自分のイラストについて〜マシュマロへの返答〜
イラストについて語って欲しいというリクエストが来ました。
いくらでも語るよね。
絵描きに自分の絵について語れと言ったらいくらでも語るよね
まあ普段別に表に言う事でもないしなぁ…と胸に秘めたまま墓場に持って行くつもりだったモチーフとかイメージを語り倒そうかな!!!!興味のある人だけ見ていってね!!!
◆根本的に日本画
絵描きというものはほぼ確実にその技術の根幹となる手本、憧れの絵描きの様な者がいて、それを自らの絵に組み込んで自分の絵を作っていくものだと思っている。自分の場合はH・R・ギーガー、水木しげる、鳥山石燕などである。
10年ほど前の絵であるがやはり水木しげるや鳥山石燕の妖怪画の影響を強く受けていると思う。何かテーマがあった気がしたが忘れた。象牙目当てに墓を荒らしている兎だと思う。
何を描いても日本画っぽくなる。勿論それを意図して描くことも多々あるが。
この手癖はどうにも拭えないものらしく、日本画風に描かないように心がけても『なんだか日本画っぽいね』と指摘されるくらいに染み付いている。それを個性と呼ぶか欠点と呼ぶかは自分の描きたいテーマによって変わる。とりあえず海外アニメには合わない…困っている。実は。
海外アニメと自分の絵柄が噛み合わないというのは海外アニメにハマってから今日に至るまでずっと頭を抱えてきた悩みだ。できるだけ出癖を殺して原作絵に似せて四コマなどを描いたりしてきたがどうにも自分が描いたもののような気がしない。1枚絵なんて描けそうにない。そこでもう開き直って仏画風にキャラを描けばいいんだという思考に至った。
見ればわかるが阿吽の狛犬を下に配置して仏を座している。もっとも仏ではなく悪魔だが。
このブルーダイヤモンドに至ってはまんま慈母観音である。
そもそも人を描くのが苦手だ。
◆絵の描き方
四コマや適当に描くイラストは全てアイフォンアプリで済ませるがしっかりとした絵を描きたい時には未だに筆ペンを使いアナログで線画を描き、携帯のカメラで撮った写真をスキャナーアプリで白くして、アイフォンのお絵かきアプリで色を塗っている。
シャーペンでの下書きは適当で良い。なんとなくのイメージで筆ペンで線画を描き始め気に入らない箇所は色ぬりの段階で修正する。
スキャナーアプリで白くする。単純に塗りやすい。
色を塗って完成。
ジュラシックワールドよりインドミナス・ラプトル。
余談だが死者の骸の上に生者が立ち踏み躙るという構図がどうにも好きでやはり自分は本心では死にたくなんかなくどう足掻いても生きたいんだろうなと思ったりする。
このディノバルド 亜種は移動時間などの無駄な時間を絵に使えたらという考えから下書きから仕上げまで全てアイフォンアプリだけで済ませるという作画方法に挑戦した作品だが手間を考えれば普通にアナログで線画した方が楽だということに気づいた。
◆技術より勢い
そんな小手先というか自分なりの技術と研鑽の披露をしたわけだが虚しき哉。
適当に勢いだけで描いた絵の方が評価を受けたりする
よせ、パールじゃないよ。
マロンクリームさんの肩幅=オベリスクの巨神兵の肩幅。
なんなんだよもう。
結局イラストというのは描き手だけでは成り立たない。受取手がどう感じて受け取ってくれるかだ。如何に裏モチーフを盛り込もうが自分の持てる限りの技術を叩き込もうがそれを受取手の感性が受信できなければ意味が無い。それでも自分の描きたいものを描き、自分を満足させることが絵描きにはなによりもしあわせな事だとは思うが。