ゴールデンウィーク重賞予想④ 兵庫CS
5/4GWの地方重賞①
兵庫チャンピオンシップ
園田11R 1870m 16:15発走
[レースの歴史]
第1回の2000年は地方馬の1,2フィニッシュ
第2回は2001年に地元ロードバクシンの優勝
地方馬の優勝はこれを最後に夢を断ち続ける強力JRA勢で2011年まではほぼ毎年のように2,3着争いに顔を出していた地方勢も地元兵庫以外からの参加は減る一方で、2019年にバンローズキングスがクリソベリルの3着に入るまでは長く表彰台はJRA勢が独占してきたJRA勢断然のレースとなっている
昨年はその後ジャパンダートダービーを勝利することになるダノンファラオが抜け出して粘るところをバーナードループが捕らえきるマッチレースとなり3着争いは遥か後方で展開された
[園田コースについて]
一周1051mと地方コースの中でもかなりの小回りで1870m戦は向正面奥からのスタートで3コーナーを迎えるまでに313mの直線があるため、スタートしてすぐコーナーを迎える1700m戦よりは出負けしてからの取り戻しがしやすい
ただし3コーナーまでに決まった隊列が崩れやすくなるのは2周目向正面に入ってからとなるため、そこまでに極端なペースアップは起こりにくく4コーナー過ぎからゴール板までは213mの短い直線での攻防となる為に4角3,4番手に居なければ直線だけで巻き返すのは至難の業である
[馬場状態]
まず今の園田の馬場状態については砂を全面入れ替えしてオーストラリア産の砂にして以降はよりパワーを求められる馬場になり、良よりも稍重や重の雨を多少含んだ時により時計がかかる特殊な馬場になっている
5/3は1日を通して稍重発表で開催されたが、非常に深い砂に苦労する馬が多く1400m戦は好位もしくは後方からの差し・追込が決まりやすく直線では内から5頭分以上は外の進路を選択した馬の伸び脚が目立ちほとんど直線
は外へ切り替えての差しが決まる一日だった
この開催前と更にその前の週の開催で内側にどんどん砂が補充されたことで最内を通った馬や逃げて閉じ込められた馬はほぼノーチャンス
ただし1700mの最終レースではそれなりに前で競馬をしなければ話にならず、ある程度インを走ってでも大幅な距離ロスを減らした馬たちの好走が目立ったことからも、園田でのレース経験の少ないJRAの若手騎手達はかなり手腕を問われる1870m戦になりそう
[JRA馬の評価]
◎ゴッドセレクション
→まずこの馬場をこなせるパワー溢れる走りに対して馬格と中山での時計の裏付けがあり、出走メンバーを見渡しても前を行くロードエクレールを捕らえるのに苦労するかどうかという懸念がある程度で、余程折り合いを欠いた走りや内々の深いところを延々走ったりでもしない限り他の馬に差し切られるようなことは無さそう
前を行く馬をいつでも捕捉できる位置で運べば伏竜Sの内容が素晴らしかっただけにまず負けが許されない存在と言える
唯一の不安は騎手生活8年で園田での騎乗経験が4度しかない中井の経験値か
◯ロードエクレール
→ゲートを決めて常に1馬身以上の差をつけて勝利した新潟・中山の1800m戦と1コーナーから2コーナーを回るまでに外を通る馬に怯んで走るのを止めて大敗した中山1800m戦を見る限りは被された時点で終わることは明白
それだけにどれだけ気分良く先頭をキープし続けられるかが好走の為の最大の鍵となりそうで、その展開が叶えばゴッドセレクションに寄せられても簡単にバテて失速するシーンは無さそう
ただ、向正面で一気に交わされるような展開になってしまうと3コーナー手前で走るのを止めてしまう不安があるだけにせめて4角先頭の場面は作りたいので園田初騎乗となる石川がどこまでカヴァーできるか
◯ランスオブアース
→ 芝でのデビュー後は全くパッとしなかったがダートで差しに回る展開を選択してからは安定した差し脚を発揮
小倉での2戦は泉谷のファインプレーが光る反面、未勝利戦は敢えて間を突こうとしてロスする場面もあっただけに単純に騎手の腕が全てとも言えない内容だった
伏竜Sではこの馬より後ろで外に居たゴールドハイアーが3着まで脚を伸ばしたところを見ると小回り適性はあっても深めの砂は明確にダメな可能性が高い
