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2021東北大国語/第二問/解答速報

【21東北大国語/第二問/解答速報】

出典は重松清の小説「鷹乃学習」

問一(語句の意味)

〈GV解答例〉
(1)「鼻白んだ」→興ざめした
(2)「釘を刺した」→念を押した

問二「早口になった」(傍線の箇所(ア))とあるが、「私」はなぜそのような態度をとってしまったのか。30字以内で説明せよ。

〈GV解答例〉
翔太の発言が図星であることを否定しながらも動揺が表れたから。(30)

〈参考 S台解答例〉
別れを思う息子の気遣いが悲しくて、慌ててかばおうとしたから。(30)

〈参考 K塾解答例〉
翔太と会話を続けることが気まずく、早くきりあげたかったから。(30)

〈参考 Yゼミ解答例〉
祖父母との別れ方を気遣う翔太に動揺し、取り繕おうとしたから。(30)

〈参考 T進解答例〉
祖父母に対する翔太の思いを否定しようと躍起になったから。(28)


問三「かえってその方がお互いによかったんだよ」(傍線の箇所(イ))とあるが、どういうことか。本文の内容に即して40字以内で説明せよ。

〈GV解答例〉
両親と翔太の間に残ったよそよそしさは、今後の別れを思うと逆に好都合だということ。(40)

〈参考 S台解答例〉
関係性が薄ければ、互いに早く忘れられ、心の傷が浅く済むのでよいと考えていること。(40)

〈参考 K塾解答例〉
祖父母と孫の関係がよそよそしいままだったことが別れに際しては幸いしたということ。(40)

〈参考 Yゼミ解答例〉
翔太が祖父母と親密過ぎないのは、別れに後腐れが伴わずむしろ好都合だということ。(39)

〈参考 T進解答例〉
淡々とした別れのためには、翔太と祖父母の間にあった微妙なよそよそしさが幸いしたということ。(45)←字数over 笑笑


問四「そっくりそのまま苦みになってしまっていた」(傍線の箇所(ウ))とあるが、「私」がこのように感じた理由は何か。本文の内容に即して60字以内で説明せよ。

〈GV解答例〉
活気を失った地元の衰微を拗ねるように嘆いた母の一言に、自分の離婚により孫をも奪われる老いた両親の寂しさを読み取ったから。(60)

〈参考 S台解答例〉
最後の機会になるであろう息子と祖父母のやり取りが、互いを気遣いながらも空回りしていく、後味の悪いものとなったから。(58)

〈参考 K塾解答例〉
その場の雰囲気をにぎやかなものにするために言ったことが、かえってつらい気持ちを増すものとなっていると感じられたから。(58)

〈参考 Yゼミ解答例〉
翔太に余計な気を遣わせ、両親の老化も感じたうえに、空気を変えようとした話題も逆効果となり、陰うつな気持ちになったから。(59)

〈参考 T進解答例〉
翔太と祖母のやり取りに気まずさを感じて話題を変えようとしたが、その話題がかえってその場の雰囲気を暗くしてしまったから。(59)


問五「遠ざかる息子の背中を、じっと見つめた」(傍線の箇所(エ))には、「私」のどのような思いが表れているか。本文全体を通じた「私」の翔太に対するまなざしの変化に着目して、75字以内で説明せよ。

〈GV解答例〉
まだ幼いと思っていた翔太が自らの離婚がもたらす状況を冷静に処していることに戸惑いを感じたが、今は自立に向かい進んでいく息子を潔く送り出そうとする思い。(75)

〈参考 S台解答例〉
子どもだと思っていた息子が物分かりよくたくましく育っていることに気づき、新たな生活に進もうとする様子を寂しく感じつつも、父として送り出そうとする思い。(75)

〈参考 K塾解答例〉
幼いと思っていた翔太が、親を頼ることなく独力で走っていく姿に、子が巣立ち自立していくさまを見て、再び帰らない失われた時間を思って感慨にふけっている。(75)

〈参考 Yゼミ解答例〉
未成熟で自分の庇護下にあると思っていた翔太が、既に傷つきながらも一人で進もうとする意志を持つことに気づき、別れの寂しさを抱えつつも見守ろうとする思い。(75)

〈参考 T進解答例〉
離婚によって翔太にかかる精神的負担や、その後の関わり方に悩む中、前を向いて自分の力で進もうとしている翔太の姿を見て、感慨深い思いを抱いている。(71)

#東北大学 #国語 #解答速報 #重松清 #鷹乃学習

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