昨日投稿できませんでしたが今週末がいよいよ本番なんですよ、ということで。演出的立ち位置から投稿します。

本番週となってしまいました、5号です。
俳優はなにやら自主練をされたとかなんとか。
細かく詰めようと思ったら、そらもう延々と修正箇所が出てくる作風を取っている。精神と時の部屋にこもって修行したいー、とか思ったりもするけどこれはこの作品に限定された話ではなくて、そもそもそんなもん存在しない。現実逃避するくらいなら電話で打ち合わせしろって話ですね。こちらは先に発表したように出演者変更という、なかなかの出来事に遭遇しつつ、嘆いてる暇もないので……俳優さんらに申し訳ない申し訳ないと、平謝りしつつ僕は原稿を直す。男性陣はTwitterのリプでバッチコーイ!と言ってくれ、女性陣は何事もなく稽古で対応してくれるので、ありがたい。

出演者変更のおしらせにつきましては、こちらをご参照ください
出演者たちによる汗と涙の創作記録はこちらのマガジンから
「俺はこれからお前たちを殴る!」という、山下真司さんよろしくな熱さ
(嘘ですよ?)

自主練で消えものがヤバいという報告を受けて、事務しながら笑う。
ふ純喫茶に限ったことではないが……自分が筆を握る戯曲には消え物(舞台上で食べたり飲んだりするもの)がよく出てくる。隙をついてチョコレートを一片摘むとか、そんな生易しいものではない。饅頭をもそもそ食べてもらう。主人公の藤村氏はアメリカンドッグを頬張る。その他にもちょこちょこある。
俳優からは苦情が来る。でも、面白いからやる、これは譲らない。ちなみにアメリカンドッグはエロの暗喩ではない。誰得だ、それは見たくない。
劇場さんからは「喫煙さえなければ好きにして良いよー」とか言われていたりする。許可貰う前からそういう戯曲にしてるんですけどね!
育ちが悪い!と人によっては叱責されそうなところかもしれないが、登場人物に血肉を通わせるに手っ取り早いから。あと、人が食べてるのが可愛くてニコニコしてしまうから、ついつい入れてしまう。

コーヒーも飲む。これは僕の中では象徴のような存在だ。
故 別役実先生の戯曲でいうところの「電柱」に似たようなものかもしれない。すみません、巨匠の名を挙げてしまいました。調子に乗っていますね……謙虚に行こう。ただの書き癖ということにする。
飲みながら会話をする益田さんと坪坂さんからは「会話で何を積み上げてるのか、共同作業で積み上げてんねんけど、お互いよう分かってへんし謎やねん」とあっけらかんと言われる。たしかにそうかもしれない。コーヒーが苦くないかーとか、なんでアイスなんです?とか、そういう他愛もない話しかしてない。もっと他に喋るべきことあるやろう!とは書きながら内心思いつつ、この二人の場面は変に感情を吐き出したくもなく、背景を説明もしたくなくて、コーヒーにまつわる与太話に落ち着いて脱稿した。
しかし、詰めることはある。シンプルに缶で行くべきなのか。溢すリスクを低減するとすればペットポトルかポトル缶の二択があり、どちらを選ぶか。どのメーカーのどの商品が人物の背景を見せられるか。一言に「コーヒー」と言ってもたくさんあるのだ。因みにクラフトボスのブラックは美味しい。こいつは発売した時には「え、この飲みやすさで量まであってコスパおかしない!?」と唸ったものだ。当時の職場でコーヒー党の面々にはすぐに報告したが、既に飲まれていた。そんでもって案の定「コスパがヤバすぎる」と話題になった。最近はシーズンブレンドと小さく銘打ってマイナーチェンジした。こちらは微妙、ノーマルの劣化版と僕は思う。他のメーカーのブラックよりは良いので泣く泣く買って飲むけど。早くその謎シーズン終われ、もう秋終わったぞ?

いかん、また脱線している!

まぁ趣向品なので基本演者の好みに丸投げするが、確固たる決め打ちはどこのメーカーの何味か、サイズも指定することもある。流石にそこまで行くと俳優陣は皆ポカンとされる。万が一にも同意されたり、理解されようもんなら逆に驚くわ。


以上は作品のほんの一部の話です。とりとめもない会話から始まり、延々と細か過ぎて伝わらないモノマネ選手権よろしくな小ネタの嵐です。説明し出すとキリがないくらいです。網羅してる人はいないでしょう。ちなみにここら辺の理解度が最も高いのは、制作のてんま1/2さんだろう(スタッフ!!)、次に岡田さんと思われ。
先んじて、参考としている作品を紹介する。
【アニメ】無限のリヴァイアス
【漫画】漂流教室
【映画】転々
演劇は実はあまり観ない……
ポップとは言い難い作品、自分で書いておいてあまりのニッチさに、若干引いている。わざわざ記事で晒して、興味引けるのか……広報的にかなり微妙な選びだろう。
今回は会話劇を用いて、思春期の人間関係。恋愛や友情というものではなく、そこへ至る過程や変容の様、一悶着あってのその先へ。悩める少年少女の思いの行き着く末をご想像いただく作品となっているので、彼らの背中を静かに見つめるもよし。自分の経験と重ねてみたりしても面白いかもしれない。
どんな作品になり、どう足掻いているか、是非劇場にてご覧ください。
映像化の予定はなし。
この出演者とスタッフでは、今週しか見られません。
よしなに、よしなに

公演情報デス

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ピンク地底人5号
生きる糧となります。喫茶のお茶代……ひいてはアレです、執筆のために頂戴いたします。つまり、ふへへへカフェインだ