2021兵庫ジュニアグランプリの予想
園田7R
15:40発走
ダート1400m 右回り
[過去の結果]
2020 デュアリスト 1.26.9 良馬場
逃-3-2 の行った行った決着
JRA勢が1〜4着を独占
当日のC2三のレースの勝ち時計が1.30.3なのでこれくらい出るかなといったところで前が止まらない時計の出やすい馬場だった
2019 テイエムサウスダン 1.28.0 良馬場
2-5-3につけたJRA勢の決着
前目につけた馬が逃げた北海道スティールペガサスを捉えて1〜3着独占
当日の馬場はC2一1.30.0とA2特別1.29.7の速い水準で2020ほどレベルが高かったとは言えない
2018 デルマルーヴル 1.28.6 良馬場
8-4内-4外のJRA勢による決着
リンゾウチャネルとイッツクールが飛ばす展開で4角まで2頭で引っ張ったが余力十分に寄せてきた好位勢と後方から進出した勝ち馬の決め手に屈した形
当日の馬場が今の砂質とは違うのでここはどうこう言うつもりもない
[馬場について]
月曜の雨の影響が変わらず続き時計の水準はかなり時計がかかる状態
良→稍重や重の方が今の園田の砂は時計がかかるのかを把握してない方はJRA成績だけを頼りに何も考えず買うことを勧めるしその方が当たるとも思う
11/23→11/24で少し力が抜けた存在でも内枠から内側を通り続けた馬は4角まで頑張るものの直線で大失速という場面が続いた
今開催当日の11/23の朝に4コーナー内側に砂を補充した影響もモロに出ており、多少の距離ロスは承知の上で4角は三頭分くらい外を回した馬の方が好結果を得た
多少乾いても今開催中(今週)はこの傾向が大きく変わることはないので、内側に閉じ込められないように各騎手の誘導がかなり重要になる
[各馬について]
1.ネフィリム[JRA]
浜中俊 牡55kg
カリフォルニアクローム産駒でJRAで唯一勝ち上がったのが本馬で芝で大敗した後のダート戦できっちり変わった
中央デビューした同父の産駒は5頭で1頭が引退、3頭が地方移籍という状況で実は園田にもモズトレジャーとローリングという産駒がいるが・・現状は目も当てられない事態
今後の父の血の価値を高める為にも日本で走っている唯一の牡馬だけに好走しておきたい
イメージ的に内を選択しがちな騎手で枠も最内枠を引き当ててしまったことからこれだけでも減点
550kgを超える雄大な馬格の馬だけにパワーが必要な園田コースは合うと思いつつも、インに閉じ込められてしまう場面を想像すると厳しい
勝ち時計も今の中山ダートでは平凡すぎる上にスピードに乗せるのにかなり苦戦していた様子から超小回りでコーナー4回の最内枠とあっては上位評価はとても下せない
2.イネッサ[兵庫]
大山龍 牝54kg
出走手当と騎手の経験のための参戦
それ以外にコメントすることはできない
3.エンリル[北海道]
桑村真 牡55kg
デビューから一度も逃げを譲ったことがない快速馬で門別と金沢の1500mの時計・内容も上々で道営だけでなく地方全体でトップクラスのテンのスピードを誇る
JBC2歳優駿はあまりにも太め残りの上に主戦の桑村は他の馬に騎乗と何一つ良いところが無かったが1400m戦で輸送も含めた馬体の絞り込みに成功すれば改めてそのスピードに期待する手はある
イメージ的には2年前のスティールペガサスが被ってくるが、2016年に勝利したローズジュレップもレース前の評価は単勝38倍の6番人気だったし人気よりも結果を求めて門別の名門厩舎が5年ぶりの道営所属馬の優勝を目指す
4.イチローイチロー[JRA]
岩田康 牡55kg
馬主服か岩田康の勝負服なのかなかなか見分けるのがややこしいという印象しか無かったが、芝で先行するスピードを見せているので前付けは可能だろうしあまりにも中央馬の実力が抜きん出ている場合はハナまであるが鞍上も地元で最も良い結果を出せるように余力は残すであろうから先行2,3番手の外めを追走という形になりそう
走っていないのでダート適性に関してはわからないが、8月以来の初ダートで非力なタイプとあっては地元のレジェンドを背にしても好結果を出すことはかなり非現実的な気はする
念のために言っておくと全姉のキタノサスピションはJRA→北海道への移籍で1200m戦を主戦場にC3〜C4クラスで活躍中ではあるが、その姉よりも小柄なイチローイチローが初ダートで一体どこまでやれるか
