タイ沼、”例の話”詰め合わせセット
オタクが俳優のプライベートに突撃した話と、「無料じゃないと広まらない」って、それってねえディスっているの?の話です。
みんな、求めてるのはこれだろ?
いつも通り個人の意見です。
意見が合わないな、と思った方は勝手に反対しててください。
プライベート、話しかけていいのか、悪いのか問題
・事件概要
事の発端はツイッター。
GMMTV所属のMikeくんが写った「日本ファンへのメッセージ」という動画が、ファンの個人ツイッターにて公開される。
Mikeくんに会いに行くところから対応してもらった内容まで事細かく投稿し、オタクの間で物議を醸す。
・物議ポイント
①プライベートを邪魔した
②家族との時間を邪魔した
③在タイの日本人ファン
④本人のSNSから滞在場所を特定して、実際会いに行った
⑤Mikeくん本人がその投稿に「ありがとう」とリプライを送っていた
・タイ俳優界隈における基本ルール
結論から言うと、日本とほぼ一緒だと思う。
違うのは、撮影禁止ではないことくらい。
基本、時と場合を考えてOKな時は対応してくれるし、もちろんサービスできないタイミングも多々ある、と思っておけば大丈夫だろう。
すべからく確認したわけではないが、体感として多くの俳優たちはプライベートでもファンに話かけられることを了承している風潮がある。
SNSで「プライベートでも話しかけてくれて大丈夫だよ。ただ、急いでる時は対応できないから、その時はごめんね」と投稿している俳優もいた。
写真、動画、お話など時間があれば対応してもらえるだろうし、忙しい時は当然断られる。
そこから先は、マナーや個人の常識、倫理観によるだろう。
「いくら大丈夫と言ってくれているとはいえ、プライベートは絶対に邪魔するべきではない」と思う人もいる。
「本人が良いって言ってるんだからOKでしょ?」と思う人もいる。
「時と場所を考えればOKな時もあるだろうけど、基本は話しかけるべきではない」と思う人もいる。
公式から発信されない限り、その意識を共通させることはできないし、「こうしなければいけない」とオタクがオタクに糾弾する権利もないと思っている。
FCからの要請も、あくまで要請であって強制力はない。
しいていうなら、「人の振り見て我が振り直せ」というところだ。
・お仕事とプライベートの境界線
それでは、そもそもどこからがプライベートなのか?と疑問に思う。
芸能のお仕事というのは、国に関わらずお仕事とプライベートの境界線がつけにくい職業だ。
プライベートでの行いが取りざたされ、仕事に影響することも少なくない。
そういった意味では、24時間いつだって彼らは表舞台に立つ人間として意識しなければならないだろう。
ファンサービスだけではない。
例えば、SNSの更新や体作り、個人のライブ配信、本読みや台詞暗記。
それらを(例外はあれど大体の場合)”お給料が出る時間”でやっているわけではない。
お仕事をする上で必要なことだし、お仕事の内の一つであることは間違いないが、必ずお金が発生するかと言われたらそうではないのだ。
(彼らの雇用形態やお給料システムは知らないので、一概には言えないが)
空港での出入り待ち、イベント前後のファンサービスタイム、卒業式に会いに行く。
あれだって、彼らはすべてお仕事の一環として「来ていいよ」とやってくれているが、極論を言えば「しなくてもいいこと」の一つだ。
実際にお仕事に該当するのはイベント本編やドラマ撮影などであり、それ以外はサービスでしかない。
まず、普段から”サービス”をたくさん求めてしまっている事実を忘れてはならない。
その上で、イベントやその他お仕事に一切関係せず、完全に個人でお出かけしたり旅行したり、日常生活を送っている状態を”プライベート”としよう。
ご存じの通り、タイ俳優たちはSNSで”プライベート”丸出しだ。
タイでは俳優にとってもファンにとってもそれが普通だし、その投稿を見て実際に話しかけてくるファンがいるのも一度や二度ではないだろう。
もちろんそこまでしないファンが大多数だと思うが、そうではないファンも一定数いるのは確実だ。
今回日本人のファンが話しかけたことで日本人が「それってどうなの?」と思っているだろうが、私たちの目に触れないだけでこれまで数多のファンが同じようなことをしてきていることは容易に想像がつく。
だからといってOKだと言っているわけではない。
しかし、絶対にファンに見られたくない場所や邪魔されたくない時は、そもそもSNSで共有しないだろう。
彼らが自分自身で世界中に共有しているのだ。
世界各国の何十万、何百万人がその投稿を見ているのだから、そりゃそのうちの一人くらい会いに来る人がいるだろうと思う。
・偶然ならいいのか?
