2023 かきつばた記念の予想

名古屋11R
ダ1500m (JpnⅢ)
17:00発走

西日本の競馬場では240mと最も長い直線走路ではあるもののスピードが乗るのはゲートオープンからの直線走路と向正面での直線走路で最後の直線はレベルの高いレースになるほど落ちてくるペースの中でどれだけ踏ん張れるかというスピードと共にスタミナと器用さが求められるコース

この13秒程度のスピードの乗りを活かすために向正面から3コーナーではそれぞれの騎手が思い思い独特な進路を取ることが多いが、ある程度どこかで内目をカットインするような乗り方をする馬が上位人気来やすい

旧名古屋競馬から走破距離が100m伸びただけというもののスピードの乗り方は弥富の新競馬場の方が単純に長い分速くなるので、脚の使い所次第で逃げ有利にも追込有利にもなる


[好走馬の所属]

昨年は兵庫のイグナイターが強さを発揮したレースでこの10年の30頭の馬券内の馬を分類すると

地方馬
3勝(全て兵庫勢)
3着2回(南関東,名古屋)

JRA馬
7勝(関西馬6勝と関東馬1勝)
2着10回(全て関西馬)
3着8回(関西馬6回と関東馬2回)

データ的な部分ではJRA関東馬よりも地方兵庫の馬が好相性と言える
※開催競馬場が変わってしまっているのでこの辺はどうかとも思う


ハンデの面では今年は52kg〜61kgと昨年の最大8kgを上回る9kgまで広がったことで波乱の目もありそう

地方の馬場でも深くパワーがいるダートが滅法得意なテイエムサウスダンは61kgを背負って速い時計の決着対応への対応が鍵になりそうで、GⅠ級のレースの勝利がないことを考えると見込まれすぎた気もするのでこの馬の取捨は大きなポイントとなる



[展開面]

ハナか番手の外につけたい⑦ヘリオスが気になるのは内の馬の動き以上に外に入った⑧ウィルソンテソーロのスタート後の動きになりそう
⑫ドライスタウトがゲートからしごいていくことは考えにくいが外から前に出られることは避けたいので、内外どちらもケアする必要があるなら明確に内の⑤デュアリストが主張しなければハナを取る競馬になりそう

ヘリオスはタイトル未所持でありながら昨年から1kg増となるので微妙な響いてくる可能性もあるが小回りのスピードスタミナ型の地方馬場での器用さではメンバー随一なだけに外からの被せだけ封じ込めば思い描く展開を作れそうなだけに軸としてはかなり信頼できると考えている

⑥が逃げだけは譲らないという姿勢を見せて抗ってきても向正面の中ほどまでにはJRA勢のプレッシャーで高い確率で止まるので⑥を行かせて楽に追走するパターンがヘリオスにとっては1番良い気はするのでペースの魔術師がそこは上手くこなせるだろう

⑫ドライスタウトは唯一の右回りレースの兵庫チャンピオンシップだけが勝ち馬から3秒近く離れて大負けしたものの、滑りやすいボロ置き場から1番近い1870mの大外枠で案の定滑ってしまい大きな出遅れを喫してなし崩しに脚を使ってしまい全く流れに乗れなかったのが最大の敗因ではあるが外枠からキツいコーナー進入に対応しきれていなかった要因もある
前を行く4,5頭を見ながら外目からのレースになるとは思うものの、ずっと外のままだとキツいコーナーを2回も回ることで嫌気を差す可能性もある

岡部誠Jや吉原寛Jであれば向正面のバラけたところで最内突きに出そうだが、乗り慣れない競馬場で広いコース向きの戸崎Jがどういった進路選択をするのか次第で人気ほど盤石とは思えないところはある

⑧ウィルソンテソーロは中京1800mのレースぶりを見る限りタフな流れになると止まってしまうイメージはあるが、中山1800mで小回り右回りが問題ないところは示しているので前目の位置からの押し切りを計ることになりそう
初の地方コースについては名古屋の砂質なら大きくスピードを損なうことは無さそうだが兵庫勢より信頼度の下がるJRA関東馬ということでヘリオスやデュアリスト退治に手間取ってしまうと3コーナー過ぎで余力を残せているかどうか
何よりも鞍上が怖いしキタサンブラックの血を更に高めることになっても不思議はないが、ここは斤量の優遇はあっても初騎乗+転厩初戦と陣営としても馬の全てを理解しているかどうかわからないので頭で買うのはどうかな?というところ

⑤デュアリストはずっと1200mを使ってきた影響もあってか前走の阪神戦ではバッタリ止まってしまったが、ヘリオスの前でHペースにならない程度の先行競馬ができれば1500mという距離が本質的には向いていなくても兵庫JGでルーチェドーロを全く問題にしなかったように粘り込みがあっても良い(2年半も前の話ではあるしJRA屈指のスプリンター養成厩舎の所属なのでよりスプリンター適性が上がっている気もするが)
これくらいの人気であれば2,3着に入れても面白そうだしOP実績であれば3kg差はあっても実力的にはウィルソンテソーロよりもまだ上であっても不思議はない

②テイエムサウスダンは何を言っても61kgでスピードは殺されるかな?というところが心配ではあるし、広々と走れた方が力を発揮するタイプでもあるので内すぎる枠からどう外に出して前を追えるかという対応も懸念材料になる
転厩初戦の大井の1200mでは結果を出したがその後が震わないのが少し疑問もあってこの馬が単勝4番人気になるのは驚きもありつつ手は確かに出しにくい

かつてはコスモバルクもOPなら62kgで2着に入ったように(長距離レース)人間の視覚で気にするほど馬は負担重量を気にしない(調教助手でこれくらいの体重で調整することもある)
とは言え頭で狙えるか?となると勝負所の反応はいつもと違ってくるだろうから紐の一頭以上の扱いはしにくいしできることなら買いたくはない

その他では速い馬場には脚元の不安がついて回る⑨ルーチェドーロは離れすぎずにJRA勢を追うポジションを取りそうだが、昨年同様に1.32.0前後の決着時計になったときには無理ができるかどうか
今日の稍重くらいならなんとかなりそうな気もするが良馬場希望のタイプではあるのでこちらを狙うのであればより後ろから一気に追い上げる馬を狙いたい

⑪コウエイアンカは昨年佐賀で行われたサマーチャンピオンでは普段よりも前目の位置から早めに進出して勝ち馬のシャマルを追いほぼ同等の脚を使って0.4秒差の2着と展開がハマればやれる力を証明しており兵庫所属という点も◯
この馬に関しては寒い時期がからっきしだった中でも近年は陣営が調整方法に自信を持ったことで極端な凡走はしなくなったことから少しでも暖かい気候でできればというところ
レース時点で20℃程度はありそうなことを考えると決してやれないことは無いかな?というイメージは湧くしJRA勢が前を占めそうなレース展開は望むところ

④メルトも名手が追って一瞬見せ場を作る可能性はあるがJRA未勝利での地方移籍馬で過去のレースぶりを見てもハマってもここで好結果を出すには絶対能力が不足している印象


下のクラスのレース結果を鵜呑みにするのはよくないものの、今日の名古屋の1500mは差し・追込がよく利いているので前の馬ばかりで馬券を構成するということはしたくない


[予想]

レースまで1時間あまりなのでもうこれ以上は時間がかけられないので結論へ

◎⑦ヘリオス
◯⑪コウエイアンカ
▲⑫ドライスタウト
△△⑤デュアリスト
△⑨ルーチェドーロ

⑦⑪→⑤⑦⑨⑪⑫→⑤⑦⑨⑪⑫
⑫→⑦⑪→⑤⑦⑨⑪

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