2024 東京優駿(日本ダービー)の予想
1.どの馬のどのレースが強かったかランキング
1位→共同通信杯
勝ち馬:ジャスティンミラノ
前半5Fが62.7の超スローからの決め手勝負
このレースの本質はそれだけです
ではなぜ皐月賞ではなくこのレースの方がジャスティンミラノが強いと感じたのか?
要点を箇条書きにしてみます
①新馬戦を勝利した後の2戦目でGⅠ馬を撃破
②スタートで出遅れて行き脚もつかず巻き返すためにそれなりの距離を走る
③にもかかわらず外の2番手を取りきるとパワーホールが演出した超スローの流れで周りの人気馬が折り合いをつけるのに苦しむ中で簡単に折り合いがつく
④最初の300mで脚は使ったはずなのに上がり2位タイの32.6というキレ味を発揮して完勝
もしもジャンタルマンタルが折り合いに苦労することなく能力を発揮しきればもう少し着差はつかなかったかもしれません
しかし最初の数百メートルで決まった隊列が動かなかったままではジャスティンミラノを逆転するまでには至らなかったでしょう
緩い流れをしっかりと折り合いながらライバルであるジャンタルマンタル(の鞍上)に悔しさを2戦続けて噛み締めさせたゴール前のパフォーマンスの高さについては
ただ「スローの瞬発力勝負」という一言で片付けてはいけないくらいにジャスティンミラノという馬の賢さとハンドリングの高さが垣間見えたレースとして十分だったと思います
正直朝日杯のレベルが懐疑的だったジャンタルマンタルがそこまで強い馬じゃないのでは??という疑念はNHKマイルCで完全に払拭されたと思います
そのジャンタルマンタルを前からも後ろからも破ったこの馬の実力は疑いようもなく高いと
以上から超レコード決着の皐月賞よりも個人的に強さを発揮したのは共同通信杯だったと考えます
2位→皐月賞
勝ち馬:ジャスティンミラノ
このレースはメイショウタバルが逃げに逃げて前後半57.5-59.6という超前傾ラップになりつつも後続は追いつけず先行する形で直線抜け出したジャンタルマンタルを目掛けて好位から競馬をしたジャスティンミラノと中団で控える競馬をしたコスモキュランダによる1,2着争いとなりました
個人的にはジャンタルマンタルがとにかく勝ちに等しい強い競馬をした馬だとも思いますが、共同通信杯では後ろに控えて競馬をしたジャンタルマンタルを今度は目標にして競馬をする形で勝利したジャスティンミラノが最後の競り合いを制しました
上がりだけで判断すると34.7は7位タイという記録となりますので、共同通信杯のようなスローしか経験がなかった馬がハイペースの中で好位でピッタリ折り合えたというのはいかに立ち回りが上手い人馬だったかということがわかります
一方でアーバンシックやレガレイラについては果たして上がりが速いから中山が向かなかっただけの一言で片付けてしまって良いのか疑問はあります
レガレイラに関して言えばルメールJからの乗り替わりで能力をフルに発揮できたとは言い難い部分もあり包まれる形から解放された頃には時すでに遅しという見方はできます
もう少し立ち回りがうまくいけばより上位に来れていたはずのゴール後の勢いを見てもルメールJが導くコース取りから広いコースで改めて真っ向勝負をするシーンが見られそうな気もします
一方でアーバンシックについては本当に中山コースが合わなかっただけと判断してしまって良いのか、です
正直京成杯のアーバーシックの方が良かったのかな?と思えるくらいにはラストの脚が違いましたし、レガレイラの不利と比較すればきっちりと抜けてきての離された4着というのが個人的には評価をしにくいポイントです
とはいえ、ダノンデサイルの京成杯がもしかしたらレベルの高かったレースという見方ができないことはないですし、東京コースの方がより向くのはどの馬のどのレースが強かったかランキング8位に挙げたい百日草特別からも明らかです(本当に強かった)
アーバンシックはあの時のパフォーマンスから無印にはできないのかな?と思いつつも性能的にジャスティンミラノ、レガレイラより上という判断はしにくいというのが本音です
先述の京成杯は前々有利な中で展開が向かなかったとは言えメンバーがメンバーという内容での追い込みだったのかな?
と疑う気持ちの方が多少大きいというのが京成杯→皐月賞を観ての本音です
本当に強い馬ならレガレイラに比べて上手く立ち回れたと思うので寄せきれなかったところは能力差と言えるのではないか?
積極的に疑っていきたいと思います
3位→スプリングS
勝ち馬:シックスペンス
2着馬に3馬身半差をつけたものの1位に推した共同通信杯同様にスローの決め手勝負というニュアンスのレースでした
シックスペンスについても勝ち方や着差というよりはラストの抜け出す際のスピードと言いますかギアチェンジが異様に速かったという感じを高く評価しています
馬格的には違いますがサリオスのデビュー戦から2戦目がこんな感じの強さを感じる内容だったなという印象です
え?サリオス?
ならダメじゃないの?
とツッコミが入りそうですが言うてもサリオスは日本ダービー2着ですしシックスペンスはより距離もこなせそうです(ルメールJがスプリングSの後のコメントでもそう言ってます)
「抜け出す時の反応(脚)が強かった」
と非常に独特な表現でインタビューに答えておられたわけですが「速かった」ではなく「強かった」というルメール節はリップサービスではなく感嘆の表現だったのかなと思います
まだまだ緩さの残る体型でいて一戦ごとにパフォーマンスを上げてきている点は底知れぬ魅力を感じませんか?
