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輪廻ねるについて
今日はNANIMONOの水色、輪廻ねるのお誕生日☁️💤
ねるるお誕生日おめでとう!🩵
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ねるるの趣味と特技は運動らしい…(?)
⋱☁️本日の主役☁️⋰
— オトチル🍏スタッフ (@OTOCHIL_STAFF) February 19, 2025
輪廻ねるHappy Birthday🎂@NANIMONO_neru
運動音痴アイドルがフリスビーに挑戦?
━━━━━━━━━━━━━#NANIMONO#輪廻ねる生誕祭2025 pic.twitter.com/g47X6gMHqd
今日はそんな本日の主役、ねるるについて書きます。
輪廻ねるとは、アイドルである。
そんな当たり前のこと知ってるよ!って思われるかもしれないけど、その一言に尽きる。
「アイドル」という天性の素質をもっていて、アイドルになるために生まれてきたような女の子なのだ。
アイドルをしているからといって、全員がアイドルに適性があるわけではない。とくにNANIMONOというグループにおいては。
NANIMONOはメンバー全員がインキャで、自分に自信がなくて普段は根暗だしどちらかというと人前に立つのも苦手で、歌もダンスも人一倍不器用だ。
本来、アイドルに向いているとは言えないかもしれない女の子たちが、それでも何者かになりたいという夢を見て様々な困難と"闘う"のがNANIMONOというグループなのだ。
困難に立ち向かって闘っている姿が世界中の生きづらい同志の希望になることを信じて。
NANIMONOは結成当初、集まったメンバーの不器用さや生きづらさを逆手にとって、この子たちの生き様を希望に変換して世界に見せたい!と閃いてからずっとインキャアイドルとして活動してきた。
そしてデビューから1年が過ぎた2023年9月。
輪廻ねるは新メンバーとしてNANIMONOに途中加入した唯一のメンバーとなる。
彼女と出会ったのは加入の数ヶ月前のこと。
OTONA CHILD.では新グループのメンバーを集めていた時期だった。
はじめて会った彼女は気を使いすぎる女の子で、表情や仕草からは生きづらさが見え隠れしているのに、それを必死に隠そうとするかのように完璧を演じようとしていた。
心の底では私のことも警戒していそうなのに、愛想良く懐っこく話す彼女の過去は思っているよりずっと複雑だろうなと感じさせた。
きっと過去に挫折があったはずだ。
その時、私の頭の中でNANIMONOのメンバーの人生と彼女の人生が重なって見えた。
これまでの話を聞くと、彼女はいわゆる「いじめられっ子体質」で、悪気は無いし心当たりもないのに何故か人から目をつけられてしまったり嫌われてしまうことが多くてひたすら耐えてきた、それにも慣れてしまってもう心を開くことをやめた、と話した。
淡々と話しながらも、彼女の瞳は潤んでいた。
彼女のアイドル性は天性のもので、人を喜ばせたくて人から気に入られたくて自然と取り繕ってしまう。
さらに、彼女には生まれ持ったルックスの良さが備わっている。
その愛される才能と恵まれたルックスは、きっとこれまでにたくさんの妬み嫉みをかってしまったのであろう。
どちらも天然の産物であって、もちろん彼女には悪気もなければ過失もない。
世界はいつだって不平等で理不尽なのだ。
それでも、彼女はいつだって理不尽から逃げずに立ち向かってきた。
学校でいじめられても決して登校することをやめなかったし、演者になってからは色々な理不尽に耐えながら毎日ひたすらファンを喜ばせる方法を研究して「人気者になるためにやることリスト」としてノート1冊をぎっしり埋めて、実際に結果を出してきた。
辛かったはずなのになんでそんなに頑張れていたの?と聞くと、「だってそこで逃げたら自分を否定することになるから、絶対に負けなくなかったんです、これが正解のルートだって自分で証明したかったから。」と答えた。
その言葉を聞いた時、生きづらさの塊のような女の子でありながらも闘い続けるその生き様はNANIMONOにとって絶対的に必要な存在だと確信した。
さらに、ねるは過去にNANIMONOのステージを見てくれていて「インキャミュージック」の歌詞に勇気づけられて救われたと話してくれて、NANIMONOに救われた女の子がNANIMONOになって一緒に闘ってくれるというストーリーはあまりにも尊かった。
そうしてNANIMONOにねるを加入させることにしたのだが、忘れてはならないのがNANIMONOはメンバー全員が人間関係に臆病な超絶インキャであることだった。笑
はじめてねるを紹介した日の空気感はいまだに鮮明に覚えている…。
はじめての「新メンバー」という存在にどう接していいか分からず硬直するメンバー。
嫌われないように最大限の愛嬌と礼儀で頑張って明るく振る舞うねる。
