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柊真ミフユについて
青色狼、ミフユ。
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本日はNANIMONOの青色担当、柊真ミフユ生誕ライブでした🐺💙
お誕生日おめでとう!衣装よく似合っていたね。
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そんなミフユの誕生日当日。
素敵な生誕ライブからの帰り道、私はミフユについてのnoteを書いています。
もしかしたら、ミフユはNANIMONOの中でいちばんパーソナルな部分が謎めいて映っているのかもしれない。
その類まれなるルックスは本当にこの世に存在しているのか不思議なくらいで、よくAIのようだと言われる。
決して多くを発信しない彼女は傍から見たらミステリアスでクールな女の子に見えるのではないだろうか。
今日は、私の目に映るミフユをお届けしようと思うよ。
ミフユと知り合ったのは、2021年の4月。
これを書きながら、ミフユと出会ってもうすぐ4年も経つ事実に驚いている。
ミフユは私がはじめてプロデュースしたコンカフェ「ふらっと」のオープニングメンバーだった。
ミフユはふらっとのジャージメイド服を気に入ってくれて、応募してきてくれた。
面接ではじめて会ったミフユはグレーのウルフボブで、
肌は雪みたいに白くて、決して他人に懐かないような冷たい眼をしていた。
この頃から私はミフユを狼のような女の子だなと思っていたっけな。
あの頃のミフユは今からは想像つかないくらい、
他人を警戒していたし、尖っていたように思う。
自分を守るかのように分厚い殻をつくって、
容易く他人を寄せつけないようなそんなオーラを纏っていた。
ふらっとの初期メンバーはみんなそんな子ばかりで、全員もれなくインキャだったので笑
研修の日は私ひとりで喋るばかりで、全員うつむいていてそれはそれは怖くてやりづらかった記憶が今でもトラウマとして濃く残っている…笑
最初こそ、心配だったもののオープンしてしばらくするとすっかりみんな仲良くなって、プライベートでも遊ぶほどの友達になっていた。
インキャあるある、仲良くなるまでが長いが仲良くなればもはや家族。
ミフユは、こんなに心穏やかにいられる居場所ははじめてだと言ってくれた。
これまでの集団生活やアルバイトではカーストが激しかったり、陽キャに上手く馴染めなかったり、信じてた子に手のひらを返されてしまったりで、なかなか心を許せる瞬間がなかったようだった。
その頃は私もときどき一緒にご飯に行ったり、閉店後にだらだらと喋ることも多くて、ミフユの将来の相談にものっていた。
「周りの子が進路を決めて進んでいく中、私だけ時間が止まっているように思えて、やりたいこともぼんやりとしか見えなくて、とにかく焦っているんです。」
そんな風な悩みをミフユはよく口にしていた。
類まれなるルックスを持ってるんだから表に出る活動をしてみたら?なんて提案もしたが、醜形恐怖症なので顔を出したくないんですと話した。
こんなに可愛いのに醜形恐怖症…?ってこれを読んでいるあなたは思ったかもしれない。
もちろん、私も同じように思った。
だけど、醜形恐怖症は自分自身の問題であって、必ずしも客観的な評価とイコールではない。
NANIMONOに「顔面コンプ期」という曲があって、自分のルックスに自身の持てない女の子が憧れの女の子の顔面に憧れるという歌詞を歌っている。
よく、ファンの方からあんなにルックスが強い女の子たちに歌わせる歌詞ではない!なんて言われるのだが、
私はアイドルの人生そのものを曲にしたいので、どんなに可愛い女の子でも抱えているかもしれない心の葛藤があるってことをひとつの希望として発信したい。
ミフユがコンプレックスを抱えているのは理解していたが、そのルックスや声質は絶対に演者向きだと確信していた私は、NANIMONOを結成するタイミングでミフユに声をかけた。
「やりたい事がないなら、まだ経験したことない世界に飛び込んで一緒に面白いと思えることを探してみない?普通に生きていたら出会えない感情や知れない景色が見れるはずだよ。」
そんな風に声をかけた。
ミフユはアイドルを目指しているわけではない自分がアイドルグループに入ってもいいものか、としばらく悩んでいた。
過去にもアイドルの誘いはあったようだが、ミフユはそれらをすべて断っていたのだ。
そんなミフユがNANIMONOに入ることを決めたのは、すでにメンバーに大好きなふらっとの同期がいたということがとても大きかったと思う。
ミフユは人を信用するまではすごく時間のかかるタイプだが、心を開いた相手のことは本当に大切にする。
このメンバーと一緒ならやってみたい!