スプリングSからの直行で結果を出した馬はいません
国枝厩舎は何を言っても「牝馬の国枝」と言われるくらい牡馬クラシックに無縁のまま定年まであと2年を切っています
今回こそが最初にして最大のチャンスだと思います
個人的には牡馬はブラックホークとマツリダゴッホのイメージが強いので古馬になってからの短距離王者と中山専用機が国枝厩舎にとって春のクラシックでこれだけ期待が寄せられる馬はいなかったんじゃないのかな?と
クラシック戦線で期待されたのはカミノタサハラとサトノフラッグといったあたりだったことを思えばという前提にはなりますが
シックスペンスは少なくとも現時点でそれ以上の存在だと思えるくらい強い競馬してると思うんですね
新馬戦〜ひいらぎ賞〜スプリングSだけの評価なら地味な勝ち方をした後に弱い相手(2着アレグロブリランテは皐月賞15着、3着ルカランフィーストは皐月賞8着)に無双しただけでいかにも危険な人気馬という評価が下されそうです
しかしスプリングSのラスト3Fは早めに抜け出すと12.0-10.9-10.8という加速した流れでレースを終えています(シックスペンス自身は11.6-10.9-10.8)
これ忘れがちですが中山コースなんです
相手が弱いにしても衝撃でした
このレース・この馬はラストでのみ評価していると言っても過言ではありません
シックスペンスは歩様の問題で皐月賞を回避したために脚元がどれだけ戻っているのかが課題になりそうではあります
しかしもともと皐月賞を使う気もなかったような記事をよく見かけますし国枝調教師が本気でダービーを狙うためにタフな皐月賞をパスしたと捉えれば
毎日杯から十分な期間を設定してダービー馬となったシャフリヤールを参考にしたレースプランとも言えそうです
王道路線からは少し外れたレースの使い方をしている時点でダービー馬に相応しくないという見方をするよりは、超速レコード決着となった皐月賞で回復期間を設けず済んだ(ダメージを負わなかった)と前向きに捉えておきたいです
勝ち方とラストの反応を見た時にダービーに出てきたら無条件に買いたい(本命にしたい候補の一頭)という評価をしておりましたので乗り替わりやローテ面の不安から予定ほど人気にならないのであれば積極的に買いたいと個人的には考えています
4位→青葉賞
2着馬:ショウナンラプンタ
正直なところ勝ち馬のシュガークンをほとんど評価していない中で2着のショウナンラプンタはなんで評価するの?と言われそうですが
ジャスティンミラノやシックスペンスを評価してきたレース内容とは真逆のタイプと言いますか
きちんと能力が発揮できたとは言い難い荒削りな内容にもかかわらず2着に追い込んできたからと記しておきます
青葉賞ではゲートは出たなりでリズム良く最初の200mほどは走れていたのですが
300mにさしかかるあたりから1600mほどは鮫島Jとはリズムも合わず行きたがる素振りを見せ続けてなかなか折り合いがつきませんでした
それでいて完璧に立ち回ったシュガークンとゴール前であの僅かな差となったのは距離適性と自力の高さがあってこそ為せたと思います
あれも折り合いがついていないようで実は馬のリズムはしっかり取れていたと映像を見て判断される方もおられるかもしれません
しかし、鮫島Jらしくない騎乗姿勢に終始していたことやショウナンラプンタ自身も何度も首を上げていたことから
能力を発揮しきれたとはどうしても捉えられないというのが個人の感想です
1800mの東京スポーツ杯2歳Sでは4着に敗れたもののラストの鋭い脚を見たあの時からダービーまで歩みを進めることができれば必ず買いたいと思っていた一頭です
2400m戦になってからのパフォーマンスが非常に高いところに加えて青葉賞の時のパワーホールよりも更に速いスピードでメイショウタバルが引っ張ってくれる可能性もあり
この馬には願ってもない速いペースでの折り合いがつく流れも期待できそうです
(メイショウタバルの回避でこの馬は難しくなったと思っています)
10年少し前に活躍したショウナンマイティというこれまた追込型で大好きな馬がいたこともあり、久しぶりにショウナン冠で推せる馬が出てきたというのもありますが
そんなことは置いておいて折り合いに進境があれば決して侮れないかな?と
この馬に関しては内枠には入らないでほしかったという前提(個人的な向き不向きを考えて外目の枠に入ってもらいたかった)があったのでそこをクリアーできたのは大きいと思います
日本ダービーは逃げ・先行よりは好位・中団以降の差し・追込決着となることが多いことからも展開は難しくなりそうですが買い目には入れておきたい末脚の魅力はあるでしょう
5位→プリンシパルS
勝ち馬:ダノンエアズロック
フルゲートではなかったとはいえ東京2000mの大外から勝利したというのはそれだけでかなりの評価に値すると思います
肝心のレースは61.6-58.0という超後傾型のレースだったためにあのアイビーSで32.5の上がりを叩き出したディマイザキッドも後方でゴールをしています
ダノンエアズロックの33.4という上がり自体はメンバー中3位と数字だけで見るとそこまで評価するようなものではないと思われがちかもしれません
しかし追った距離の短さを考えればこれはかなり優秀な数字だと思いますし陣営からの指示もあったようですが、モレイラJはダービーのために少しでもダメージを残さないことを心がけて抑えてゴールしています
とにかく相手関係には恵まれたレースだったというところがあるのでこのランキングでは5位とさせていただきましたが良かったところを挙げておきます
①スタートが速く位置が取れて折り合えた
②東京2000mの大外から難しいとされる2コーナーの進入から難なくリズムに乗る
③800〜1000mで外からファビュラススターに被せられて先を行かれてもエキサイトしない
④直線で加速がつくと豪快に伸びた
⑤内前有利の馬場で終始外からの競馬で圧勝
特に良いと思うのは②③の部分です
もしも東京2400mで3〜4コーナー前でレガレイラやコスモキュランダが道中から動きを見せてダノンエアズロックをパスしていくことがあっても
どうぞお先に、と待てそうなんですよね
モレイラJがこの時に待つor待たないの判断は流れを見て判断されることだと思うので待たない判断をすることもあるかもしれません
しかし鞍上としては待てる馬だということがわかっているのは大きいでしょう
こういうのが継続騎乗の強みでもあると思います
4〜5位のプリンシパルSと青葉賞についてはどちらを上にしても良いと思いつつもショウナンラプンタがまともに走れたら?のifの部分を高く評価しました
一応、6〜10位まで簡単に触れておきます
6位→弥生賞
勝ち馬:コスモキュランダ
向正面で捲り気味に浮上
中山向きの機動力を見せて上がりもまとめた
皐月賞はそれ以上のレースを見せたと思うので実質2位とのダブルエントリー
7位→ホープフルS
勝ち馬:レガレイラ
シンエンペラー、サンライズジパングが好位抜け出しの流れを後方から一気に差し切った末脚は素晴らしかったですしGIなので本来はもっと評価すべきレースかもしれません
しかし、本質的にこのレースレベルがどこまで高かったのか?見返すたびに思うことはシンエンペラーがただやっちゃったレースだということです
まともに走れるだけの精神力を持つ馬であればシンエンペラーが勝ちきっていなければならなかった中で遊んでいる間に抜き去られてしまったと言うべきでしょうか
その後のシンエンペラーを見ると果たしてレベルの高いレースだったと言えるのか?
