紫苑りんかについて
太陽系を外れて独りぼっちで浮遊する惑星があるらしい。
真っ暗な宇宙で孤立して太陽の光にも照らされず漂っている浮遊惑星を観測するのはとても困難だ。
それでも、私は彼女を見つけた。
今日は目前の9/4に生誕ライブを控えるNANIMONOの紫担当💜紫苑りんかについて話すよ。
職業ギャルの〜?
\\\\\ りんか様〜😈 /////
実はりんかとはアイドルとプロデューサーとしての関わりが1番長い。なので必然的にこのnoteも濃く長くなります。
紫苑りんかは…
NANIMONOのキャッチコピー「何者にでもなれる!」を身をもって体現し続けている女の子だなと思う。
女の子は変わってゆく、その過程がこんなにも尊くて綺麗で愛おしいものなんだということを彼女は常に教えてくれる。
付き合いも長いのでりんかには親心のような、妹のような、戦友のような、色々な感情と思い出を抱いています。そんなりんかの誕生日は毎年エモーショナルに浸るわけですよ。。。
りんかとの出会いは遡って5年前―。
2019年11月にデビューした lonely planet というアイドルグループ。
通称 " ロリプラ " のメンバー募集オーディションがりんかと私の初対面だった。
ロリプラはOTONA CHILD.が発足するよりも以前に私が初めてプロデュースを手がけたアイドルグループだ。
「都会の寂しい女の子」がコンセプトのアイドルで、オーディション時に公開していたデモ曲
「PLANET NINE」という曲を気に入ってくれたりんかが応募してきてくれた。
lonely planetとは、太陽系を外れて孤立して宇宙を漂う浮遊惑星の通称で
PLANET NINEとは浮遊惑星として存在するとされているが、未だ見付かっていない第9惑星のことである。
オーディション会場で初めて会ったりんかは、まさに都会の寂しい女の子のイメージにぴったりだった。
初めて会った日のりんかは現在のりんか様からは想像できないくらい声が小さくて、自信なさげで、中性的で、人間のことを信用していない瞳をした女の子だった。
今までの人生エピソードを聞くと、人間に失望するような出来ごとがありすぎて、人を信じることに疲弊してしまったと話した。
ロリプラでは東京という混沌とした街で孤立してしまう現代の女の子を表現したいと思っていたので、どことなく影のあるりんかはコンセプトにぴったりだった。
私にとって初めてのアイドルプロデュースであり、
りんかにとっても初めてのアイドルで本当に色々試行錯誤したし、困難にもぶち当たったし、最後まで手探りでの活動だったよね。
それでも一緒に活動していく中で、本当に少しずつ心を開いてくれて、自分の意志を伝えるのが苦手だった彼女が甘えん坊の末っ子キャラになっていったことが本当に嬉しかった。
それから色々色々色々色々あり…
結果として2021年11月、lonely planetは売れなくて現体制終了しました。
夢を提供する側の人間が、こんなにも夢のない言い回しをしていいものか迷うけれど、それでも現実はひたすらにシンプルだ。
需要(あるいは運)のないコンテンツは継続が困難になり枯渇し、
どんなに崇高な芸術だとしても、観測者がいなければその存在を証明することもできない。
そんな当たり前で受け入れ難い現実を痛感した2年間でした。
りんかに活動終了後はどうするの?って話をしたとき、両親にこの活動で売れなかったら就職しなさいと言われていたからアイドルは諦めるしかないと話していた。
りんかがまた暗い宇宙を孤独に漂ってしまうのではないか、あの頃みたいな人間を信用しない瞳に戻ってしまうのではないか、そんな心残りがずっとあって…
その後、人間を信用出来なくて一歩踏み出せなかったり、りんかのように夢半ばで諦めかけている女の子たちとの出会いがあって…
りんかの、みんなの、輝ける居場所をつくりたい。
まだ見つかっていなくても、確かにここに存在している星たちがちゃんと見つかって欲しい。
この子たちのために優しい世界を創りたい。
そんな想いが募り、私はOTONA CHILD.を立ち上げました。
そうして私は再び新規アイドルグループ(後にNANIMONOとなる)のオーディションを開催するのです。
「もう一度だけ一緒に夢を追いかけてみない?」
受けてもらえないだろうなと思いつつもりんかに声をかけた。
そしてりんかは沢山悩んだ末に、夢を諦めないという決断をしてオーディションを受けに来てくれた。
プロデューサーとしての可能性にもう一度賭けてくれたということに私自身も救われたし、今日まで折れずにやってこれた理由のひとつにもなっています。
どんなに素敵な女の子でもコンテンツでも、見つからなければ居場所を守れないし、誰かを照らすこともできない。
だからこそ、同じ道は二度と歩まない。
" 絶対に売れるアイドルグループをつくる。"
そう心に決めてNANIMONOというアイドルグループを結成しました。
