2023 秋華賞の予想

おそらく単勝オッズ1.1〜1.2になるであろうリバティアイランド1着固定の馬券が飛ぶように売れる今年の秋華賞

個人的な気持ちは三冠牝馬の誕生の瞬間を心待ちにしつつも前日の夕方から降り出した雨が夜にはかなり大粒の雨となって降り注いでいます
ある程度の水分を含んでいたとは思えない超抜時計での決着だった紫苑Sととにかく芝の状態が良く時計がとにかく速かったローズSを比較した場合に今回の秋華賞にマッチする前哨戦としては紫苑Sに出走した馬なのかな?という気はします

土曜の競馬を観ても芝のクッション値は相当高いものの時計水準はそこまで速いと言えない京都の馬場だけにローズSの上位は確かに強かったですが、あの時計とパフォーマンスをそこまで高く評価する必要はない気はします

また馬場としては外回りコースの3〜4コーナーの内側は既に荒れ始めているものの当該レースが行われる内回りコースの3〜4コーナーの損傷はまだ割とマシなレベルとなっており、前傾ラップで時計が速かった9Rの2勝クラス1400m戦以外は全て逃げ切りという前有利の傾向にはあります

緩やかに4.3mの高低差を利用して坂を下る外回りコースと比べると3.1mでむしろ緩やかにカーブが整えられている内回りコースでは馬群で詰まらない器用さやセンスが問われます

過去を振り返れば最大着差は2002年にファインモーションが記録した0.6秒ですが、1,2着馬の平均着差は0.1秒台という着差の少ない結果になりやすいレースです

ブエナビスタ、ウォッカという女傑が敗れたりアーモンドアイ、デアリングタクト、アパパネ、スティルインラブといった三冠牝馬たちも0.0〜0.2秒の差での勝利とゴール前は混戦になりやすく最も制覇が難しいレースと言えます

このレースの一番の注目ポイントはなんと言ってもリバティアイランドが勝つかどうか

ほとんどの方が相手選びに苦心することとなるでしょう

まずはリバティアイランド打倒に燃える各陣営を簡単に紹介いたします


打倒リバティアイランドの刺客たち

①成長力が魅力のキタサンブラック産駒

特徴:牝馬に関してはマイルベストで前走からの距離延長×で逆に距離短縮◯となります
牡馬は成長力のある産駒が多いですが牝馬については春からの維持ができる馬が多いイメージです

コナコースト
→春からマイルベストのイメージがあり母のコナブリュワーズが1200mベストだったように産駒もマイル以下での好走が目立つ
距離にも輸送にも原因を求められるオークス1.9秒差7着以来のぶっつけ本番となるが中間は一発ありそうな好気配を示す

勝ちきれないものの確かな寄せを誇り桜花賞は先行策から怪物牝馬打倒はならなかったが立派な2着好走と関西圏でレースできるために面白い存在になれそう

牝馬のキタサンブラック産駒は今回出走するラヴェルも含めて1600mまでに良績集中だけに2000mがこなせるかどうかに尽きそう


ヒップホップソウル→父キタサンブラック×母父ファルブラヴという米国×欧州配合の影響も相まってか柔らかい馬場での好走が目立つ

母ダンスファンタジアが輸送に弱かったことを考慮すると一番強い競馬をした同馬と言えども激戦となった紫苑Sを経て初の関西輸送となる点はとても心配ではある

調整過程はいつも通りの厩舎の仕上げ方を踏襲してきているので疲れに関してはガタッと来てはいないはずだが、稍重発表で超抜時計決着となったレースを経験した後でいわゆる見えない疲れというものはあるかもしれないが脚元が多少緩んでもこの馬には大きな心配材料にはならなさそうな点は◯


ラヴェル→デビュー戦の小倉1800mは勝利してはいるものの相手関係とレース動画から言えることは右回りが得意と言えるわけではなく本質的にサウスポーの可能性がある

オークスの1.1秒差4着は実に良い内容だったしアルテミスSで唯一リバティアイランドに勝利した経験を持つ同馬ではあるが、右回りの重賞競走は特に見どころもなく二桁着順
ローズSの内容から大きな上積みがあったとしても同じ右回りで更に距離延長となると買い材料を求めるのは酷な気はするのでキタサンブラック産駒の中では最も評価はしたくない