そこだけが気になり3歳になってからのレースを評価しての7位ということになりました
8位→百日草特別
勝ち馬:アーバンシック
溜めたらキレるというのがよくわかるレース
ただこの時ほどダービーの流れがこの馬に向くかどうか次第でしょう
9位→アイビーS
勝ち馬:ダノンエアズロック
プリンシパルSがあるからこそこのレースを注意深く見返したと言うべきかもしれません
新馬戦を60.9-47.2(35.4の上がり)で快勝した後で63.1-45.1(32.7の上がり)と質の変わったレースでも問題なく勝ちきったこともそうですが、1馬身ほど後ろに従えてその差が最後まで全く詰まることがなかった相手はホープフルSを勝つレガレイラでした
2歳時のレースで6頭立ての少頭数ということもあってこの順位にはしていますが東京コース適性の高さを証明するには十分な内容だったと思います
10位→京成杯
勝ち馬:ダノンデサイル
見返してみるとダノンデサイルちゃんと強いなというのがこのレースの感想です
追込鋭いアーバンシックに目が行きがちなレースではありますが、道中から3〜4コーナーでも外外を回して坂を向かえるあたりまでは勝ちきるような手応えには見えませんでした
アーバンシックが強烈な追込を見せてはいるもののラストの脚はほぼ同じような勢いだったことからも距離が伸びてスムーズに走れる方が合うタイプの馬かもしれません
ゴンバデカーブースのサウジアラビアロイヤルCの末脚も凄まじいものがありましたのでどちらを10位にするかというところを悩みましたが、こちらを10位としました
以上、個人的にほぼほぼこれまでの主要なレースを見返してランキング形式にしてみました
見た目のインパクトがとにかく強かったきさらぎ賞や先日の京都新聞杯が入っていませんが、どちらも評価ポイントはたくさんあるレースです
レースを見返すことは(極力パトロールも)新聞の馬柱だけ見たりデータを調べたりするだけでなく、この馬がこうしていればもっと走るなどの仮説を立てやすくもなるはずです
毎レースやってられないみたいな声は聞こえてきそうですがお金かけてやる遊びに対してどこまで本気でやるかという観点からは個人的にはした方が良いと思います
2.ジャスティンミラノの二冠なるか?に焦点を当てたコーナー
共同通信杯を制してクラシック制覇を果たした名馬たちを振り返ってみます
2-1.共同通信杯を勝利(経由)して皐月賞馬となった馬たちの日本ダービーの成績
2021年 エフフォーリア→2着(タイム差なし)
2016年 ディーマジェスティ→3着(+0.1秒)
2014年 イスラボニータ→2着(+0.1秒)
2012年 ゴールドシップ→5着(+0.2秒)
1994年 ナリタブライアン→1着(-0.9秒)
※2015 ドゥラメンテ→1着(-0.3秒)
・・・ドゥラメンテは共同通信杯でリアルスティールの2着に敗れての二冠達成
ジャスティンミラノにとっては過去の偉大な先輩たちが示してきたように日本ダービーでの好勝負はほぼ約束されているという見方をして良いかもしれません
Aパターンは連勝して二冠を達成したナリタブライアン、共同通信杯こそ敗れはしたものの二冠を達成したドゥラメンテ
Bパターンは皐月賞制覇後に僅差の接戦に敗れたエフフォーリア、ディーマジェスティ、イスラボニータ、ゴールドシップ
Bパターンについては全て僅差で敗れているという点は気になるところではあります
2-2.共同通信杯優勝馬の日本ダービー成績(過去10年)
2014年 イスラボニータ 2着
2015年 リアルスティール 4着
2016年 ディーマジェスティ 3着
2017年 スワーヴリチャード 2着
2018年 オウケンムーン 15着
2019年 ダノンキングリー 2着
2020年 ダーリントンホール 13着
2021年 エフフォーリア 2着
2022年 ダノンベルーガ 4着
2023年 ファントムシーフ 8着
0-4-1-5と複勝圏であれば確率は半々
皐月賞好走馬(3着以上)に限れば3/5と60%になり皐月賞馬に限れば3/3と複勝圏から転がり落ちることはほとんど無さそうと言える
→ 2,3着固定がより魅力的な馬券にはなりそう
いやいや・・共同通信杯を勝利した後に日本ダービーでもきっちりと人気に推された馬だけを考えたらどうなのか??
