リック&モーティ　〜Netflixオススメガンギマリジジイアニメ〜

長らくの間、日本の海外アニメオタクは海外アニメの極端に少ない視聴手段に悩まされ、個体数増加のための布教に尽力するもそれすら伸び悩み最早絶滅寸前であった。

そんな中突如として現れたネット配信という新たな形態は凄まじいスピードで海外アニメを日本へと垂れ流し乾き飢えた海外アニメオタクを救済すると同時に新たなオタクの量産にも成功したのである。

中でもNetflixは海外アニメ群雄割拠の激戦区。非常に豊富なラインナップに満ちているがその分当たり外れが大きい…
膨大な供給に喜ぶ中でやはり大手会社、最強クリエイター達の生み出す過去の名作の偉大さに気づかされる今日この頃であるがそんなネトフリ作品の中でも突出して面白い海外アニメを紹介したいと思う。

『最悪』に最も近いアニメ

リック&モーティだ。

◆アル中ジジイ大暴れ

作品の内容は薄汚いゲロ以下のドラえもんと表現の規制を跡形も無く叩き潰したでんぢゃらすじ〜さんを足して2で割って尻の穴に詰めた後に賞味期限が3月前の牛乳浣腸で無理矢理射出した様な神がかった汚物である。

まずは恒例となったキャラクター紹介をご覧いただきたい。

天才科学者のアル中で常に吐瀉物を口から垂らし嗚咽するリックとその孫モーティの冒険を描いた作品であるがこの手の作品にありがちな家族愛の描写はほとんどない。
海外アニメなんだから家族愛を緻密に描けよ。

ひたすらに冷徹極まるアル中ジジイが孫を振り回し暴虐の限りを尽くすという歪な爽快感に満ち溢れながらも無限に繰り出される汚物と下品な表現による底無しの不快感に翻弄され続ける素晴らしい作品となっている。

そのあまりにブッ飛んだ作風故の中毒性は凄まじく、全エピソードを瞬く間に走破してしまうことは勿論、薄汚いアル中の熱狂的な信者であるリックガチ恋勢や何故かミッドナイトゴスペルを差し置いて薬物中毒者たちから絶大な支持を受けるなど独特なファン層を獲得しており今作品の魅力の異常さを物語っている。

海外アニメを面白いか面白くないかを判別する方法はいくつかあるがその中でも最も信用性が高いのが

『頭のおかしいジジイが出てくる』かどうかである。

非常に重要な事なのでグラビティフォールズの記事でも書いてあるしきっとこれからも事あるごとに喚き散らすだろうが頭のおかしいジジイの出てくる海外アニメにハズレはほとんど無い。

アドベンチャータイムのアイスキング、グラビティフォールズのスタン大叔父さん及び『最凶』マクガケットじいさん、アンクルグランパ、その他諸々と…
名だたる名作カートゥーンは頭のイカれたジジイ無しには語れないのである。（そんなことはない）

その点リックはもう百点満点のイカれジジイなのだ。

第一話から孫のアナルを活用した違法物輸入法を見せてくれる。

◆非常に安定した不安定なジジイ

また、この作品の特筆すべき特徴が

ハズレ回がほとんど無い

ということである。
人によって面白さの基準はもちろん変わるが非常に高い打率を誇っている。
いくら面白い海外アニメ作品とはいえ回ごとに面白さにバラつきがあるのが常だ。
サウスパークの熱核破壊弾頭ことランディを代表とする様な『大体○○が出てくる回は神回』という言葉があると言うことは裏を返せば面白さを感じられない回もあるということ。　

全ての回が神回と称しても許されるのはリック&モーティくらいだろう。
その安定した面白さを支えているのは不安定なジジイと孫の下劣極まる最低最悪の冒険というテンプレが定着しているからだろうか？
もうジジイがセリフの端々で嗚咽している時点で満面の笑顔になってしまう。

総てが神回で構成されていると言っても過言ではないがシーズン3第3話の『ピクルスリック回』は特にオススメだ。
個人的三大海外アニメ神回に入る。

酒を飲みながら見るのにもってこいの作品でありどこから見ても面白いのでNetflixを持て余していたら是非見て欲しい。

クレームは受け付けないが。