【Kindle】BL完全攻略【Unlimited】
はじめに
BL作品の読み放題サブスクの登録について迷っている方へ向けて、Kindle Unlimitedのシステムや探し方、おすすめ作品について紹介するnoteです。
BL作品に特化しての紹介になるので、その他ジャンルに関しては触れません。
・リンクに関して
当noteはAmazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムを使用しています。
料金・システム
Kindle Unlimited
月額:980円
無料体験:30日間
配信数:BL漫画 1,700冊以上 / BL小説 1,300冊以上(個人調べ)
同時に読める冊数:20冊(20冊を超えると返却処理が必要になる)
参考・Kindle以外のサービス
・シーモア読み放題フル(BLの配信はフルのみ)
月額:1,480円
無料体験:7日間
配信数:66,484タイトル / 154,551冊
・ブック放題
月額:550円
無料体験:最大1ヶ月
配信数:漫画 60,000冊
・BOOK☆WALKER読み放題
月額:MAXコース 1,100円 / マンガコース 836円
無料体験:14日間
配信数:漫画 30,000冊以上
おすすめポイント
①漫画・小説共に幅広く配信されている
私が登録を迷っていた時にも「漫画だけでなく小説も読むならUnlimited一択」とアドバイスを受けていたが、本当にその通りだった。
漫画ももちろん冊数は多いが、他のサブスクと比較をした際のUnlimitedの強みは確かに小説だと感じた。
有名作家さんの旧作もいっぱい読み放題で開放されているので、小説好きの人は迷わず登録してみることをおすすめする。
逆にコミックしか読まずに詳細なジャンル、属性検索を使いたい人はUnlimitedではなくシーモアなどを使うほうが便利なのかもしれない。
②1日あれば元が取れる
月額980円という金額は決して安くはないが、よく考えてみると1冊700円程度として、2冊も読めば元が取れる。例え1冊100円の中古で買ったとしても10冊読めばOK。
そう考えると毎月BLをたくさん読む方の中で、特に旧作を楽しみたい人や、単話配信の試し読みをしたい人にとっては月額980円はそこまで大きな金額ではないし、むしろかなりお得になる人の方が多いと思う。
③気軽に作品に出会える
お金を出してまでは買わないかもしれないけど、Unlimited内にあるなら読んでみようかな、と気軽に手を出せるのはかなり大きいメリットだと思う。
そこから好きな作品や好きな作家さんを見つけられたり、新たなジャンル開拓ができたりなど、読み放題だからこそ簡単に幅を広げられる。
更に単行本として出回っていない電子限定の作品やアマチュアの方が個人で配信している作品など、実際の書店では手に取れない作品に出会えるのもまた魅力に感じた。
懸念ポイント
①Unlimitedかそれ以外かで判断してしまう
関連やおすすめで出てくる作品の一覧を見て、Unlimitedじゃないと目に入らなくなってしまった。これは逆に出会いの損失に繋がっているだろうな、と思う。
貧乏根性を捨て、すべてのサムネイルに真摯に向き合い、Unlimited対象外の作品もチェックできる大人になろう。
対策としては実際の書店やちるちるのランキング、アマゾン以外の販売サイトなどでディグることにより、Unlimited表記に惑わされないようにしている。
そのうち電子書籍でBL買うならどのサイトがお得?の記事も書きたいね。
②手軽すぎて”消費”になる
単話配信だと特に1話5分程度で読めてしまうので、さっと流し見で読んですぐ返却し、10分後にはもう読んだ内容を忘れてるなんてことがざらにある。
返却して読んだことを忘れてまたダウンロードして「これ読んだことあるな」と気づくのをもう何度もやっている。
作者の方が丹精こめて作った作品を一瞬で消費して忘れてしまうのは結構罪悪感があるかもしれない。
③AI書籍がかなり邪魔
新規配信順で検索するとかなりの割合でAI作品が出てきて本当に邪魔。
避ける方法もなく、Amazonにはなんとか対応して欲しいところ。
この点は他の専門サイトだと解決できるのが、誰でも配信可能なAmazonであるが故の難点。
作品の探し方
まずは素直にAmazonの書籍販売ページでBLジャンルを選択してUnlimitedに絞り検索。
人気順で見ると一度は聞いたことがあるような人気作や話題作は粗方それでチェックが可能なので、何ページか送ってみてお好みの作品を探せばOK。
次は読みたい、気になる作者さんのページでUnlimitedに絞って検索。
そこから先、もう少し幅広く作品を探したい場合のおすすめは「電子書籍の司書さん」というサイト。
大まかなジャンルごとに分けることができて、Unlimited対象作品の絞り込みも可能。
あとはお好みの表示順で並び替えてひたすらに気になる作品を探すだけ。
Amazon公式と違ってカタログ表示が可能なので多少探しやすい。
私はちょっとでも気になった作品は別タブで開いて、ある程度溜まってきたらとりあえずAmazonの方でリストにぶち込んでおき、読みたい時にそのリスト内から選んでいくという方式をとっている。