調べてみたところ
2007年 フサイチホウオー 1番人気7着
2006年 アドマイヤムーン 3番人気7着
1997年 メジロブライト 1番人気3着
上位3番人気に支持された馬で限定してみたところ、むしろ率を下げる結果となりました
共同通信杯→皐月賞と好走した馬でも連続で日本ダービーも好走するというのが難しいのはレースで求められる本質が皐月賞と日本ダービーでは違うという側面も大きいことも関係しているのでしょう
2-3.共同通信杯優勝馬で日本ダービーを制した馬たち
1986年 ダイナガリバー 皐月賞10着
1990年 アイネスフウジン 皐月賞2着
1994年 ナリタブライアン 皐月賞1着
2001年 ジャングルポケット 皐月賞3着
こう見ると勝ち馬に限れば23年もの間、共同通信杯と日本ダービーを共に制した馬は誕生していません
4,4,7年の後に23年空いているというのは気になるところではありますが・・
ダービー馬になるためのステップとしてはそう悪いレースだとは思えません
→ 考えれば考えるほど2着固定のような気がしてきました、あとは人馬を信じきれるかどうか心の強さが試されます
先週のオークスで戸崎圭太Jはある意味貴重な記録を作ってくれました
【番外編】
東京2400m芝GⅠ競走における戸崎圭太Jが単勝一桁人気馬に騎乗した際の成績
2024オークス→ステレンボッシュ2着
2019日本ダービー→ダノンキングリー2着
2016オークス→チェッキーノ 2着
2015オークス→ルージュバック 2着
2013オークス→エバーブロッサム 2着
そう、すべて2着です
オークスのステレンボッシュで2着を加算してしまったのでジャスティンミラノで挑む日本ダービーもその流れに続いてしまうのか?
はたまたキャリア最大のチャンスと言える今回は決めてくれるのか?
粗品くんと有名YouTuberをはじめとした死神と呼ばれる人たちの◎がまたぞろ被ってしまうのか??
少なくとも私はジャスティンミラノの2着固定を厚めにしつつ1着固定と2着固定のみ買うつもりです(3着固定は買い目が増えすぎることとこれまでの強さを信じたいので3着以下なら潔くハズレます)
それくらいジャスティンミラノは信頼に値する馬と判断しているので人気どころでの決着となる場合でも点数を抑えてここは勝負したいと思います
それではジャスティンミラノが日本ダービーを制覇した場合のレース後を想像してみます
2-4.ジャスティンミラノ勝利による快挙一覧
①親子三代に渡る日本ダービー制覇ならジャスティンミラノが初の快挙
②戸崎圭太J 東京2400m 芝GⅠ競走初制覇
③友道厩舎は日本ダービー4勝目なら歴代単独2位に浮上
そういうと友道厩舎は2016,2018,2022と偶数年での制覇であること、そしてノーザンF生産馬かつ金子さん、松島さんのファンドということもあってクラブ馬や共有馬ではありつつも
シルク、サンデー、キャロットという現代の三大クラブ馬ではないんですよね
大魔神佐々木オーナーの馬を預託することでも知られるので個人馬主、または吉田一族外のクラブでの勝利というのはすごいですよね
今年もそういう意味では該当の可能性は高そうに感じます
気持ち的にはジャスティンミラノが勝利しての快挙が見たい、そして藤岡康太Jとの絆が語り継がれていく未来が見たい気持ちは大きいです
2-5.キズナ産駒の東京芝中距離での成績
種牡馬としてデビューした2019年以降
産駒の芝2100~2400mにおける成績
【32-37-35-204 】
勝率10.4% - 連対率22.4% - 複勝率33.8%
かなり高い数値となっているので一見問題なさそうに思えます、、が!!
東京芝2300〜2400mにおける成績
【3-9-9-45】
勝率4.5% - 連対率18.2% - 複勝率31.8%
複勝率や連対率がガクンと下がるわけではありません
しかしながら勝率は恐ろしく下がる上に
3勝すべてが【未勝利戦】なんです
たとえばこれが
全コース芝1400〜2000mの場合
【287-242-224-1819】
勝率11.2% - 連対率20.6% - 複勝率29.3%
となりますが
東京芝1400〜2000mの場合
【37-42-33-241】
勝率10.5% - 連対率22.4% - 複勝率31.7%
と、勝率こそ劣りますがクラシックディスタンス以下の短距離〜中距離戦ならそこまで乖離があるような数字ではありません
ただ、まだキズナ産駒によるクラシックは5世代目ということもあり統計学を語るにはまだまだ時間が必要でしょう
キズナ産駒の最高傑作は-----
現時点でおそらくジャスティンミラノでしょう
という声もありそうですが
ディープボンド
→ 3年連続天皇賞・春2着
ソングライン
→ 安田記念連覇、ヴィクトリアマイル
ファインルージュ
→秋華賞とヴィクトリアマイルで2着
アカイイト
→エリザベス女王杯
その他、ハギノアレグリアス、マルターズディオサ、ダディーズビビッド、ビアンフェ、スマートリアン
確かに牡馬クラシックで結果を出したと言える馬は複勝圏内となるとジャスティンミラノただ一頭
A.その他は長距離でタフな展開に滅法強い
B.マイル前後でキレを活かすタイプ
C.短距離、ダート
と幅広く活躍馬を出しているものの突出した存在というものはまだソングラインくらいと言えるでしょう
奇しくもソングラインの主戦を務めた戸崎Jだけにキズナ産駒の初のダービー馬となればクサイことを言うとまさに絆の関係だな、と
故・藤岡康太Jとジャスティンミラノの関係を踏まえて今年のダービーのテーマとして【絆】はまさにピッタリな気もします
うーん、やっぱり1着固定で買いたくなってきます😅
ギャンブルとしてのオッズに焦点を当てるならば2着以下の方が配当は大きくなるものの、、みなさんの判断はどうなるでしょうか
その時を楽しみに待ちましょう
2-6.ライバルとなる木村哲也厩舎×ルメールJ
2024年のタッグ成績
14-5-2-5 勝率'538 連対率'731
→これが芝2000m以上なら・・
5-0-0-0です 笑
(先週はキムテツ厩舎ちょっと勢いがとか言ってすみません、なんですかこのタッグ成績)
しかもですね、2023〜2024で広げてみてみると芝2000以上のタッグ成績
16-2-2-1です 笑
連対率85.7% 複勝率95.2%
唯一の着外がスキルヴィングの去年のダービーなので故障が無ければ100%だったのかもしれません
そのほとんどが1番人気でのものではあるのですがレースの大小を問わずコースを問わず芝2000m以上でのこの成績はいくら人気馬に乗っているにしてもちょっと考えられません
また東京のメインレースずっとルメールJ勝ってますよね
5/18(土)
メイステークス
→1着プレサージュリフト
5/19(日)
優駿牝馬(オークス)
→1着チェルヴィニア
5/25(土)
欅ステークス
→1着コスタノヴァ
これね、全部木村哲厩舎なんですよ
昨日のコスタノヴァなんてオープン入りした初戦で出遅れて勝っちゃってダートも来るのかよ!!ってなったわけですけども
5/26(日)
東京優駿(日本ダービー)
→◯着レガレイラ
何着になるのでしょうか?