こゆびちゃんのことは信用できるからやってみる!
最終的にミフユはそんな風に言ってくれた。
そうしてアイドルデビューしたミフユは原石からいきなり宝石になったかのようだった。
TikTok等でもそのルックスの反響は凄まじく、ミフユの存在が少しずつ世界に見つかっていくことが嬉しかった。
ミフユが自分に自信を持てない分、世界中がミフユを肯定すれば良い、そんな優しい世界に生きてほしいと思った。
ミフユはアイドル完全未経験だったので、ダンスも歌も表情の作り方も相当苦労したはずだ。
それでも他のメンバーに劣らず、大変そうに見せないのはきっとミフユのプライドでもあったし、陰での努力の賜物だった。
最初の頃は映像に顔が映ることや、写真を撮られることに抵抗があったミフユだったが、ファンの人が喜んでくれるという実感をもてた頃から活動にもより積極的になったように思う。
アイドルになってからのミフユは、以前と見違えるように明るくなり、目には光が宿っていて、やりたいことを沢山口にするようになり、水を得た魚のようだった。
1年目のミフユ生誕ソロ曲では、そんなミフユのこれまでの葛藤や、
実は口下手な彼女からの愛してるを代弁して「月に溶ける」という曲をかいた。
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ミフユを長く見ている方なら知っているかもしれないが、彼女は色んなことに興味があって、その分飽きが来るのも早い。
今でも、ミフユの心にはいつも空洞があるように思う。
あと少し埋まらないその空洞を埋めようと、色んなものに手を伸ばす。
そしてそれを掴んでしばらくすると、やはりまた少しずつ広がっていく空洞を埋めようと新しいものごとに手を伸ばす。
いつも「足りない」のだ。
そんなミフユが持つ探究心と渇欲は、やはり演者向きだなと思う。
目まぐるしく変わっていくし、可能性に留まりがない。
そしてその分、社会や組織に適合するのが難しい女の子だ。
毎日を同じルーティンで過ごすことはミフユにとっては本当に難しいことなのだと思う。
そういうところは私も似ているところが多々あるので、すごく分かる。
(プロデューサーなので自分を棚に上げていっちょ前に指導することもあるけどね!笑)
だけどステージに立てば、そんな些細な不器用さや社不さをすべて忘れさせてしまうようなオーラと輝きを放つ。ミフユはやはり宝石なのだ。
変化していくミフユにもずっと変わらないところがある。
それは、1度信用した人間を心から大切にするところだ。
今でも、ミフユがふらっと時代に友達になった服飾が得意な女の子に衣装アレンジやイベント衣装を依頼していたり、一緒におでかけしている話をよく聞く。
そしてご存知の通り、AZATOYのぴぴはミフユの同級生であり幼なじみだ。ミフユの影響もあってぴぴはふらっとに入り、その後OTONA CHILD.でアイドルデビューしている。
メンバーとも毎日のようにレッスンやライブ終わりにご飯を食べたり、休日に遊びに出かけたりしている。
自分のことよりも他人を活かそうとするときにミフユの目はキラキラするし、誰かに喜んでもらえた時に本当に嬉しそうに満足気にドヤ顔をする。
私はミフユの満足気なドヤ顔が愛おしくて大好きだ。
これからもミフユはきっと、沢山の人を愛し愛され、沢山のものに手を伸ばして、さらに輝きを増していくのだろう。
今日の生誕ライブが終わり、ステージからはけてきたミフユに今後の目標を聞いた。
「NANIMONOをワールドワイドにしたい!」
ミフユは迷うことなくそんな大きな目標を口にした。
そこにいたメンバーもみんな「ついていきます!」と口を揃えていた。
私もついていきます!…じゃなくて、連れていきます!
ミフユの好奇心が途絶えないように、もっともっと世界を広げていかなきゃね。
一匹狼のように見えて、実は人間想いなミフユ。
心を閉ざして殻にひきこもっていたあの頃、出会えて、アイドルに誘えて、本当によかったって改めて思う1日でした。
今のミフユが一番綺麗だよ。