ちらっと見かけた意見だと、偶然ならまだしもわざわざ場所特定して会いにいくのはいただけない、というのが多かった。
・・・偶然なら許されていいのか?
偶然だろうが必然だろうが、俳優にとっては「プライベートにファンに話しかけられた」という事実は変わらないとは思わないか?
同じ動画を投稿していても、偶然会ったことを装っていたら許されていたのか?
配慮すべきは偶然か必然か、ではない。
その話しかけた時が、俳優にとって対応OKな時か、そうではない時か、という所を大事にしてほしい。
・結論
いいのか悪いのか、という点でいくと、場合によるとしか言えない。
今回はMikeくん自身がリプライを送っているので、大丈夫なタイミングだったのだろうから、そこまでオタクが糾弾するべきではないと思う。
本人が日本ファンを思ってあんな素敵なメッセージくれてるのに、投稿者の行動ばかり気にするのはMikeくんが巻き込まれ損でかわいそうだな、と。
せっかく快く対応してくれたMikeくんやそのご家族の好意を素直に受け取ることも大事だと思う。
なんだかんだと理由を言いつつ批判してる人、結局根底には嫉妬があるのでは・・・?
しかし、彼らには彼らの時間があるので、あまりにもこういう行為が過激化していく場合は、どんどんSNSの投稿が規制されていくだろう。
今回の出来事をきっかけに、個人個人でどうするべきなのか、と考えることは非常に大切だ。
彼らにとって私たちなんて全員同じオタク。
話しかける人もそうでない人も、現地の人もインターファンも、常識がある人もない人も、全員大した違いはないだろう。
みんな誰しもいい部分があれば、悪い所もある。
”私は”、”私たち日本ファンは”、”常識的なファンは”などと自分たちの行いに注目するのではなく、彼ら自身に注目してあげてほしい。
本当に俳優たちを好きでいて、彼らのことを思うのなら、自ずとそれが行動に現れる。
これからも、推し達の健康と活躍を祈ろう。
有料配信と新規ファン問題
・概要
なぜYouTubeでの配信にこだわるのか?
無料じゃないと人に勧められない、有料配信開始までの間にファンが離れる、広まらない?
私たちの好きなコンテンツはそんなものじゃないでしょ?
という意見をぶった切ります。
・無料配信の大切さ
過去のnoteでも似たような話をしたが、改めてここでも書いておこうと思う。
なぜ無料配信にこだわるのか。
一つは、タイ公式がそうしてるから(現地ファンと同じ楽しみ方ができる)、そして二つ目が入口の広さにある。
一つ目はいいとして、問題は二つ目の入口の広さだ。
なぜこれだけタイドラマファンが増えたのかと言うと、やはり無料配信だったことが大きい。
自粛期間中で時間を持て余しているが、収入が不安定な人も多かった。
そんな人たちが無料で長時間楽しめるタイドラマ、というコンテンツにはまってくれたのだ。
しかし、これはタイドラマに限った話ではない。
日本のアーティストもライブ映像の無料配信をしたり、アニメ・漫画の無料配信があったり、ドラマの再放送があったり、そうしてファンを増やしたコンテンツはごまんとある。
これまでも、例えば、アニメ・ドラマ・漫画などの1話無料配信やショッピングモールでアーティストの無料観覧イベント。
これらはすべて入口を広くし、まずは知ってもらう、見てもらってそこからファンになってもらう為の戦略だ。
タイドラマに限らず、日本でも”無料”はコンテンツの入口として用いられている。
たとえ数か月だとしても、その入口が閉ざされてしまうことが機会の損失につながるのは言うまでもない。
同じことを以前も書いたが、この世には無数のコンテンツがあり、それらが顧客の取り合いをしている。
新しいもの、話題のものは数日どころか数時間単位でどんどん移り変わっていく。
そんな中での数か月は果てしなく大きいのだ。
それは各種ジャンルという大きなくくりでもそうだし、タイドラマ内でもそう。
とって変わるドラマは毎月いくらでも出てくる。
そうして、数年前にSOTUSと二大巨頭だったにも関わらず、今ほとんど新規の間で話題に上がらないのが私の推しカプ。
いいか、読んでいるあなたも明日は我が身だぞ。
GenY the series、今撮影中で2020年内に放送予定なのでよろしくお願いします。
・高いハードル
そもそも数年前は無料配信ですら見てもらうのに一苦労だった。
①BL作品である
②実写作品である
③タイである(日本ではない上に、アメリカや韓国の作品のように日常的にその国の作品を見る文化がない)
④日本語字幕があったりなかったりする
⑤そもそも興味を持ってもらえない
これらの高い高いハードルを超えて、ようやくYouTubeのURLを1クリックしてもらえるのだ。