小回り操縦性だけで戦えるほど今回のメンバーは弱くないイメージはある
5.コンバスチョン[JRA]
三浦皇 牡55kg
母スモーダリングはつい最近までJRAで東京ダート1300〜1400mを走っていた印象だったが4年前に繁殖に上がっての2番仔が本馬
全兄のチュイションと同じく主戦を務める三浦皇だけに馬の癖もしっかりわかっているだろう
JRAでの対戦メンバーを見渡すと初戦で突き放した相手の中から未勝利勝ち馬も出ており未勝利好走馬も多数いる一方で速い時計の決着になった2戦目のヤマボウシ賞のレベルには正直疑問が残るがスピード負けする馬でないことは証明したと思う
当時0.4秒差で下したカセノダンサーが中京ダ1400mのなでしこ賞でセキフウに0.6秒差に敗れている点をどう評価するかが最大の鍵になりそうだが、芝スタートで後手になったもののダートで挽回して馬なりでコーナーを回ってきた時点で抜群の手応えを残していた内容を観ればまだまだ奥はありそう
先行した馬に並びかけてからはなかなか離せずにラスト200mだけはきちんと追って競り負かしたが、好位から最速の脚を使って抜け出すという見た目以上に強い内容の勝ち方でデビューから2連勝は素直に評価したい
ふざけた名前と感じるかもしれないが、その名の通りレースで燃焼して軽くクリアすることを期待したいので間違っても燃え尽きないことを祈る
6.ヒストリックノヴァ[大井]
矢野貴 牝54kg
中山ダート1200mでは2歳馬にしては破格の1.11.3で圧勝して未勝利を脱出
芝も走れる馬だけに芝スタートのコースの適性の高さもあろうが、地方でもダートスタートの門別では敗れこそしたが速い時計を馬なりで追いかけてイン急襲のスピーディキックに破れこそしたが能力の高さは示した
年末・来春以降のことを考えての大井移籍だと思うが、年末の川崎か大井の大一番も1600mだし南関のトリプルティアラ戦線に進むのであれば1400mはあっさりクリアしてコーナー4つの競馬も問題なくこなしてほしい
矢野貴が逃げ・先行系の馬に乗るとどうしても前崩れのレースが増えるのでこの馬もどうなるかはわからないが、JRA未勝利を勝った馬の中ではこの馬が最も強く勝った点は評価して逃げ馬の外から抜け出す形で1着を目指す
7.トモノボーイ[JRA]
菅原明 牡55kg
意外とこういう馬が走ってしまうかもしれないというと関係者には失礼かもしれないが、福島1150mからの挑戦で結果を出した馬は少し記憶に無いものの勝ち方は決して悪くなかった
小回りの福島で7番手から上がり最速で駆け上がって未勝利勝ちしただけの存在でも時計の1.10.0も悪くないし、2着のアスターヘキサゴンも阪神と新潟の未勝利で2,3着からの1倍台の人気の馬で勝って当たり前という人気の馬が勝ち切りそうなところを急襲
このレースのパトロールVTRを観る限りでは菅原明はかなり上手いというのが率直な印象で、芝スタートではかなり後手を踏んだものの砂を被りながらも怯むとこなくダートコースに入って徐々に内目を進出
3〜4コーナーはスライドするように外に持ち出して大外強襲での勝利は相手が微妙だったにしても能力が無いと出来ない芸当で人気にならなければ面白い存在だろう
新馬戦は仕上がってなかったのか、はたまた騎手の腕なのかといったところ
8.プライルード[大井]
吉村智 牡55kg
門別での新馬戦は圧勝だが相手関係を考えると当然の結果でその後の重賞2戦の内容も負けたとは言えガツンと持っていかれるところがあった割に悪い内容ではなかったし、母アンソロジーの産駒にローレル賞の勝ち馬であるブロンディーバと今年のNHKマイルCや秋華賞に出走したアナザーリリックが1,2歳上の世代で活躍しているので血の奥はありそう
欲を言えば快速馬が揃いペースが速くなりそうなここでこそ末脚を活かすような競馬ができればといったところなので、兵庫の剛腕を鞍上になし崩しに前々で力を使い切る競馬が避けられればそう差はなさそう
9.バウチェイサー[兵庫]
笹田友 牡55kg
今回の地元大将格で門別からの移籍初戦はスケールの大きい走りを見せて今後の活躍が楽しみになった一頭
