2020一橋大学 国語 第一問 解答速報
出典は信原幸弘『情動の哲学入門 価値・道徳・生きる意味』。
問一 (漢字)
A.尊敬 B.聖職者 C.真摯 D.丁寧 E.立派
問二「仕事人モード」とあるが、それはどのような状態か、説明しなさい(30字以内)。
〈GV解答例〉
仕事中は所属組織の利益となるよう情動を管理・表現できる状態。(30)
〈参考 S台解答例〉
利益を得るために職務上の必要に合わせて情動を統御する状態。(29)
〈参考 K塾解答例〉
利益に結びつく情動を、どんな客にもおのずと表出できる状態。(29)
〈参考 Yゼミ解答例〉
職業上の必要性によって、業務に適した情動を自然に抱く状態。(29)
問三「そのような情動を抱くことには何か根本的な問題があるように思われる。」とあるが、「根本的な問題」とはどのようなことか。文章全体をふまえて答えなさい(30字以内)。
〈GV解答例〉
強制を感じなくても、ある情動を抱くことが状況に適わないこと。(30)
〈参考 S台解答例〉
状況に対して相応しくない情動をもつことが非人間的であること。(30)
〈参考 K塾解答例〉
労働において、その場の状況にふさわしくない情動を抱くこと。(29)
〈参考 Yゼミ解答例〉
本来持つべき情動に反した不適切な情動をもたざるをえない問題。(30)
問四「接客業は感情労働なのである。」とあるが、筆者は少し後の段落で、医師の仕事が感情労働ではないように、「接客業もまた、本来は感情労働ではないのである。」と述べている。なぜそのように言えるのか。文章全体およびこの後に予想される論理展開をふまえて説明しなさい(50字以内)。
〈GV解答例〉
接客業も、医師と同じく他者を相手にする以上、それへの共感を抱くことが本来性に適う情動だといえるから。(50)
〈参考 S台解答例〉
接客業も単に利益のためではなく、本来、客に対して自然な共感を抱くことが必要とされる職業であるから。(49)
〈参考 K塾解答例〉
接客業でも、客を利益につながる対象ではなく共感する相手だと思うなら、状況に相応しい情動が生じるから。(50)
〈参考 Yゼミ解答例〉
客をもてなすことを仕事とする接客業にとって、不当な要求にも笑顔で応じることは職務上適切な情動だから。(50)
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