※2008勝者のブラックエンブレムとラヴェルに被る点は非常に多いので一応比較のために並べてみますがあまりにもオカルトじみている気はします

2008年 ブラックエンブレム
①桜花賞は8枠から2桁着順に大敗
②オークスでは差し決着を先行して4着好走
③ローズSで人気を裏切って2桁着順に大敗
④秋華賞は超人気薄で1着

2023年 ラヴェル
①桜花賞8枠から2桁着順に大敗
②オークスでは差し決着を先行して4着好走
③ローズSで人気を裏切り2桁着順に大敗
④秋華賞はそこそこ人気薄でどうなる?

②レースまでに馬場回復としても雨の影響が避けられない馬場にはなりそうな点を考慮した場合に買いたくなる馬たち

②コース・馬場を問わないドゥラメンテ、キズナ産駒には要注目

ドゥーラ(ドゥラメンテ産駒)
→クイーンSは51kgという斤量も活かして少し早すぎる仕掛けから早めに押し上げて外を回し改めて操縦性の高さを見せた
全3勝を札幌で挙げているので洋芝巧者というのを否定するつもりもないが、オークスでは3着に敗れこそしたものの4角すぎでかなりごちゃついた外でのロスも響いた感はありラストの伸び脚はかなり目立つものがあった
無難に立ち回ったハーパーと比較すればこちらの方が強かったという印象が強いです
母のイシスは短距離馬でしたが2400mもこなせることがわかったのは大きいですし、母系にステイゴールドが入っていることも踏まえれば荒れた馬場を苦にしない可能性も高いです

前走のクイーンSが相手に恵まれた感は否めませんが調整にも十分な時間があったことから状態にはある程度自信を持って本番に挑めそうです


フェステスバント(キズナ産駒)
→力的にはここでどうと言える下地はありませんが重でタフな馬場での勝利をして挑むここで簡単に先手がとれて放っておかれた場合には見せ場を作っても不思議はありません
しかし、ゴール直前までその光景が続くか?となると大きな疑問は残ります

グランベルナデット(キズナ産駒)
→前走ではそばに居たヒップホップソウルがあと僅かの2着と好走した一方でずるずる下がったところに現在の底力の差が出たと言えなくもありません

前回でガス抜きができたと捉えて良い気もしますが勝つか負けかの差がハッキリしていて安定感のようなものを求めるのは難しいかもしれません
今回も先行タイプはそれなりに揃っていることから楽にレースが運べるかどうかですが、渋った馬場が産駒的に得意でもこの馬に関してはどうでしょうか

コンクシェル
→ローズS前の2走は圧倒的な逃走劇を披露しただけに渋った馬場で大逃げにでも持ち込めればもしかしての期待はできそう
おそらくモレイラJは馬のリズムを大切に乗った結果のローズSの乗り方だと思いつつ今回は使命は果たしてくれる幸J騎乗で積極策からどこまで粘り切れるかに賭ける手はあっても良いが、どこまで上手くいくかどうか

ドゥーラ以外のメンバーはここで好走するためにはリバティアイランドを各陣営が徹底マークした際に前が放置され続けるような展開になりそうです

※例としては3番手につけたリトルアマポーラのスミヨンJが前を放置しすぎてクィーンスプマンテとテイエムプリキュアの逃げ決着になった2009年のエリザベス女王杯のような形

③春の実績馬たち

ハーパー (オークス2着)
→日本一の騎手が選び続けているしこの馬の兄弟は全て名だたるオーナーが9000万円以上の金額で落札していることから期待の大きさも窺えます

抜群の安定感を誇る一方で上がりは常に5番に入るかどうかというタイプなので強く勝つようなイメージは湧きません

休み明けからどこまでやれるかですが近年の秋華賞ではオークス上位馬の直行組が好成績を挙げていますし、決め手がない馬で牝馬三冠路線を手中におさめるならばこのレースこそという気もします

