2021 中島記念の予想

12/26(日)
佐賀 6R 18:15発走
(ファン投票選抜)
ダート1800m 右


佐賀の有馬記念的な位置付けのグランプリレースで1着賞金も600万円と佐賀所属の馬だけで行われるレースとしては破格の賞金

有馬記念で笑えた人も東京大賞典に備える人も余裕があれば参戦してみれば良いと思う

[1番人気の馬の特徴]

9.ドゥラリュール
騸8 57kg 山口勲
→これまで佐賀の6戦を全勝しているだけに断然の人気になるが、いずれも内の深くないギリギリのところを逃げもしくは番手で巧みなコーナーワークでロスの少ない競馬が叶ってのもの
唯一苦戦した佐賀王冠賞は道中インに居たが逃げるゲットワイルドが粘っこく向正面途中から外から追い上げる展開になったが、突き放しそうで逆に伸び返されてタイム差なしの決着になった

あえて死角を挙げるとすればはじめての外枠発走で内の馬に逃げられてイン立ち回りが叶わずに自力で外から追う形になった場合に末脚はそこまで伸びない可能性があるところか

由布岳賞のように他の馬がスタートから飛ばしたりやり合ってくれた場合はインの番手でなんら問題なく楽勝するものの外枠スタートで内の馬にハナを主張されて自分自身が内に入り込めなかった時は絶対的な本命と見るのはむしろ危険な香りがする


[相手関係]

1.グレイトパール
牡8 57kg 兒島真
→JRA時代の面影が無くなったグレイトパールはロングスパートから押し通しになる2500mの九州大賞典は3連覇したものの、器用さも求められる1800m〜2000mの距離では8歳となった今では名前は偉大だが並の佐賀オープン馬級になったというのが妥当な評価
超大型馬だけに動きたいときに動きにくい最内枠も恵まれなかった印象


2.ウノピアットブリオ
牡7 57kg 田中純
→2019〜2020年に無双したが半年の休養を挟んだ後はなかなか良くなってこない
前走と比べればまだ騎手は良くなったという点は+αがあっても良い
2019年の中島記念が相手に恵まれたとは言っても圧巻の勝利だったことを考えれば復調叶えば面白いし簡単に切りにくい

もしもドゥラリュール以外の馬が逃げてドゥラリュールが外外を回って手応えが怪しくなるような展開になれば後ろの方から前の動きに関与せず運んだこの馬あたりの復活劇があっても良さそう


3.ゲットワイルド
牡5 57kg 石川慎
→昨年のこのレース2着は非常に良い内容だったが一年間休みなく使い過ぎたことで馬の状態は下がり続けたイメージもあるし楽を覚えてしまったような感はあるが、自力はかなり高いだけに注意は必要
枠的にこの馬は内の捌きが得意でない点が不安


4.タイセイレオーネ
牡5 57kg 山下裕
→高知で今年初めにB-1を走っていた頃の実力を考えれば5月以降は長らく低迷してしまったが佐賀移籍で末を伸ばす形で息を吹き返した
・・というよりは単純に今の佐賀のA1•A2がそれだけ手薄といったところだが前が真島勢の思惑通り進まなかった時にはチャンス大


5.トウカイエクレール
牡8 57kg 出水拓
→A2クラスで時計的にBクラスで勝っていた内容と比較するとやや厳しい感じはするものの、この2戦は1400mのスピード競馬に乗り切れずの形だったので結果を出している1800mに戻ることでチャンスがあっても良さそう
タイセイレオーネと比較しても高知時代の実績を考えればこちらの方が明らかに上で人気次第では妙味を与えてくれるかも


6.ランガディア
牡7 57kg 飛田愛
→2年目に入ったばかりの騎手ではあるが今年141勝を挙げる新星を鞍上に迎えて更に前進があっても良い
そもそも昨年に岩手に移籍してから重賞を3連勝して交流GⅢのマーキュリーカップでも3着に健闘した実力の持ち主
そこから下降線を辿っての移籍で佐賀でも1800m戦では馬券絡み無しと厳しい立ち位置に居るのは間違いないが、佐賀のレジェンド鮫島の引退に合わせて勝利した奇跡?を再現する末脚が引き出せれば