素直にレガレイラ軸で買っておけというお告げかもしれませんね🥺
4.各馬の解説
①サンライズアース 池添
プラス評価
・前でも後ろでも競馬できる
・凸凹ラップでの折り合い◯
・メイショウタバルが取消
マイナス評価
・皐月賞は力差を感じる内容
・瞬発力勝負への対応力
すみれSを見た時は評価を改めないといけないかもしれないと感じた馬ではあるが皐月賞で時計対応を含めて息の入らない展開が向かない可能性も感じさせた
自らレースを作れるようなら枠が枠だけに面白いかもしれないがCコース替わりでも内側が良いとは言いきれない土曜の芝コースでの結果は気になるところ
②レガレイラ ルメール
プラス評価
・ルメール×木村哲
・鞍上強化(乗り替わり心配なし)
・ホープフルS・アイビーSの上がり
・ルメールの自信
マイナス評価
・包まれる展開は避けたい
・ゲートがそこまで速くない
・ストライドを活かすには外に出したい
・牝馬の挑戦過去例
ifの評価
・スローで前々で立ち回れたら
・向正面である程度外側へ持ち出せれば
・成長力がどれだけあるか
ホープフルSは確かにすごい脚を使ったのでそこからどれだけの成長があったかが1番の鍵だと思います
あの当時からそこまで変わってないとするならば良くて入着級の馬をルメールJがどこまで引き上げるかという見方をしています
皐月賞は休み明けの影響+包まれて抜け出せないことが結果に大きく響いたことから皐月賞当時より状態はグンと良くなるでしょうし
追い切りでの動きがホープフルSや皐月賞当時と比較してあまり良く見せなかったものの陣営としてはもうこれ以上やる必要がなく十分という判断なのでしょう
何よりルメールJの大きなチャンスというコメントから自信もうかがえます
皐月賞は上位馬には水を開けられる内容となったもののダービーでどれだけ巻き返せるのか注視したいです
③ジューンテイク 岩田望
プラス評価
・内枠の立ち回りバツグン
・トライアル組の中では好相性の京都新聞杯の勝ち馬
マイナス評価
・キズナ産駒の東京2000以上の不振
・内で詰まる可能性
・対戦レベルの低さ
前走の京都新聞杯はこの馬を狙って2,3着買いをしてえらい目に遭ったので馬券的には追いかけてしまいがちですが
内に入ったのは良いものの実力面の不利を枠と立ち回りでどれだけ埋められるか
3着候補を6頭選べるなら入れておきたいところですが上位は本当に強い世代だと思うので劣勢は否めない感があります
④ビザンチンドリーム 西村
プラス評価
・きさらぎ賞のパフォーマンス
・長く追える広いコース替わり
マイナス評価
・まず出遅れる
・枠としては外の方が良かった感
・色々重なったものの皐月賞は負けすぎ
きさらぎ賞のイメージがどうしても頭から離れないので私は買うことになると思いますが、皐月賞では大きな出遅れから4コーナーでも不利を受けて不完全燃焼
左回りがどうかはわからないものの広いコースで長く追えて後ろも届く展開になれば侮れないというのが個人的な評価となります
とはいえ皐月賞でこれだけ惨敗した馬の日本ダービーでの巻き返し例は近年全くと言って良いほどない点は気がかりです
⑤ダノンデサイル 横山典
プラス評価
・京成杯のラストの加速力
・京都新聞杯の4着も負けて強しの内容
・エンジンのかかり的に距離延長は良さそう
マイナス評価
・皐月賞をハ行で回避
・京成杯からは4ヶ月ぶりの競馬
・前方後方どちらかに偏りそうな騎乗スタイル
正直この馬の評価は難しいです
京都2歳Sや京成杯も単純に上がりの時計だけを比較すると他に速い馬や同じくらいの数字の馬がいるので目立ちにくいですが
ゴール付近での脚色はどちらのレースにおいてもこの馬が1番と言える勢いでゴールしていることから1600〜2000mはこの馬には短かったと言えるのかもしれません
姉のスタティススティクス(父ハーツクライ)も距離はあるに越したことはないタイプの馬なので父がエピファネイアでもこの馬ももしかしたらエンジンのかかりが遅く距離は延びて良いタイプなのかもしれないでしょう
追い切りでは調教師自ら確認する厩舎スタイルで良い動きを見せていたので取消の影響はあまりなさそうですし
他が距離対応に???の部分があるならこの馬の距離延長に賭けてみる手はあって良いかもしれません
⑥コスモキュランダ
プラス評価
・ハイレベルな皐月賞2着
・弥生賞で見せた機動力
・中山の鬼と見られがちも跳びは大きく東京向きそうな走り方
・乗り替わりも結果を出しているデムーロJ
マイナス評価
・モレイラJからの乗り替わり
・対戦レベルは高いが負けている相手も弱い
・年明け4戦目で今回が9戦目
・東京マイルのデビュー戦ダントツの最下位
ダービーで好走するには波に乗り切るまでのキャリアが1番不安視されているのかな?