肝心の状態面ですが他の陣営と比べると特筆すべき時計や手応えではなかったかな?という印象を持っています

簡単に扱える存在ではありませんが鞍上も無難にまとめてくるイメージはあるので無印にはしないけど3着候補の一角くらいかな?というイメージは強いです

ドゥーラ(オークス3着)
→先ほど触れたようにオークスは2着のハーパーよりよっぽど上の内容だと思います
休み明けの舞台を敢えて夏の札幌に合わせて秋華賞まで時間をかけられる調整過程を選択したことを良い方に捉えたいと思うところです

ワンターンのコーナー2つの阪神1600mは全くと言って良いほど合いませんでしたがコーナー4つで1周するコースでは抜群の成績を挙げているようにマイルのワンターンは合わないということなのだと思います

狙うなら明らかにオークスだった馬の一頭ではありますが、どうやら6〜7番人気程度で落ち着きそうというのは是非とも狙ってみたい1頭だと思います

ここで全くダメならコーナーの数が問題とはならないので改めてこの馬の適性を考え直す必要がありますが、個人的にはベストに近い舞台が京都2000mだと思っています


コナコースト(桜花賞2着)
→後ほど追い切り考察でも挙げますが状態面に関してはこの馬が一番なのではないかと思います
疲れが残っていた(はずの)オークスは維持できなかった面もあるでしょうし本来の動きには程遠いレース運びにもなりました

疲れが抜けて成長した姿を栗東で見せている今なら怪物牝馬打倒のチャンスがあってなんら不思議はありません


④前哨戦好走馬について

マスクトディーヴァ(ローズS1着)
→この2走が非常に素晴らしく早めに抜け出して時計勝負に対応できた点も優秀の一言です
心配材料があるなら440kg台の牝馬があれだけの脚を使った前走の反動がどこまであるかという点とごちゃつきやすいコースの対応になることでしょう

阪神内回りの忘れな草賞では全く良いところが出せず敗退しているように長い直線でしっかり追えるスペースを確保する必要がありそうなので今回の舞台適性という意味では???なところはありそうです

この馬のストロングポイントとして馬場が渋った方が良さそうな面もあるのは母の母にビハインドザマスクがおり、キレ勝負も渋った際のパワーを要求される末脚勝負もこなせる点でしょうから良馬場で器用さが求められる上がり勝負になるよりは渋化した方が良いまでありそうです


モリアーナ(紫苑S1着)
→前走はヒップホップソウルが強い内容で押し切ろうとしたや否や急に画面に内から飛び込んできてザッツ横山典弘という競馬でした

前回後方に控えたからと言って今回もそうするとは限らないのが横山流ですが、荒れた馬場を味方に前が流れる展開になれば侮れない一頭です

札幌1800,中山2000で勝ちきって1ターンではそれほどというのもこの馬もコーナー4つの競馬の方が良いクチでしょうから荒れた馬場での外差し決着や前々が沈む決着になれば出番はありそうです


ヒップホップソウル(紫苑S2着)
→紫苑Sは素晴らしい競馬だったと思いますし荒れた馬場対応もこなせるのは水分を含んだ状態の今日の京都コースで直線平坦でこその残り目を期待しても良いところでしょう

追い切りは1周前も最終もゆったりした立ち上がりから終い重点の内容なので疲れの残りと初の関西輸送は若干心配ではありますが、トリッキーなコースであの競馬ができたならまず良い競馬をしてくれるのではと思います

他では三連勝中のピピオラや荒れた馬場のフラワーカップで重賞制覇のエミューと血の魅力で浮上しそうなマラキナイアなどが穴人気しそうな存在です

エミューは父ハービンジャーで京都2000には心強い存在ですし更に荒れた馬場なら追い込み届くイメージが無くもないですが、追い切りの動きはこの中に入ると見劣りもしますし最終追いの坂路の時計も強調すべき内容ではありません

ピピオラは勢いが魅力もこれだけのメンバーに囲まれて外からの競馬となると果たしてどうでしょうか?
追い切りの動きも格段に良くなったというところもなくこの辺りで一旦揉まれて経験を次走以降に活かすという流れになりそうです

マラキナイアは母の母シルバーレーンからピンクカメオが出ており、母カウアイレーンからもステイフーリッシュが出ています
この馬の父もジャスタウェイということで時計のかかる不良の安田記念を勝ちきった馬ですから渋った馬場での末脚比べとなるとやれる下地は血統的にありそうです

