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『1秒先の彼女』の話(ネタバレ有り)

映画「1秒先の彼女」観てきました。

ネタバレ有りで思ったことを書きます。
最高!素敵!泣ける!って話ではないです。
「まぁフィクションなんだから多少さ…」ってところをちくちくツンツンしたいだけです。


まず観に行こうと思ったキッカケは
①ラジオでリスナーお薦め作品として「何回みてもラストで泣く」と挙げられていて気になった。
②SMTの1000円鑑賞クーポンが期限間近だった。


見終わったあとからなんで?が止まらなくて感動がどっか行った。
結局どういう仕組みなのか。
毎日1秒進んでいる人は、その進んだ分の帳尻合わせである日24時間が消える?
1秒遅れてる人は丸24時間分利子が貰える?
なんかね…いっそのこと時間を司る神とか妖精が出てきて
「貴方は毎日1秒少ないから今まで貯まってた24時間分をあげま~す」「生き物と人工物の時間は止まってるけど地球の自転までは止められないわい」
ってしてくれたら、もうなにもかも、そいつの能力だなーって片付けられたのに。
あんなヤモリがいたんだし…時間の妖精が何かしたってことにならないかな…?
だって、街は止まってるけど海は普通に波打ってたし、日は暮れるし、何より日焼けするし。

それから、物語上は「7日の朝バスに乗ったはずが、気づいたら日焼けして8日の朝ベッドにいた」主人公。シャオチー。

グアタイが7日の朝から空白の24時間連れ回してシャオチーのベッドまで届けて、
グアタイが元の時間軸に戻った直後にシャオチーのマイナス24時間が発動して8日の朝に飛んだのかな?と解釈したのだけど…。(ふつーに寝すぎただけにも見えるけど)
もし、戻したのがバスの座席だったら(あるいは動かさなかったら)、ここの7日朝から8日朝までの間のシャオチーはどういう存在? 無?  
だって、確実に7日のバレンタインイベントは実施されてたわけだし…。
昏睡か、傍目には普通に生活しているように見えて丸1日記憶がすっ飛んでる、になるか、かな。

あと、2人同時に大事故に巻き込まれたから時間のズレが生じたのかー、って途中納得しかけたけど、違うよな?多分。
生い立ち語るときに生まれからずっとワンテンポ早い的なこといってたよね。
たまたま1秒早い人と1秒遅い人がたまたま同じ事故に巻き込まれてたまたま仲良くなったってこと?
まあそれが縁であり運命であるのかな…そういうことかな


その『ずれ』の描写も冒頭シャオチーが交番に駆け込むとこで自動ドアにぶつかってて「あ、これが人よりテンポが早いってことなのね」って視覚的に理解できたのにそのあとあんまり…タイエビダンスと徒競走と歌、あと映画の笑いくらい?
普段の生活は会話とかも普通に出来てるっぽい…?
ここぞというところにずれができるのか、日常的にすべてが早いのか?とかも考えてきになっちゃった。

空白の24時間の間にグアタイがシャオチーにした行為が「何かイヤ~」って思っちゃったのも、引っ掛かりポイント。
まず単純に、女性の肌を7月の浜辺の太陽光に1日晒した罪は重い。謎の日焼けから始まるから仕方ないとはいえ、あんな焼け方嫌すぎでは?
それにあの時点でシャオチーからしたらよく来る客程度の男性なわけで…唇にキスするかしないか葛藤してたけど、お前散々身体いじくりたおしてただろ…!
それで、えろい事こそしなかったものの、面白写真撮りまくってたろ!腕とか腰とか触ってうごかしてたろ!
なに最後に誠実ぽくしてんだよ…!無理!

出てくる男性どいつもこいつも嫌なやつ過ぎてグアタイのストーカー行為が霞む問題もある。
シャオチーの地獄さを表すためなのか何なのか、
まず上司がくそ。絵に描いたようなくそ上司くそ職場。
郵便局員を値踏みする客。
クレーマー痴漢おやじ。
ぱんつ嗅ぎ男(まじであれ何?)。
詐欺でも一瞬甘い夢見せてくれただけマシかも…とすら思えるタイエビ。
発作的?な蒸発をかます実父。

イイヤツだったの、お父さん捜索に協力してくれた警察官くらいじゃない?

DJモザイクも面白かった、イイヤツかは知らんけど。後ろ急にラジオブースになるって表現は面白かった!

幼少期の事故の話ってシャオチー視点では一切出てきてないよね…?まあほんっとーに忘れてるのかもしれないが…視点切り替え後突然に「実は僕たち子どもの時同じ事故の被害者だったでしょ」って出されるのもフェアじゃないなーって
(ちゃんと伏線張られてたらごめんなさい)

私はてっきり、
ラストは
《シャオチーが全て思い出してグアタイに会う!って思ったときには彼は既に…、遅かった!いつもは早すぎるのに遅かった!涙!》

ってなるんだろなーと、グアタイが豆花買おうとしたとこで、文字通り息を飲んで(…なんて残酷な運命…!)そう思ったんですが…

いきてるんかーーい


面白かったところ、ラジオブース演出の他には
原題のタイトルが部分的に消えて違う言葉になる仕掛け
主人公がラジオでノロケ電話をしてるときにストーカーと詐欺師が取っ組み合いしてたところの温度差

鍵を探しに行った実家?春雨工房??で母親に見付かって、お父さんに会えたら何て言う?って話すところもなんか微笑ましかった

面白かったかつまらなかったかでいえば、後味としては面白い映画だったな~!って感じなんだけど
泣く?
タイエビ詐欺師のことは吹っ切れたの?(写真見ただけで?)

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