という印象で色々と言われはしますが使いすぎという面は果たして本当にそうでしょうか?
近年は浅いキャリアで好走する馬が増えた(ほとんどがそう)ためにどうしても初勝利までに負けすぎている感が否めないコスモキュランダですが
過去には18戦目のキャリアから優勝したタニノハローモアや2014年のワンアンドオンリーもキャリア8戦を要して優勝しているのでこれまでに8戦してはいるもののここ2戦の内容が段違いに良くなったこの馬を軽視する理由に果たして本当にして良いものか
特に取捨に悩む馬になると思われます
⑦ミスタージーティー 藤岡佑
プラス評価
・上手く乗りこなせば強い
・追い切りの動きかなり◯
・母系から早い時期に活躍しそう
マイナス評価
・鞍上と噛み合わなければ弱い
・いつもなんらかの不利を受ける
・世代上位には完敗続き
ホープフルSで師の矢作調教師から鞍上の坂井Jはモロにダメ出しされたことからも馬に対する期待の大きさと現実的に不利を受けなければもっとやれていたはずの馬ということがうかがえます
ですがホープフルSは別としてもその他のレースでもっとこの馬が勝負になっていたか?とレース動画を再確認してみたところ残念ながらその結論には至らなかったです
それくらい世代上位との差は大きいと考えているので上手くいって一桁着順が取れればという立ち位置になりそうです
⑧アーバンシック 横山武
プラス評価
・京成杯のラストの伸び
・百日草特別で見せた東京コース適性
・3年前に大きな悔しさを経験した鞍上の経験
マイナス評価
・スローの瞬発力勝負向きではあるものの位置取りが向かない可能性が高い
・昨年関東2位の成績の厩舎も大レースへの適応力
昨年躍進した厩舎力は魅力ではあるものの重賞はシュトラウスで勝利した東スポ杯のみと大レースへの適応力というものはもう少し経験が必要かもしれない
近年はシルクの有力馬を管理するなどアーバンシックがこの厩舎の未来を切り拓いていく可能性は十分ありそう
横山武Jとしてもエフフォーリアとソールオリエンスで取りこぼしてしまった悔しさを経ての実質3度目の正直となる今回に賭ける思いは大きく共同会見でのコメントからもやや緊張感が伝わってきた
馬自身には非常に大きな可能性を感じるものの前述した通り皐月賞については展開は向いていた(向くはずだった)中で上位3頭につけられた差はコース適性以上に実力面での差があるものと感じてしまった
感じてしまった以上は軽く扱いたいというのがこのダービーにおけるアーバンシックの評価となります
⑨ダノンエアズロック モレイラ
プラス評価
・モレイラ確保
・東京3戦3勝
・新馬→アイビーSと質の違うレースで圧勝
・プリンシパルSは余裕残しの仕上げとレース
マイナス評価
・弥生賞での骨折明けから現状フルに走れるか
・セレクトセール4.5億の高額馬
堀厩舎のどちらの馬に乗るか注目されていたモレイラJが選んだのはダノンエアズロックでした
モレイラ×堀タッグは105戦35勝とそれだけでもう怖いと感じてしまいますしゴンバデカーブースとの2択でこちらを選択したのはかつて最大限に評価した経緯もあるでしょう
心配されるのがマイラー母系に父モーリスというところですがモレイラJは距離は延びて良さそうとコメントしていますし
父モーリスはムーアJのイメージが強いですがモレイラJもチャンピオンズマイルと札幌記念で騎乗経験がありモーリスのことをかなり高く評価していた過去があります
実際に東京コースでの3戦はケチのつけようのない勝ち方をしているのでこの5番人気は低すぎると感じると同時にそれを上回る支持の馬が4頭もいるという世代レベルの高さを表しているんでしょう
個人的に1番の懸念はセレクトセールの超高額馬はオープン特別まではとにかく強くグレードレースになるとてんで走らないというイメージ含めた実話の方です
過去に3億円(税抜)を超える落札馬は35頭
35頭が制したJRA重賞勝利数は「0」
ダノンエアズロックがこの呪縛を解き放つのかも含めて注目したいところです
⑩サンライズジパング 菅原
プラス評価
・ポジションに捉われないスタイル
・上がりかかる馬場ならチャンスあり
マイナス評価
・菅原Jの東京2400成績
・上がりの速い決着は不向き
・キズナ産駒の東京2000以上の不振
過去最高に輝いたのはフォーエバーヤングと対戦した門別だったかな?と思うのでダートでも芝でも世代トップと対戦経験を持つ貴重な存在
現状距離の長短以上に実力面でトップとは大きな差があるように感じるので大雨でも降ったりしなければこの馬のパワーを活かせる展開にはなりそうにないことから大幅に割引
⑪シュガークン 武豊
プラス評価
・メイショウタバルの取消
・前走見せた立ち回りの上手さ
・兄キタサンブラック同様に鞍上と手合い(?)