枠だけが心配ではありますが、穴人気しそうな三頭から馬券の候補に入れるとするならばマラキナイアを挙げたいと思います

追切過程・内容から↗️な馬

リバティアイランド
→1週前の段階で本命はやはりこの馬だなと思わされるには十分な手応えと時計で80%以上の仕上がりにはなっていそうです
2頭の間を鋭く伸びて僚馬を置き去りにしており馬体重は大きく増えている可能性があっても秋2戦目を見据えての仕上げでもレベルの違いを感じさせる動きで絶好と感じていましたが、軽く整えるだけという意味合いがあったにしても最終追い切りがあまりにも手控えた内容というかこの馬本来の走りだったのか?疑問が残る内容でした

早めに僚馬をちぎってしまったことで遊んでしまっただけとも言えますが1頭になってからの動きがセーブされているもののこの馬らしい動きかとなると???です

帰厩時期から本数を考慮してもこれで十分という見方はできますが466→490kgと大幅に増やした身体からギアチェンジがうまくいっていないような印象も受けるだけにオークスほどの絶対的本命感を受け取れる状態とは思い難いです

色々と調べてみるとこれまで1週前追い→最終追いはギアの上げ方を確認するような形でラスト1Fは上げてくる調整をしています

[一週前追い→最終追い]

新馬戦:11秒7→11秒1
アルテミスS:11秒3→11秒3
阪神JF:11秒8→11秒5
桜花賞:11秒7→11秒2
オークス:11秒9→10秒8
秋華賞:11秒0→11秒7

あくまでもここだけを見ると唯一敗れたアルテミスSよりもラストの伸びが不足しており死角が全く無いとは思えません

一週前ではSS評価をつけても良い調整過程だと思っていましたがこれまでのパターンと違った最終追いとなった点は余程の狙いでもない限りはやや不安が出てきたのかな?という印象です

ミシシッピテソーロ
→もともと調教で動く馬ではあるので追い切りだけを参考にするのは良くないと思いつつも紫苑S後にリフレッシュに出して一旦緩めたとは思えない動きで1週前は一杯に追う2頭を尻目に馬なりで鋭く伸びて11.1と状態はむしろ上がった感があります

レースでは上がり最速を繰り出すようなタイプではありませんし渋った馬場が良いタイプでもなさそうなので良い穴馬を見つけたと思ったものの果たしてどうでしょうか

追い切りの動きそのものについてはS評価をつけて良いデキにあると思います


ドゥーラ
→1週前のCWでは6F82.0と緩めの立ち上がりからラストは37.1-11.5と終い重点に鋭く伸びましたので少なくとも札幌での競馬の疲れ云々は考えずに良さそうですし、ゆっくりしたギアチェンジから一気に上げてくる走りには充実度も伝わってきました

最終追いは坂路で55.4-24.9-12.0とこちらもゆったりした立ち上がりからお終い伸ばす形で前走の競馬の内容もそうでしたが動くタイミングで一気に動ける仕様に整えてきている印象です

素晴らしい過程を歩めているとは思うのでもう少しびっしりとやる本数があれば言うことはなかったですが、レースを使った後で強い負荷もかけてはいるので陣営が思った通りもしくはそれ以上のデキは作ってきたと思えます

「一頭強いのがいますがこちらも強いと思います」とは斎藤J談ですがなかなか言えるコメントではないので楽しみに観たいと思います


ドゥアイズ
→1週前追い切りでは長めを余裕残しでしっかりとCWで追われて96.5(7F)-12.4という内容でこの時点では良化の余地がありそうなイメージでしたが最終追いでは68.7(5F)-11.3と時計面ではマズマズも十分に手応えを残しながらのバランスの取れた好馬体に仕上がったと見ていま

オークスではレース前の消耗が激しく後手を踏んでレースになりませんでしたが、関西圏での競馬で落ち着きを保てれば前回のようなことはないでしょうし立ち回りの上手さを活かせば十分やれる存在だと思います