そして、そこから視聴してもらう、見続けてもらう、好きになってもらう・・・。
今でこそこんなにファンは増えたのだが、そう簡単な道のりではなかった。
まず、コンテンツの存在を知ってもらうこと、BLが大丈夫な人であること、そしてその中で3次元も大丈夫な人、更に海外コンテンツへの抵抗がない人、というニッチジャンルの中でも更に深堀をしないと興味がある人(興味を持ってもらえるだろう人)に届かないのだ。
これがもし最初から有料配信だったら、さらにハードルが一つ追加されることになる。
もしあの時有料でタイバーツを支払わないと見れない状況だったら、私はタイドラマを好きになっていなかっただろう。
日本での有料配信ですら、興味はあるけどどうしようかな、と迷って結局見なかったかもしれない。
それに加えて日本語字幕の存在も大きい。
私がはまった時は運よく日本語字幕をアップしてくれていた方がいたが、その動画は現在非公開になっている。
タイ作品を知る前、YouTubeで双程の英語字幕版を見てたが、早々に諦めたことがあった。
もちろん、好きになってからは英語字幕あるだけありがたいと思うが、最初の入口としては外国語というのは大きな壁となる。
この高すぎるハードルを少しでも下げてくれるのが無料配信というわけだ。
・YouTubeである必要性
この世には様々な動画配信サイトが存在しているが、その中でも今一番ポピュラーなサイトがYouTubeだ。
Gyaoを見たことがない人、ニコニコ動画を見たことがない人、アマプラや楽天TVなどの専門サイトを使ったことがない人はいるだろう。
でも、現代社会を生きる上でYouTubeを人生で1度も見たことがない人、どんなサイトか知らない人はごく少数派だと思う。
今、動画といえばYouTube。
動画を見たいと思った時に使うサイト、ワード検索して一番上に出てくる動画サイト、その頂点にいるのがYouTube。
誰もが知っているYouTubeというサイトであることに意味がある。
たとえばGyaoやニコニコ動画なら、会員登録しないとダメなんじゃない?と思う人もいるだろうし、楽天TVならサブスクに入らないと見られないんでしょ?と思う人もいるだろう。
でも、YouTubeなら会員登録しなくても、無料で見られることを誰もが知っている。
YouTubeで配信するというのも、間口を広くする手段の一つというわけだ。
・タイドラマがこれから向かう先
このまま一定数のファンが定着すれば、今後も様々な人気ドラマが有料配信へ切り替わることになるだろう。
有料配信の強みは、(その是非は置いておいて)プロが翻訳した日本語字幕がついていることだ。
1話数百円で買えるのなら十分安い。
安いのだが、どれだけ人が勧めていようが、面白いのかわからないものに数百円なんて出せないと思う人も多いだろう。
それなら1話無料で問題ないのでは?と思うだろう。
全編無料と2話以降有料では、有料配信の方が見る人が減るのは確実だ。
どれだけ素敵なコンテンツであろうが、有料というだけで届かない人が増えるのは当然。
なぜここまで有料配信に対して反発が出るのかというと、結局はお金を払いたくないからだ。
今まで無料でもらえていたビニール袋に3円払うくらいなら、エコバックを持っていこう、手持ちで対応できる量にしよう、と思う人がたくさんいるのと同じ。
全編無料で見れていたものを急に「これからは私たちがプロの字幕をつけてあげるから、相応のお金を払ってね」と言われても、そりゃ戸惑って当然だ。
でも、ビニール袋だってお金を払って当たり前だと思うようになるのだろうし、タイドラマだって日本ではお金を払って見るものだと定着すればここまでファンが荒れることもなくなる。
無料で見れていた時代から有料へ。
タイドラマは日本において次のフェーズへ移動しなければならない時期がやってきたのだろう。
中国語字幕は用意されててうらやましいな、と思った過去の私へ。
それなら、今このブームをきっかけに、タイ公式で最初から日本語字幕を用意させるくらいの大型コンテンツへのし上がらせようじゃないか。
それは、日本での有料配信の更に奥へと続く道だろう。
有料でも興味を持ってくれる人がいればいいが、これから先、新規が入らなければそこにあるのは衰退だ。
今後、このブームを境に日本におけるタイドラマがどうなっていくのか。
ブームが去った後、どこへ進むのか。
これからも、日本という遠い地から末永く見守り彼らを応援していくので、古参も新規も関係なくお付き合いしていただけると大変嬉しく思う。
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