ロリプラでの経験を経て、器用になったり割り切れるようになったことも沢山あるし私もりんかもめちゃくちゃメンタルが強くなった、たぶん。笑
今のところNANIMONOはメンバーの努力が実って順調に夢への階段を登っている。
見つかるということに固執してメンバーと一緒に人生を捧げてここまで歩いてきた。
そうして今ではNANIMONOは沢山の人に観測されるグループになった。
私はOTONA CHILD.を発足してからも女の子の「人間」の部分を表現したいという根本のテーマは変わっていなくて
NANIMONOでは人間が自分を認識するまでの過程で欠かせない「アイデンティティの確立」に焦点をあてて表現している。
NANIMONOの紫苑りんかになってから、りんかはもの凄いスピードで変化(成長)していった。
コンセプトである「未だ何者でもない女の子たちが何者かになる物語 - 。」を体現するかのように、自分と向き合って、誰よりも考えて悩んで…
自分の中に存在する新たな自分をどんどん発掘し、
表現し、沢山の人を魅了していった。
ロリプラのRinkaから現在のりんか様までに色々なりんかが存在したけれど、どれも本当のりんかだ。
実はデビュー当時、ミステリアスで憂いのある佇まいで「教祖様よりりんか様」というキャッチフレーズだったのだけれど、NANIMONOというグループのカラーに適応していくかのように
陰(ネガ)を陽(ポジ)に変換して表現できるアーティストに進化していった。
そして現在の「職業ギャルのりんか様」になるわけです。笑
とはいえ、あくまで"職業"ギャルなので根っからのギャルではない。
根本が陰な属性のりんかにとって「ギャル」とはポジティブに変換するためのひとつのツールなんだと思う。
思考ひとつで、ネガティブな日々も楽しいキラキラに変換できる。
そんな前向きな生き方を身をもって提示している姿をとても尊敬している。
どんどん成長して変わっていったとはいえ、どの時代のりんかにも一貫していることがある。
一度たりとも弱音を吐かず、上手くいかない時でも誰かのせいにすることもせず、誰よりも努力しているはずなのにそれを感じさせない立ち振る舞いで笑顔をみせて、決して東京という街から逃げることを選ばない、何度だって立ち上がれる。
実は、ここで初出しの衝撃の事実がある。
先述したように、ロリプラ終了後、りんかは両親からアイドルは諦めて就職するように言われていたのだが、彼女は再びアイドルになることを選んだ。
もちろん、その決断を両親は認めてはくれなかった。
それでも彼女は夢を諦めないことを選び、両親にアイドル活動のことは明かさずに言いつけを守り就職もした。
紫苑りんかはなんとNANIMONO始動から1年以上、正社員として日中も仕事をしながらアイドル活動を両立していたのだ。
NANIMONO単体のスケジュールでも終日埋まっている中、睡眠時間を削って毎日通勤するということは想像を絶する過酷さだったんじゃないかなと思う。
倒れてしまうのではないかと心配する中、本人は1度たりともNANIMONOの現場でアイドルとして疲れた表情を見せなかった。
そうして迎えた1周年のZepp Yokohamaでのワンマンライブ。
本公演はソールドアウトし、大盛況で終了した。
アイドルとして1人前になったりんかは、このタイミングでようやく両親にアイドル活動をしていることを打ち明けた。
NANIMONOの活躍を見て、今では両親も紫苑りんかとして生きることを認めてくれている。
芯が強くて努力家なところはずっと変わっていない。
紫苑りんかは限界すらも超えていってしまうのだ。
だからこそ、どの時代のりんかも愛されて欲しいなと切に願う。
「 沢山の孤独を照らしたい。」
それはりんかが過去の自分自身を照らしたいという願いでもあったはずだし、私の願いでもある。
形は変われど、芯は全く変わらないNANIMONOのりんか様がここにいる。
以上、りんか様との今日に至るまでの記録でした✌︎
断片的に綴ったつもりだけど思い溢れて長くなっちゃったよ〜
みんな、りんか様のことさらに好きになったでしょ?
そんなりんか様、ついに明日は誕生日!😈
職業ギャルのりんか様に、私からは新たなソロ曲をプレゼントしました。
本人の希望で今作はギャル要素満載で踊れる曲になってます!
NANIMONOのダンス隊長でもあるりんか様が踊っている姿、本当に美しくて大好きなの〜
前作のソロ曲「Dreaming Night」ではバレエを基調としたシルエット美な儚い世界観を魅せてくれて
今作ではどんなりんか様がみれるのか私もとっても楽しみ!
出会った当初は遠慮がちであまり自分を出さないりんかだったけど、
自分のアイデンティティはギャル!と即答するくらい
強く綺麗になったりんかに
【 暴力的なまでの圧倒的バイオレットになれ。】
って気持ちを込めて最強のダンスナンバーをかきました。
いつの時代だって、イマが最強のりんか様だ。
そんな楽曲のタイトルは…