7.コンカラー
牡5 57kg 倉冨隆
→韓国岳賞でライバルのドゥラリュールとのマッチレースに挑むも1秒差をつけられてしまったように2度の直接対決で歯がたたなかっただけに3度目でどこまで差を詰められるか
理想はドゥラリュールにこれまで外に振られてきたやり方のお返しが一番になるはずだが、倉冨が思いきってハナ主張の形でも取れれば形としては理想的
JRA実績でも3勝クラスを勝利してオープンでも戦ってきたのは昨年〜今年にかけての話だし、若さで相手のお株を奪う競馬ができれば逆転は決して不可能ではないはず


8.パイロキネシスト
牡9 57kg 竹吉徹
→イン逃げがベストだし勝ち味には遅いものの昨年まで長くJRAで活躍してきただけにドゥラリュールに遅れをとっている現状はもどかしいが、真島正の引退で鞍上が変わってからはこの馬の良さを完全には引き出しきれていないことから怖さがほぼ無くなった
ドゥラリュールと同厩・同馬主の陣営としてはドゥラリュールを勝たせるために使いたい目論みが8割方を占めたはずだが、まさかの外枠同居で思惑は完全に外れたものと見て消しで良いとも思える



[レース展開]

真島勢の理想的な展開
①ドゥラリュールを行かせてパイロキネシストでコンカラーに絡む形で良いとこを通らせない

②パイロキネシストが行ってコンカラーに追わせたところをドゥラリュールのイン突き

このいずれかだったはずなので、パイロキネシストとドゥラリュールが共に外枠に入ってどういうレースプランを取るのか読みにくいが可能性があるとすれば余程ドゥラリュールがスタートを決めた場合の①か、コンカラーが行く気を見せた場合のパイロキネシストは玉砕覚悟の②か

逃げの手がベストなのはドゥラリュール、パイロキネシストでコンカラーはイン番手が理想
他に奇策に出そうな馬も見当たらないが、あるとしてもゲットワイルドが出ていくパターンくらい

先団3〜4頭が残り700〜800mだけ凌ぎを削るようなスローの展開にならなければ、これらの後ろの5頭が2,3着に台頭する流れは考慮しておきたい


[予想]

基本はドゥラリュール主力扱いが妥当なところで相手もコンカラーで売れるはずだが、ドゥラリュールが完璧な競馬をした後は人気ほど各馬に差はなく横一線と見たい

打倒ドゥラリュールの筆頭は実績的にもコンカラーだが、九州大賞典であの手応えから押しもせず鞭も入れず自厩舎の馬を勝たせた内容を見ると力はあっても倉冨が手綱を握っているうちは本気では走れないかも
なぜそういう競馬をするのか個人的には???なところはあるが、力を信じてコンカラーを買うか人気通りドゥラリュールを買うかがまともな感覚

それであればランガディアが中途半端な位置ではなくインでしっかり溜めてハマりきった時に頭までという場面も個人的には考えておきたいと思っている

外の各馬と反対にグレイトパール、ウノピアットブリオ、ゲットワイルドの大型馬3頭は外目を自分のリズムで追走してこその馬だけに内枠が試練になる

それならばトウカイエクレールとタイセイレオーネの2頭を立ち回り的にインからの進出が可能と見たい


6,7,9→5,6,7,9→4,5,6,7,9

9→7の流れですんなりした決着のところは当たって増えないものと割り切って荒れ想定の馬券は買っておきたいという27点のフォーメーションの形にする

最後に、余談になるが佐賀の中距離路線がここまで敷居の低いオープン馬の集まりなのであれば他地区で苦戦しているBクラス以上の馬は佐賀に集まれば面白いと思う

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