一週前時点でAに近い評価をしていましたが最終追いでA→Sくらいの調整過程を踏めたと感じています


コナコースト
→1週前追い切りでは全体ベストの77.1(6F)をマークして最終追いでも馬なりで坂路の自己ベストを更新の51.2-24.2-12.1と動画を見ても余力は十分に残した動きから絶好の状態にあると言えそうです

回復と成長を促すためにローズSを使わないという陣営の判断は完全に良い方に出たと言えそうですし、ベストパートナーの鮫島駿Jに手綱が戻ることで紛れのある京都2000mで怪物退治があるとしたらこの馬かなという印象です

追い切り・調整過程ではどの陣営よりも最高の評価ができますので限りなくS→SSの間の評価をつけたいと思います


今回特に取り上げたい1週前及び最終週での好調教馬を5頭取り上げました

先週時点ではリバティアイランド◉の予定でしたが、あまりにも強くライバルがいないと思われた馬でも何かあるのが秋華賞です

◉→◎と一段階引き下げるか、はたまた◯や▲という評価に落とすことだって考えたいと思います


展開及び決着予想

日曜の開催が始まった時点で芝の状態は重です
秋華賞が行われるまでに実施される芝のレースは5鞍でそのうち内回りが2つ

各馬が内を空けてレースをするなら秋華賞の頃には内もある程度は回復するでしょうが、内を通ると馬場を叩いても内側は使いにくくなっていく傾向になるので前半の芝レースのパトロールは観ておくことをオススメします

今回のメンバー構成的に前に行きたいのは①フェステスバントと⑭グランベルナデットと⑰ソレイユヴィータあたりになりそうです

スタートから1コーナーまでの位置取りがかなり重要になりそうでこのコースは3コーナー手前までなかなか動くに動けない形態ですから、そこでの位置取りのままある程度レースは展開されるでしょう

逃げ馬たちの後ろの先行・好位ポジションの取り合いは各陣営ごとに思うところがあるでしょうし、内が悪ければ押し込まれたくない(外から蓋をされたくない)思いからペースは流れていく可能性もあります

今回は1〜4枠の内め枠に有力とされる馬がかなり揃った感がありますので、内すぎず外すぎずというポジションを狙うのはなかなか難しい形になるかもしれません

②ハーパーや⑤コナコーストがどんな位置を取りに来るのかが1コーナーでの最大の見どころになるでしょう

[注目ポジション:真ん中から外側の好位以降]

あくまでも内側が重たい状況が続くと仮定して話をしていますが、先行ポジションで目標にされる位置になるよりも目標を作りながらレースを展開した方が良いでしょう

過去の秋華賞を遡っても決着については以下の通りです

昨年を除けば好位かそれより後ろに位置した馬が勝利しており逃げ馬の連対や好走もかなり少ないレースです

2021,2022は阪神開催だったこともあるので参考にはしにくいですが、2020は馬場が程々に悪かったこともあって似たような競馬・馬場になるのかな?というイメージはあります

京都内回り2000mは特殊なコースではありつつも前々で粘りきるというタイプよりは中団〜後方から確固たる差し脚を発揮する馬の方が好走する傾向にあるので、内側に好位タイプの人気馬が集中した今回のような並びであれば真ん中より外の差し馬たちがリバティアイランドと共に強襲してくるゴール前というのが見られる可能性はかなり高い気はしています

個人的にこういう馬場になって恩恵を受けられそうだと感じる枠に入ったのは⑮ヒップホップソウルです

内の馬たちを見ながら好位か中団に位置して外側から馬場の良いところを選択できそうなので要注目馬として挙げておきたいです


ある程度は馬場も乾くのでリバティアイランドが外に切り替えるのにモタついて届かないという場面以外はリバティアイランドが勝つレースになるでしょうし、その場合に先に動いて真ん中あたりを抜けて来られそうな馬というのは④コナコーストとヒップホップソウルだと思います

これはリバティアイランドを倒すなら後ろの馬はノーチャンスとか素人みたいなこと言うつもりはありません

詰まっているリバティアイランドを尻目に外から上がっていく差し馬がいても不思議ではないですし、アルテミスSでラヴェルの強襲に屈したように負ける時は後ろの馬にやられる可能性だって全然あり得ます

