2024 チャンピオンズカップの予想
昨年は距離、コーナー4つの1周競馬と課題をいとも容易くクリアしたレモンポップが春秋ダート王者となりました
半信半疑の1番人気といった印象からか単勝は380円、複勝は2番人気の210円という結果から大幅に支持を集めた今年は2倍台でのラストランとなりそうです
昨年はゲートがうまく行って外から主張できたこともあり、激しく競りかけてくる存在もなくマイペースで駆け抜けた結果の前残り決着だったので今年の先行各馬との兼ね合いは大きなポイントとなるでしょう
レモンポップの南部杯を振り返ると1600mをフルに使ってペプチドナイルとの一騎打ちを繰り広げましたね
ペプチドナイルに前に出られそうになったらまた伸びるという本当に強い内容でした
これは枠の並びもあって砂を被りたくないペプチドナイルが外にいたから成り立ったレースだとも考えられます
しかし、今回は1頭を挟んでレモンポップの外にペプチドナイルという近い枠の並びとなり、ミトノオーという絶対逃げ主張の馬もいることからレモンポップもペプチドナイルも控えざるを得ないという展開になる可能性もあります
(とは言いながらもミトノオーがスピードでカバーできず3番手という形も十分あり得るでしょう)
ワンターンの盛岡マイルと違い息を入れて再加速に備えることが非常に大事になる一周競馬となりますのでテンから引くに引けないような展開になるようであれば人気ほど信用に値するかどうか昨年以上に半信半疑と思います
個人的には70%の出来で南部杯を制覇したと言われているレモンポップは高く評価しますが、この時はペプチドナイルも息遣いが悪く万全ではなかったと藤岡Jもコメントされているように2頭ともが前身の見込みアリとなります
特にペプチドナイルについては馬体が大きく増えるというよりも脚元のゆるさがなくなったことで完成されてきたであろうという部分が今の成績に繋がっているんだと仮定すると
前にも後ろにも昨年以上のライバルが控えていることからレモンポップ◎は早々にやめておこうという考えに至りました
では、打倒レモンポップを果たす候補は?という点についての私見を述べます
昨年は完全な前残り決着の中で唯一素晴らしい脚を繰り出して2着と結果を出したウィルソンテソーロにとって今年は絶好の展開になるかもしれません
ただ、あの時は原Jが本当に上手く乗ったとも思っているのでウィルソンテソーロが前の人気どころに対してどの辺りで競馬するのかというのが1番のポイントになりそうな気がしています
佐賀のJBCでは想定よりかなり後ろにいて3〜4コーナーでは深い内をすり抜ける通称ゴールドシップワープで圧勝しました
川田Jは馬のリズムを大切に乗られるでしょうからしっかりとウィルソンテソーロの脚を活かす乗り方をすると思うので軸にはうってつけの存在になりそうです
ペプチドナイルは枠が全てだと思うので砂を被らないためには逃げか外で砂を被らない位置を取る必要があるのでハイペース創出の可能性もありますが、馬が本当に良くなった今であればレモンポップとの真っ向勝負には勝てる可能性もあります
問題は直線でお釣りを残せるかどうか、砂を被って嫌がって本来の実力を発揮できずに終わってしまうか、そのあたりになるでしょう
今年の3歳には過去最強クラスの可能性まであるフォーエバーヤングという存在がありますが、トップ世代はいずれも優秀です
フォーエバーヤングは矢作調教師の言葉を借りれば世界で最も強い3頭の一角
みやこSを制覇したサンライズジパングの他にもアンモシエラ→JBC レディスクラシック制覇など古馬混合になってからの3歳勢の実力の高さは近年抜けているパフォーマンスの高さだと思います
サンライズジパングのみやこSは多少もたつきながらも下したアウトレンジの浦和記念での強さを考えれば時計やラップからも相手が弱かったということはないでしょう
右回りよりコーナリングは圧倒的に左回りの方がスムーズに手前も替えていることから王者不在であっても3歳馬の地力の高さを示しても不思議ありません
56kgでのレースというのもまた魅力です
そして個人的に最も期待しているのは◎③ハギノアレグリアスです
中京ダートで唯一崩れたのは体調を崩して挑んだ昨年のチャンピオンズカップのみで外を回らされる厳しい展開にもなりました
今年は前に行く馬の間でスムーズにコーナーを回れそうですし、ペプチドナイルとレモンポップが3〜4コーナーですでに脱落するという展開にでもならなければ有力差し馬が外を回らされるのに対して内をするする抜けてきたシリウスSと同じような回り方ができそうです
鞍上のJRA GⅠでの勝負弱さだったりこの馬のアテにしづらさからかなりおいしい人気になっていると感じておりますので、この馬の1頭軸の買い方で今年のチャンピオンズカップは勝負しようと思います
以下、印です
◎③ハギノアレグリアス
◯⑧ウィルソンテソーロ
▲⑫サンライズジパング
△△④ペプチドナイル
△①クラウンプライド
以下、3着候補として
②レモンポップ
⑦セラフィックコール
⑭スレイマン
評価が難しかった馬は⑯ガイアフォースです
世代レベルは疑う余地もなくドウデュースと叩き合いをした小倉の新馬戦以降、個人的には大好きな馬ですし初ダートでG Iを2着と春の実績もありますがスタートからダートでの大外スタートと好位で流れに乗るレーススタイルの馬にとって今回は展開が噛み合いそうにないと判断して評価きませんでした
クラウンプライドについては昨年が夏負けの影響によって大敗していますが横山武Jとのコンビになっての2戦の内容が良く、調教師からも昨年のようなことはないとコメントがあるように3歳で挑んだチャンピオンズカップでは勝利に最も近いところにいた馬です
ハギノアレグリアスと同じような扱いをしようかとも思いましたが、ハギノアレグリアス以上にアテにならない面があるために△までとしています
3着候補にはアーテルアストレアも入れたかったのですが、さすがに終い勝負になった場合でもこの馬より良い脚を使える馬が他にいることを考えて候補からは外しました
セラフィックコールはピンかパーかという成績も加味して候補から外すことを考えていましたが、疲れがない今回はタフとはいってもJRAの馬場ですから大駆けの怖さは秘めています
大井のような深い砂が全く対応できなかったのは意外でしたがJRA馬場であれば十分やれて不思議ないでしょう
スレイマンは敗れたとはいえ小倉のプロキオンSのラップが優秀ですし控える競馬ができないわけでもないので一発ハマった時のために3着候補には入れておきます
③→①④⑧⑫→①②④⑦⑧⑫⑭
④⑧⑫→③→①②④⑦⑧⑫⑭
④⑧⑫→①④⑧⑫→③
来週、再来週は更新しないかもしれませんのでその際は有馬記念の予想ページでお会いしましょう