晴れやかなる兄貴
というわけで坪坂和則さんです。
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関西のみならずでかなーり有名になられた壱劇屋さんに所属されてた先輩です。京都の某劇場がやられてたとあるショーケース企画を僕は受付で眺め、ズルズル残り打ち上げで人見知り爆発してた時に気さくに声を掛けてくれた陽気なお兄さん。めっちゃいい人、きっと面白い!
と、オファーしてみたら他のところの現場とスケジュールの都合がつかなかったりして……唸ってたら、今回快諾いただきました。
ありがたや(さぁ稽古場の写真がありません)
あ、検索したらなんだかないだろうか……と探したらインタビューがありました。関西圏の演劇人では知ってる人も多いかと思います。頭を下げれば大丈夫のインタビュー記事です(雑過ぎる) このくらいの時期に知り合った気がします、あやふやに。
稽古初日から初対面の相手に躊躇いなくボケていく勇ましさ。実は年齢を知らずにいたので、おいくつか尋ねたら「いくつやと思う?」
出た関西の面倒くさいお局的返し!
ヤベェ、この絡みはマジで正解分からん、ぶっちゃけめんどくせぇ!マジかよ!
そんな風に感じる一方で、あぁ女性的な感覚を持ってはるのかなぁーとも思いました。稽古見てても手先の細かい仕草が男男してないようにも見えて、今回呼んで正解だと確信したのを覚えてます。
傍観者
「ミヤコから遠く離れて、みる」では高柳先生役を演じていただきます。男女同衾という不条理の場面を心配しつつ、今後の将来こういったジェンダー問題に向き合わねばと考える先生です(この辺は本の人物としての造詣でありつつ、同時に僕個人の思想も混ざってます)
物語の「高校生」という枠を静かに監視する役です。
稽古場では雰囲気や進捗見ながら、敢えて見世物としての取れ高を担保する為に色々ぶっ込んでくれるものを「すみません、堪えてください」と依頼してます。
坪坂さんの悪ふざけを見たいのもあって、ちょい役ですが暗闇の中でゲームを触る悪ガキの役も依頼してます。こちらははっちゃけてます。本役の高柳先生とさ真逆で、作中一番おバカな役です。振り幅がとてつもない。客席100〜1,000規模の芝居です、耳に優しくない破壊力です。是非失笑してください(どんか売り文句だ)
今でもようウチの作品のクレジットに坪坂さんの名前があるなぁ、と驚きを隠せません。
そのくらいには出演OK頂いて呆然としてます。
惚けてる暇はないんですけどね。
各場面毎をある程度見据えて美術案も検討してきましたが、高柳先生が登場する場面だけは少し距離があり、今はまだ舞台のどこで、どこの角度から話を見せるのが適切かを模索しています。演技云々、役の造形云々ではなく、これはシンプルに演出的課題です。たぶん、自分一人で見つかるものではない。勿論、坪坂さんだけが考えて決めるものでもなく、それに関わるヒロインの沢井演じる益田の意見も交えて話して決まることなのでしょう。どうなるのか……
ここが綺麗にハマった瞬間物語の背景が固まり、今作で見せるべきものが浮かんでくるのだろうと思います。
どこに行き着くのか、演出席で目を凝らす。
演じる俳優は足掻く。
何が見られるかは劇場でお客様に是非見ていただきたい。そう思う深夜でした。