今回3枠6番という馬番を見た時に偶数の後入れになったことは良かったと思いましたが内目の枠で揉まれたりポジションを悪くしたりという映像は割と浮かびやすいです

道中は中団で周りに馬を置くような形になればストレスを感じていつものパフォーマンスが出ない恐れもありますし、それくらいなら最初から馬の気に合わせてゆったりと出して3コーナーまでに大外に持ち出すでしょう

個人的にはオークスのように外に馬が来たらその都度上がっていくようなレースをしてほしい気もしますが休み明けでレース勘が遠のいている(調教の映像からそんな気はする)今のリバティアイランドには力を発揮しきれずの場面があっても特に驚きはないかなというところです

どれだけの陣営が自分達の形の競馬をして、どれだけの陣営がリバティアイランドを意識したレースをするのかはわかりかねますが枠の並び的に内側の先行・好位馬については④コナコーストと⑤ドゥーラ以外はそこまで評価はしたくありません

それならば追い込みに賭ける⑧モリアーナや自在に上がってくる⑫ドゥアイズを高く評価したいところです

最後の直線は内側が渋滞していなければある程度バラけて入ってくると思いますし、ほとんどの方の視線はリバティアイランドに向けられると思います

見たいのはリバティアイランドの三冠ですが馬券的に1着固定だけにするか?となると夢を追いたい(今回は追いかけても良い)気はします

叶うならダメージを残さずにジャパンCへ進んで強烈な古馬勢と激突する場面が観たいので、勝ち負けに限らずジャパンCへの叩きとしてもらいたい一心です


予想について

◎⑥リバティアイランド
◯⑤ドゥーラ
▲④コナコースト
△⑮ヒップホップソウル
☆⑫ドゥアイズ
3着候補
③マラキナイア
⑧モリアーナ

本来なら外目の差し追込系を買いたいのですが、あまりにも外側に買いたい馬が揃わなかったというのが本音です

その代わりに敢えて2,3番人気を外す決断をした理由は述べておきます

マスクトディーヴァについてはローズSで秋華賞を見越した競馬をした点は◯ですがレースレベルそのものに疑問が残りますし忘れな草賞の敗戦からコーナー4つは向かないと思っているからです

荒れた馬場になればむしろプラスまであるので悩みに悩みましたが3着馬のマラキナイアの方が買いたいと思える材料は多かったというところです

ハーパーは内側が使えない馬場になったらノーチャンスだと思いますし、世界のルメールと言えども外回りのルメールと揶揄されるくらいには内回りコースで良い競馬をする際は余程力の抜けた馬であることが多いのも事実です

コナコーストについては本当に馬体が素晴らしく追い切り過程も素晴らしいと感じたのが全てです
2000mは長い気もしますが疲れのない状態であれば桜花賞以上の内容になってもという思いから上位評価とします

リバティアイランド以外は何が来てもおかしくないようなメンバー構成であれば枠の並び的にも内回りのルメールJが信用しきれない点からも切ってしまった方が考えやすいというところです

結論としてはリバティアイランドからの馬券は普通に買うとしてリバティアイランドが敗れた時の馬券もしっかりと買ってみたいなという秋華賞の楽しみ方にします

買い目を少なくしたい場合はリバティアイランドを外した④⑤⑧⑫⑮ワイド5頭ボックスなんて手があっても良い気はします

⑥→④⑤⑫⑮→③④⑤⑧⑫⑮  20点

④⑤→④⑤⑥⑫→③④⑤⑥⑧⑫⑮ 30点


購入予定の最少オッズを考えたらリバティからの馬券で儲けを出そうとした場合にはある程度の金額を握る必要がありそうです

それならばリバティが勝った場合は参加賞のようなカス当たりと割り切るか頭固定だけを買うか悩んでみてください

個人的にはドゥアイズに西村Jがテン乗りというところはもっともっと評価したいと思うところはありますが、頭を少しだけ買ってみようかな?というのはパドックと返し馬を見てから消耗具合を見て判断したいと思います

買うと場合した場合は⑫→⑤⑥→③④⑤⑥⑧⑮の10点を足す形になるでしょう


1万字を超える文章で長くなりましたが今回も最後まで見ていただきありがとうございます

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