マイナス評価
・瞬発力勝負への対応
・青葉賞組の不振
・2月デビューからの成長力
メイショウタバルがいなくなったことで自身のペースを刻んで展開が作れそうな点は大きな上方修正が必要と感じる
その一方でショウナンラプンタ以外に超強力と言える世代の馬との対戦経験がない点は不安
またアスクビクターモアの例はありつつも逃げ・先行の不振はこと日本ダービーにおいては如実
⑫シックスペンス 川田
プラス評価
・スプリングSの勝ちぶり
・位置が取れるゲートの速さ
・国枝調教師の自信
・川田Jの国枝調教師への想い
マイナス評価
・対戦メンバーが弱い
・牝馬の国枝厩舎
・キズナ産駒の東京2000以上の不振
・皐月賞を歩様の問題で回避
・スプリングSからの挑戦
スプリングSのルメールJのコメント
「向正面で風が強くペースが落ちましたが馬の後ろでちょうどいいポジションが取れました。早めに大外に出しました。反応が強かったです。距離を延ばしても彼にとっては問題ないと思います。とても乗りやすい馬ですし2000m以上もいけると思います。今日で3戦3勝ですし能力がありそうです。今日は楽に伸びてくれましたし上のクラスにいけると思います」
国枝調教師のダービーに向けてのコメント
「先週、その前とウッドチップコースで追い切ってあらかたできているかなという所で、川田君に乗ってもらって馬の雰囲気や修正点を見てもらおうと思っていました。
やはり(川田騎手が)準備の段階から上手くコンタクトを取ってくれていいアクションで動いていました。
(川田騎手からは)まだまだ幼くて体を持て余すところはあるけれど反応も良いし性格も良いので楽しみという話はしました。
前回はちょっと風も強くてスローペースになりましたがルメールさんが上手く乗ってくれて折り合いも良くて、終いも良い感じで突き放すという内容の競馬が出来たのでやはりレベルはいいモノがあるなと思いました。
そんなに使い込めないのですが馬そのものは崩れることなく余裕もありますし、体も仕上がって成長しているなと思っています。
(東京芝2400mは)初物尽くしという面はありますが乗りやすい馬ですし、上手く折り合っていければ直線いい脚を使えるんじゃないかなと思います。
(運が味方してくれればですか?)川田君ですから上手くやってくれるでしょうし運も引き寄せてくれるのではないでしょうか。
おかげさまでこのようないい馬が厩舎に来てダービーに出られるという所でチャンスは結構あると思います。今年と来年で(ダービー挑戦の機会は)終わりなので早めに勝ちたいなと思います。
私だけではなくて競馬に携わる人にとってはやはりダービーという言葉で全てが現れるようなものですからね。その調教師になってみたいですね。
追い切りもできてあとはレースを待つだけなので、天気も悪くはなさそうですから良い競馬をお見せしたいなと思っています」
(その追い切りを見守った国枝調教師からは)もうダービーは獲ったようなもんだよ。とのコメントも。
川田Jの共同コメント
「(騎乗依頼を受けた時の気持ちは)ありがたかったですね。いい馬を依頼していただけたなと思いました。前回でとても素晴らしい勝ち方をしていたので純粋にいい馬だなと外から眺めているだけだったので、クリストフとあの馬はどういう馬なの?という話をレース直後にしたことを覚えています。
(追い切り騎乗について)彼の特徴を聞きながらあとはオーバーワークにならないように調教を終えようという所でした。精神的にもとても穏やかでいい雰囲気で今日を迎えられていると思いました。ポテンシャルの高い馬だという事を感じますので、多少体の成長を残しながらではありますけどそれでも動き出せば良い動きをしてくれました。そこにポテンシャルを感じました。
走ってみないとわからない所も距離的なものはとは思いますが、何ら心配なく東京2400mに挑めると思います。
(国枝厩舎の馬でダービー騎乗について)何より先生ですね。定年まで僅かとなりましたし国枝先生に、国枝厩舎にダービーの称号を届けたいなという思いです。
競馬にかかわる全てのホースマンにとって一番大事なレースというのがダービーだと思っていますので、その舞台に今年もこの素晴らしい舞台に参加できることをありがたく思っています。
繰り返しますが国枝先生のためにも、厩舎のためにも、そしてこの馬自身がダービーの称号を得られるように、そのために僕ができる精一杯の仕事をしたいなという思いですので、入場制限があり9万人の上限ではありますがたくさんの方に現地に来ていただいてダービーという素晴らしいレースを楽しんでいただけたらと思います」
つらつらと関係者コメントの紹介をしましたが
これはあくまでも推察にはなりますがレガレイラを選ばざるを得なかったルメールJはこの馬にも乗れるものなら乗りたかっただろうな、と思っています
アーモンドアイ、グランアレグリア、イクイノックスのシルクですからね
でもルメールJとしてはスキルヴィングの木村哲、スキルヴィングのキャロット
スキルヴィング軸で物事を考えるなら非常に悩ましいところだったんじゃないかな?とも
予想とはあまり関係ないかもしれないのでこの話はこのあたりにしておきましょうか
これだけ長々とコメント紹介したりするのでバレそうですが本命はこの馬の予定です
いや、◎はジャスティンミラノじゃないの?となりそうですがジャスティンミラノにスローの上がり勝負になるなら相手になるのはダノンエアズロックとシックスペンスだと思っているわけです
なので勝つ可能性があるとしたらこの馬が最右翼にいるんじゃないかな?と
悲願、念願という意味ではこの馬にこそ最も今年のダービーの称号が似合いそうというのもありますし