その様子を見て、陽キャだと思い込み警戒してさらに緊張するメンバー。笑
お互い、なんて生きづらい子たちなんだろうと思ったことをよく覚えている。笑
これがNANIMONOなのだ。
その後、何度もみんなで話す機会をつくり、お互いのパーソナルな部分も話したり、レッスンなどで一緒に過ごす時間も増えたことで少しずつ警戒も解けて、少しずつ距離が縮まり仲良くなっていった。
しかし、ねるがNANIMONOでデビューしてからも、彼女の天性のアイドル性と完璧でいなきゃという性質がファンの方にも誤解され、一部のファンの方からはインキャアイドルのNANIMONOに何でこんなにキラキラアイドルっぽい子が入ってきたんだろう?という声があがったりもした。
彼女の目にもそういたった意見は届いていたはずだし、きっとすごく辛かった時期だと思う。
それでもまた彼女はひたすら耐えて向き合い続けた。
彼女は過去の経験から、アイドルとはこうあるべき!こうでならねば!という固定概念にとらわれていて、100点を目指そうとしてしまう。
嫌われる要因をひとつでも減らそうという努力が、NANIMONOにおいては裏目に出てしまっていた。
もし、NANIMONOが王道のアイドルグループだったらアイドルとしての正解をひたすら出し続ければよかったのかもしれない。
だけど、NANIMONOというグループは完璧なアイドルを目指すグループではない。
文字通り、何者でもない、何者にもなれなかった女の子たちがそれでも夢を見る、という物語の過程そのものがNANIMONOなのだ。
NANIMONOになるためには自分の弱さを受け入れて、それを包み隠さずさらけ出して、それでも闘っている姿を露呈していかなければならない。
実はNANIMONOはものすごい勇気と覚悟を必要とするグループなのだ。
誰だって、弱いところは隠しておきたいし、ダメなやつだって思われたくないし、嫌われたくない。
良い子を演じるのは、人間の防衛本能だ。
でも、私はどんなに生きづらい人間でも、ありのまま生きたっていいんだということをNANIMONOを通して発信したい。
不器用だって、諦めなければ、強く願えば叶うという未来を残したい。
そのためにもまずは、彼女自身がコンプレックスだと感じている彼女の魅力を認識してもらうことから始めようと考えた。
壊滅的に運動音痴なのに頑張ってダンスを人一倍練習していること、
頭の回転が早すぎる故にものごとの真意が見えてしまうから冷静に俯瞰で世界を捉えていること、
人間の心理をよく知っていてたまに毒っけがあること、
いつも完璧なアイドルスマイルでいてくれるけど、笑顔以外の表情も魅力的だということ。
そのひとつひとつを彼女に伝えた。
NANIMONOは生きづらい部分をそのまま見せていいんだよ、むしろそれが誰かの救いになるんだよということを何度も話した。
彼女は最初こそ、そんな部分を世に出したら蛙化されちゃう!!なんて不安がっていたものの、ねるの運動音痴動画がたくさんのファンに届き、ポンコツな部分も受け入れられ愛されはじめてから、彼女の表情はどんどん明るくなっていった。
素の部分をひとつずつ、ひとつずつ表現できるようになっていき、表情のレパートリーも増えて、それに比例するように人気も上昇し続け、今日の生誕ライブの会場は去年の倍以上のキャパシティーだ。
根が真面目な彼女は、加入してから一日たりとも
アイドルを、NANIMONOを放棄しなかった。
周りへの感謝を忘れず、与えられたものに対していつだって期待以上の結果を返してくれた。
何があっても休むこと無く、一番にグループとファンのことを考え、常にチャレンジし続けた結果が今の輪廻ねるだ。
今ではメンバーからもファンからも心から愛されていて、新メンバーだったことなど忘れるくらい、NANIMONOを引っ張ってくれる心強い中心メンバーだ。
彼女にとって、人生そのものがアイドルなのだ。
私には、過去にありのままの自分を受け入れてもらえなかった彼女がアイドルになることで完璧な自分を演じて沢山の人に受け入れてもらいたい、愛されたいと願っているようにも見えていた。
きっとその仮の姿でも沢山の人に愛されるだろうけど、それでは本当の彼女が満たされる日はこないことを知っている。
だから私はNANIMONOでありのままの輪廻ねるを肯定したい。肯定されるべきだと思うから。
どんなに人間臭くても、不器用でも、歌やダンスが苦手だって、今までの彼女の努力は嘘にはならない。
闘い続けてきた、きっとこれからも闘い続けるであろう彼女のアイドル人生にひとつでも多くの武器を与えられたら本望だ。
実はだめだめな所もあるけど、どんな理不尽にも負けない、闘い続けるアイドル。
だけどステージの上では誰よりもキラキラの笑顔で可愛いを表現してくれる完璧なアイドル。
輪廻ねるはきっと、誰かの生きるモチベーションになれる。
いつだって「大丈夫」を届けてくれる、キミだけのアイドルなのだ。
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