連載 読みたくなる!パワーポイントの作り方 第六回

パワポ屋 ふくみんです。
「読みたくなる!パワーポイント」のブログ連載ももう六回目と案外続いてるので自分でも安心しています(^.^)

前回は、資料の「読みやすさ」を決定づける大事な要素である「視線の流れが意識されている」、すなわち「読み手の視線の動きを設計すること」の4つのコツの、1.そろえる、2.まとめるまでお話ししてきました。

また1.そろえる、2.まとめるをパワーポイントで実際に実行するための方法として、「整列」の使い方も書きました。

今回は、テクニック3「間隔や余白を作る」についてです。

テクニック3「間隔や余白を作る」
情報の固まりと固まりの間隔や余白、つまり「スペーシング」をコントロールすることも重要なテクニックです。パワーポイントを作っていると、余白の部分はつい「なにもない空間」のようにとらえて、なんとかして埋めてしまおうとしてしまいがちですよね。が、しかし、厳密には、そこにものを置かないことで「スペースを配置している」ことになるわけです。つまり、資料の書き手であるみなさんが意図的に余白を作り、余白を等間隔に設けた中へひとつ大きな余白を作ると、そこに「意味の区切れ」を作ることができます。スペースの使い方について意識的になることで、自分のレイアウトが客観的に見えるようになります。

こちらも左は要素が等間隔に並んでいるので、全てが同レベルの並列な要素に見えます。右のように間隔を大小2種類にすることで大きい要素と小さい要素の2つの固まりで構成されていることが伝わります。

たとえば、以前にも例で出した水野さんの教材の資料で比べてみると、情報の流れに沿って、1.そろえる、2.まとめるにくわえて、3.間隔や余白が「意図的に」置かれていることが読み取ってもらえると思います。

右の例では視線の流れがページの左上から右下に流れるように情報が配置されているのがわかります。

左に比べて右では情報の単位や流れに応じて、適度な余白や感覚が開けられているのがわかります。

これも言われれば、ああ、そうか、となりがちなトピックですが、いざ実際にパワーポイントに向かうとなると、ほぼ忘れ去られてしまうものなので絶対に覚えて意識してほしいテクニックです(ここ、本当にマジで今度の試験に出すから必ず覚えておくように‼️w)

昨年にはデザインの教科書で「けっきょく、よはく。 余白を活かしたデザインレイアウトの本」なんて本まで出てるくらい、間隔や余白を作るということは、プロのデザイナーさんにとっても重大なトピックのようです。僕は別にこの本の著者の方の回し者ではありませんが、ご興味のある方は読んでみるといいかも??

次回は4.メリハリ、についてお話しします。どうぞお楽しみに(^-^)

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