例年ではこの馬で4,5番手程度のレベルとなるが今年は2番目のゴールドハイアーが取り消したことでこの馬が登録順は2番目
デビュー間もなく経験して以来の園田での騎乗となる泉谷だが、2年目で騎手リーディング19位で減量の恩恵があるとは言え、馬質を考えると複勝率'250を超える成績を挙げている点では騎手がマイナスになるとは思えない
◯リプレーザ
→成績的に2-1-2-0と安定感のある走りに好感が持てる一方で芝の1200mとダートの1400mという勝ち上がりに関しては非常に評価が難しい
前に行かないといけないタイプの馬でもないし、毎回未勝利交流や1勝クラス交流を使ってくる大根田厩舎だけに使えるなら使うという背景が見え隠れしなくもないがゴッドセレクションを逆転できそうな馬が皆無の中で唯一わからないという意味ではやれてもおかしくなさそうと言ったところか
父がリオンディーズになって距離の融通性はある程度あってもおかしくないが母自身がダート1200mの馬で、兄弟馬の勝ち上がりも多くがダート1200mと距離延長が良い方に出る気があまりしない点は不安
騎手としては園田での経験が豊富な幸だけにJRA馬の中では最も不安が少ない点は魅力
[地元馬について]
サラコナン
→距離が全くダメということは無いと思うが菊水賞では終始内に閉じ込められて出したいタイミングで外に出せずに、残り100mを切ってから外に持ち出せた時点でゲームオーバーの消化不良の一戦となった
今度は試練の再内枠となったが、今日は終始外を回していた田中だけにその手腕に期待してみる手はありそう
エイシンヒビキ
→キレる脚が無いので本来は先行したかったはずの菊水賞では大きく躓いて最後方からとなったが、そこで驚くほどのキレ味を見せて3コーナー11番手からレース上がりを1.4秒も上回る末脚を繰り出してゴール前で急浮上
今の園田の馬場を考えれば大外に持ち出してどこまで脚を伸ばせるかという競馬に徹してJRA勢の隙間を埋めるくらいの走りは可能かもしれない
エコロディバイン
→人気が無い中では下級条件とはいえ吉村起用後の2戦でしっかり結果を出してきたこの馬が掲示板の最後を争うような位置になりそうだが、ここで馬券圏内までを考えるのは少々無理があるだろう
栗林、山口浩、坂本、長南勢
→完全に参加だけという認識で構わない
馬に無理をさせるつもりはなく出走手当・ダートグレード着外報奨金を合算すれば35万円が支給される為、手当目当ての出走であることは言うに及ばず
[展開]
ハングタイムではJRAの先行勢に割って行くような行き脚はつかないのでゴッドセレクションかロードエクレールの逃げは確実で、番手で被せられるような展開は避けたいロードが恐らく無理をしてでも前を取るはず
この二頭に続くのはリプレーザかサラコナンになりそうで、ランスオブアースは馬のリズムを大事にその後ろあたりで乗るだろう
エイシンヒビキが前走の脚を捨てて前々で運ぶ展開も考えられるが、ベテランの川原は大レースでは頑張るのでより着順を上げられる可能性の高そうな戦法を選ぶはず
いずれにしても前を行くゴッドがロードを引き離そうとするタイミング次第でゴッドとロードの間に入れる馬が出てくるかどうかと言った予想で問題なさそう
[予想]
◎ 5 ゴッドセレクション
◯ 7 リプレーザ
△ 10 ロードエクレール
☆ 6 エイシンヒビキ
3着候補
1 サラコナン
9 ランスオブアース
正直、3連単の1番人気が3〜4倍台になりそうなので購買意欲は湧かない
5→10→9,5→9→10の3連単が1,2番人気になるようであれば1〜2点勝負をするか、それなりの点数を買いたい場合は上記2通りの馬券は買わないと決め込むか
ただし、ゴッドセレクションの次点でリプレーザの方が人気をしてもおかしくないところに気付く人は多そうだし、個人的に深い砂が合うと思えないランスオブアースを買い目から外そうと考えてもかなり絞る必要がある
5→7→10
5→10→7
5→7,10→1,6
5→6→1,7,10
7→5→1,6,10
結論としてはランスオブアースは買い目から外して、上記12点の中から更に絞って買い目を決めたい
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