無敗馬を破るのは無敗馬という場面も見てみたいという思いもあります(素人的ですね)
スプリングSを全くと言って良いほど評価しない人もいるかもしれませんがGⅡよりも上の立場にいけるとルメールJがコメントしたならばその上はGⅠしかないわけで
スプリングSの3コーナー過ぎからのこの馬の強さは本当に異次元だったと思っています
とにかくゲートを出てから絶望的な位置にいないことを願って馬券は買います
⑬シンエンペラー 坂井
プラス評価
・常に世代を引っ張ってきた点
・皐月賞当時より上昇という矢作調教師のコメント
・色んな負け方を経験できたこと
マイナス評価
・速い上がりの勝負への対応力
・早め抜け出すとソラを使う集中力
・日本の高速馬場の対応力
矢作調教師は皐月賞は状態を戻しきれなかったとテレビのインタビューでもコメントしていたようにダービーはいかに絶好調でいられるかが明暗を分けると
ディープブリランテもコントレイルもとにかく絶好調だったしシンエンペラーもそれくらいに持ってこれたと自信をのぞかせていました
皐月賞では「馬体が弾んでいなかった」のに対して今回(ダービー)は「弾んでいる」と皐月賞の5着からの巻き返しを期する師の熱さが伝わるインタビューで馬込みも展開に左右されない自在性もあるシンエンペラーと弟子の坂井Jに対する期待の大きさを口にされていたので
正直見なければ良かったな、とすら思いました
とは言えこの馬を馬券の候補に入れるとなると買い目を広げていくことにもなるので軽視したまま挑みたいと思います
⑭ゴンバデカーブース 松山
プラス評価
・サウジアラビアロイヤルCの末脚
・当時の鞍上の松山J騎乗
・堀厩舎でより人気薄
マイナス評価
・GI→GⅠの中2週
・叩いて状態がどこまで戻りきるか
・産駒の短距離志向の強さ
想定よりかなり低い人気になったなというのが率直な印象なのでナメると痛い目に遭いそうという気はしています
結果的にNHKマイルCは届くような位置ではなかったという一言に尽きますがラストの伸びを考えると距離が伸びて良いタイプとは思えなかった自分の感性を重視したいので軽視します
やはり適した距離で末脚を伸ばすような競馬をする場面を待ちたいな、というのが怖さはありつつもこの馬に対する結論です
⑮ジャスティンミラノ 戸崎
プラス評価
・どんなレースでも上手く折り合う
・位置が取れて末脚も持続させる
・広いコース向きでも皐月賞勝利
・共同通信杯の立ち回り方
マイナス評価
・皐月賞で3〜4コーナーで一旦手応えが怪しくなったように勝負所での一瞬の反応の悪さ
・データ的に3着は外さないものの勝ちきる数値は意外と低い
・キズナ産駒の東京2000以上の不振
・距離延長が良い方に向くかどうか
この馬に関しては特設コーナーで色々と触れたので短くしたいですが頭一つ抜けて強い存在だと思いつつも頭固定で買う馬ではないという判断になりそうです
頭数の違いこそあれどこれまで全て7枠から勝利しているので枠はむしろ内すぎて囲まれるよりも良いと思います
でもなぜか頭固定でのみ買うのは避けたいと思うのは私だけではないでしょう
イルマーマニー松浦◎
粗品くん◎
ステレンボッシュを2着に沈めた?2人が揃ってジャスティンミラノ本命です
まぁ、そんなものが果たしてレースにどれだけ響いてくるのかはわかりませんが2人揃って1番人気が2番人気に賭け続けて◎の成績が
0-1-0-16
これはジャスティンミラノにどういう結果をもたらせるのか?
呪縛をも解き放つのが楽しみです
⑰ショウナンラプンタ 鮫島駿
プラス評価
・折り合えば確実に良い脚を使う
・距離は延びるほど内容良化
・枠は外枠の方が◯
マイナス評価
・青葉賞組
・3戦続けての2400mでお釣り?
・短期間で折り合えるようになるか?
・メイショウタバルの取消
メイショウタバルがいて追いかける馬もいるという前提で評価していた馬です
△△くらいはつけたかった馬というのが率直なところなのですが、それなりに前目から外に切り替える馬を重視したいので前提は無くなったものと考えて3着候補の一角に入れるかどうかの評価にとどめたいと思います
⑱エコロヴァルツ 岩田康
プラス評価
・メイショウタバルの取消
・逃げれば展開は演出可能
マイナス評価
・内に潜り込みたい人馬が大外枠
・極端な逃げか極端な追込の2択
正直、この馬の良さを活かすには極端な競馬しかないと思うのですが試練の大外枠となりました
それだけで買い目には入れにくいというところですが直近の岩田康Jはかなり積極的にレースを運ぶ傾向にあるので玉砕覚悟で行ききるイメージは強いです
それではダービーで勝負するには・・というところでしょうか
あくまでも個人の主観が入っての各馬の評価となりますのでここは違うんじゃないか?というのは心の中で留めておいていただければ幸いです
最終結論
◎⑫シックスペンス
◯⑮ジャスティンミラノ
▲⑨ダノンエアズロック
△△②レガレイラ
△⑥コスモキュランダ
△⑤ダノンデサイル
3着候補に流して遊ぶ馬券を買うなら
①⑦⑩⑪⑱以外は全部怖い
そんなところです
基本的に印をつけた馬からのみ1点数百円以上で買いたい
でもなんだかんだで馬券は◯ジャスティンミラノの2,3着固定という買い方がベストなのかな?と思ったりはしています
⑨⑫→⑮→②⑤⑥⑨⑫
ここを1番厚めに買いたいですね
それではJRAの予想はしばらく休止するかもしれませんがそんなこと言いつつ安田記念でまたお会いできますように👋🏾
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