これがなかなか、書店や古本屋で面白そうな作品を探して周り、積み本を増やす作業によく似ていてとても楽しい。
でもちょっと気になる程度の作品と、かなり読みたい!と思った作品を分けるくらいはしておかないと埋まってしまって後から探し出すのが大変になる。
おすすめ作品
あまりに私の好みに寄っているので、シリアス、骨太、ストーリー重視な作品が好きな人にしか参考にならないかも。
思い出したり、今後読んで面白かったものがあったら随時追加するかも。
※24年4月時点でUnlimitedに登録されている作品です。配信が終了している可能性もありますのでご了承ください。
・『仁義なき嫁』シリーズ
『仁義なき嫁』シリーズと、そのスピンオフとして出ている『刑事に~』シリーズで二本立て。
実はUnlimited登録前に既に『刑事に~』シリーズを買ってハマっていたため、『仁義なき嫁』の方をUnlimitedで読んだ。
ヤクザものでハードボイルドな面もありながら甘い展開も多く、シリーズものなので読み応えもばっちり。
・『アレキサンドライト』
お耽美系作品やストックホルム症候群的な作品が好きな方は必読。
この作品もUnlimited加入前に紙の本で購入していたもの。
両性具有という特殊設定があるので人を選ぶかもしれないが、山藍紫姫子さんが描く、時にえげつない性描写と翻弄される美青年の妖艶さを是非知ってほしい。
私はこの作品で山藍紫姫子さんにハマり、他の作品も買い漁った。
・『甘い誘拐犯』
世間知らずなお坊ちゃんが誘拐犯との出会いによって成長していくお話。
吊り橋効果のようなドキドキ感と、加害者と被害者という立場でありながら距離が縮まっていく2人の関係性が見どころ。
・『交渉人は黙らない』シリーズ
実は私もまだ読んでいないのだけど、榎田尤利さんの代表作とも呼べる交渉人シリーズがUnlimitedで読めるなんて贅沢この上ない。もったいなくて逆に読めない。
・『愛執の鎖』
最近はフェチズム全開な作品を書いているイメージが強い秀香穂里さん。
旧作や代表作は骨太な系統の会社員ものが得意な印象があり、『愛執の鎖』もそのうちのひとつ。
部下に惹かれながらも妻のいる身であり、職業柄スキャンダルが許されない主人公の心情描写がかなり読み応えがある。
・『アドリアン・イングリッシュ』シリーズ
実をいうとこれもまだ読んではいない。
けれどUnlimitedに登録したときに、これもUnlimitedで読めるの!?と驚いた作品の一つ。
・『恋する暴君』シリーズ
『チャレンジャーズ』が先に出版され、そのスピンオフとして出た『恋する暴君』の方が大きくヒットしたシリーズ。
『恋する暴君』は単行本版だとUnlimited対象は3巻までだけど、分冊版だとかなり先まで開放されているはず。
私は純ロマに並ぶ平成の名作漫画だと思っている。
まだ連載は続いていて、2人が置かれている環境や心境の変化にじっくりと向き合える作品。
・『三ツ矢先生の計画的な餌付け』
憧れ?尊敬?もしかして恋……?
おいしいごはんと色気のある先生に翻弄されながらも、恋愛だけではない自分の感情に向き合う主人公に注目。
全2巻でさくっと読めるのもおすすめポイント。
・『グレーとブルーのあいまで』
お気づきですか。おじちゃん、おじいちゃんが好きなんですよ、マジで。
正確に言うともう老い先短いと思ってたのに色気のある若者に翻弄されて人生始まるジジイも好きだし、年を重ねるごとに色気が増して振りまいて若者まで虜にしちゃうジジイも好きだし、お互い良い年して何やってんだよってなってるジジイ同士も好き。
この本は色気振りまきタイプのおじちゃん。最高。
『NOW HERE』『灰の月』『悪人の躾け方』『両想いなんて冗談じゃない!!』(←Unlimited対象)『けむにまかれて』『逃した魚』『機械兵士と愛あるブレックファースト』『僕のおまわりさん』もう正直40くらいじゃ全然物足りないよね。
・『メルヘン課長とノンケ後輩くん』
Unlimited対象なのはこの合本版だけなので注意。
友人や同僚も巻き込んで、お互いに戸惑いながらもじっくり距離を縮めていく様子が描かれている。
2次元的な美しさに寄りすぎない、ちょっとリアルで体格の良い2人のビジュアルもまた魅力。
・『路地裏プッシーキャット』
話題作でもあり、表紙の通りエロ描写に力が入っている作品。
もうエロ。とにかくエロ。だけどそれだけではないもどかしい純愛が見どころ。
・『ロマンティック上等』
オメガバース設定でありながらも、だからこそ一筋縄ではいかない展開や結末が魅力の作品。
オメガバースが苦手な方にこそ読んで欲しい。
・『ACID TWON』
様々な人間関係が入り乱れるシリアスドラマ。
登場人物たちそれぞれの視点から見る愛や正義が複雑に絡まり合う、骨太作品好きにはおすすめの一作。
唯一の難点は未完結作品なところ。
まとめ
小説が好きならUnlimited一択。
迷っているならとりあえずUnlimitedの対象作品を探してみて、読みたい本が見つかれば1ヶ月お試ししてみるべし。
とにかく今BLが読みたい!というタイミングで、新規購入せずとも気軽に色んな作品が選べる環境は本当に素晴らしい。
私の場合は登録してからほぼ毎日のようにKindleアプリを開いている。
登録して良かったなと思っているし、読みたいリストの登録件数は1000冊を軽く越えていたのでまだまだ楽しめそう。