とは言え門別での内容からプライルードやエンリルとの比較でも劣りそうだし10/20の馬場で1.32.4からは4秒くらい短縮可能でなければここで勝負圏に加わることは難しいし、今の馬場は10/20水準から1.5〜2.5秒ほどかかってしまう為、1.30.0を目安に走ることができればあわやのシーンがあってもというところか
今後のためにも末を活かす競馬に徹して回ってくることを期待したい
10.セキフウ[JRA]
M.デムーロ 牡55kg
ダート初戦の9/25中山1200mは勝利したパスポートチェックをはじめセキフウと少差の4,5着馬もその後の未勝利戦を勝ち上がっていて2着馬もその後3,2着とレベルの高い一戦を上がり最速で3着
勝ち上がった10/10阪神1400m戦も2,4着馬がその後に勝ち上がっており時計もまずまずで外枠から延々と5頭分くらい外を回し続けて上がり最速で突き抜けた
10/24阪神のなでしこ賞はスタート後手から道中インの後方で控えると3〜4コーナー中間点で横に馬が居なくなったところを見計らい一気に大外まで進路を切り替えて、先に抜け出したコンクパールと距離ロス無く内から進出したレイワホマレとの三頭の接戦を差し切り勝ち
前半34.2秒というラップに助けられた部分もあったとは言え、ここ2戦の内容は粗削りではありながらも非常に強い内容を示してのもの
多少の距離ロスがあってもコーナーで大外選択でも上がりはしっかりと脚を使うので3コーナーで一気のマクりが見られるかもしれない
血の面では母シャボナは高松宮記念を勝ったビッグアーサーを排出している肌なので、父サクラバクシンオーからハニーヒューズに変わった本馬はダート特化で幾つ勲章を積み上げられるのか注目していきたい
唯一の懸念はデビュー以降延々と中一週で使われてきた疲労の蓄積
今回は初めて中3週の間隔になったが地方の下級条件を走るような使われ方をしてきただけに上昇度という意味ではお釣りはそんなに無いかもしれない
11.ドームサウナ[兵庫]
杉浦健 牝54kg
明確に出走手当狙いでの出走なので特にコメントすることはない
12.ワイドオープン[兵庫]
竹村達 牡55kg
ドームサウナやイネッサと比較すれば前に行く脚もスピードも断然上ではあるが枠を埋めただけに過ぎず、ここでの経験から年末以降のステップにしたいと考えているはず
[展開]
← 3 4 7 1 2
6 5 8(←←) 11
10 12 9
エンリルが敢然と主張してヒストリックノヴァが続く形
イチローイチローとプライルードも前付けする可能性があるがプライルードは我慢させたい
その後4,5番手あたりにコンバスチョンが続きコンバスチョンを見る形で外目にセキフウ、トモノボーイもこれらを見るか同列程度で進む
前の2,3頭が折り合いをつけて行くかどうかはかなり疑問ではあるものの、前半600mは36秒台での通過は恐らく間違いなし
2角過ぎの向正面から3角入り口までを目処にコンバスチョンとセキフウが動き一気に抜け出しを目指す
ラストのスパイラルコーナーに向けて一旦は減速する形になるのでトモノボーイはコーナー出口でコンバスチョンとセキフウまで2馬身圏内で回りたい
先行各馬が余力を残した形で回ってこられるか、それとも3コーナー中間で前が崩れきっているかを読むのが最大の焦点となる
[予想]
人気を二分しそうなセキフウとコンバスチョン、その後にトモノボーイとJRA勢が上位人気を独占の形か二頭の後がヒストリックノヴァになるかといったところ
エンリルの逃げをヒストリックノヴァがどこまで利用できるかで3角から直線の景色は変わる
中山1200mの抜け出し方から観ても前に行く馬からであればヒストリックノヴァ、好位抜け出しならコンバスチョン、大外差し切りならセキフウかトモノボーイという選択肢になるので、小回り操縦性を加味してヒストリックノヴァとセキフウ、トモノボーイに期待するニパターンを想定しておきたい
エンリルの逃げ粘りとプライルードの頑張りがあるのはヒストリックノヴァが好走するパターンのみと考えたい
◎ 6.ヒストリックノヴァ
◯10.セキフウ
▲ 7.トモノボーイ
△ 5.コンバスチョン
× 3.エンリル
× 8.プライルード
6→5,7,10→3,5,7,8,10
7,10→5,6,7,10→5,6,7,10
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