馬にこそチャンスは生まれそう
△ 13 シュネルマイスター
→NHKマイルCでコンビを組んだルメールで無くなる点から4番手としたが、斤量54kgの魅力と新馬戦でコンビを組んだ横山武とのコンビであれば先週の悔しさをバネにインディチャンプを差し切るところまでは何とか実現してほしいしグランアレグリアを逆転できる数少ない候補とも思える
以下、3着候補
8 インディチャンプ
→8番枠は0-1-1-8とそこまで悪くないもののキレ味で勝負するタイプではないだけに早め抜け出しからどこまで粘り通せるか?となると外差し傾向の強い今の東京がベストとは思えない
12 ケイデンスコール
→2着までは考えても良いかな?と思うところもあるし右回りであれだけの競馬をした後でもともと得意だった左回りで今どれだけ走れるのか怖さはある。
器用にレースができるようになった反面、爆発力というものは過去の方が高かったイメージもあるので善戦の先となると他の馬の方が可能性は高いかもしれない
買い目
5→1,13,14→1,8,12,13,14 12点
1,13,14→5→1,8,12,13,14 12点
1,13,14→1,13,14→5 6点
※ケイデンスコールの2着も見て7点増やすかもしれませんが基本的には5→1→12,13,14が本線です
※インディチャンプの3着も切るかどうか14:25時点で悩んでいるところです