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1979年8月4、5日、江ノ島ヨットハーバーで開催されたJAPAN JAM での出来事と週刊PLAYBOY誌に記載された下世話な写真と記事爆笑編!? 

当時、親友ペチャと、交際していたジェイクと彼の友達/同僚たち(厚木米海軍基地所属)と電車+徒歩で江ノ島ヨットハーバーに向かう。
何故かチケットの半券(二日間とも)が残っておらず、覚えている限りの出来事を記していきます。
我々の場所は、海を前に青空のもと野原みたいな広い会場でC-3というブロックだった。私が驚いたのは、会場全体に米海軍(厚木及び横須賀基地)、米陸軍(キャンプ座間)、米空軍(横田基地)、キャンプ富士(海兵隊)と三沢基地(空軍)と佐世保基地からの観客は分からないが、とにかく大勢の米兵たちに占拠されたような面白い一日が始まった。日本人カップルも多くあの伝説のウッドストック'69を思わせるような素晴らしい愛と平和のロックフェスティバルだった。

さて、Tシャツ売り場でジェイクが「君は小柄だからSサイズだ」とSサイズのTシャツを買ってくれたが、率直に言わせてもらうと彼はアメリカ人にしては、小柄で痩せているのにその一言にムッとした私だった。お、待てよ。二日分のチケット(フェスでも一枚¥3,000って安いなぁ)を購入したのもジェイクだったかも。彼の見ためは敢えて言うと目が大き過ぎる髪が短いピーター・フランプトンみたいな感じかなぁ。FBで見た彼の17,18歳時のネイヴィーの制服姿はキマっていたな。友達申請はしていない。

開演時間が始まる前だったような気がするが、地面に座ってみんなとおしゃべりを始めた。可愛い顔立ちのティムがおんなのこを紹介して欲しいと言うので私はジェイクから学んだフレーズ、"Are you horny(性的にムラムラする/ヤリたいという意味)?"と聞いたら、彼は驚き片言の日本語で「ワルイ コトバ!」慌ててジェイクが彼女は意味を知らないで言ったんだと宣うではないか。
心底、性格も良いティムと付き合いたいなぁと思った。
初対面で名前は覚えていないが、その彼が言うには「コンサートに来れてとても嬉しい!僕は貧乏でコンサートに行ったことがなかったんだ」私は内心、白人でも貧乏な人っているんだと驚いた。
で、彼が、「ウオーターベッドはメイクラヴに凄くいいんだ」
私はジェイクにそのことを伝えたら、"Are you horny?"って聞いたんだろ?とでかい目をさらにデカくして言った。聞くわけないでしょ、このasshole(イヤなヤツ)!

さて、ついにTKOというシアトル出身の新人バンドが登場…ところで出演バンドの順番を正確には覚えておらず、アルバムの写真で確認しているのだが、次にTHE BEACH BOYSFIREFALLHEART、最後がデビューしたばかりのサザンオールスターズ(ゲスト)だったと思う。
前夜、ジェイクの部屋でTVKテレビ番組でビーチボーイズのインタビューをやっていたのを覚えている。
ライヴの時に誰かが私を肩車してくれたような記憶がある。周りも肩車カップルが多かった。本当に楽しかった。

二日目のこと。私と親友ペチャは場所を変えて地面に座っていた。ふと振り返るとジェイムズ・スペイダーそっくりの超ハンサムな男性が友人と座っていたのでペチャに教えた。彼女が振り返ると彼と目が合ったが、私が振り返ると目が合わない…そんなことが三回ほど繰り返されて、彼ポール(横田空軍基地所属)とペチャが付き合うようになる。その夜、ジェイクの家に来た二人は南林間駅まで車で送って欲しいと言ってきた。ところが、ジェイクはポールが気に入らずカンカンに怒り出し、何も遠い横田まで送るわけでもないのに結局文句言いつつ、私も一緒に駅まで送ってくれた。

その数日後、バイト先のある池袋サンシャインのレストランに週間プレイボーイが置いてあり、表紙をめくったら、右ページにお待たせ本誌恒例美女ハンティングだよ〜!!
江ノ島ヨットハーバーでピックアップされた水着姿の日本人女性の9枚の写真。
ジャパンジャムの記事と友達のデイヴが二つの写真に写っていた。面白いのでその記事のページを強引に引っ剥がし持って帰った。デイヴに知らせたら、I know.と笑う。
しかし、この記事って絶対男性記者の嫉妬と少しの悪意に満ちているような気がする。笑っちゃったけど。
あの当時の中年記者が書いたとしか思えない。
左ページには、上部にドキュメント8/4・5海灼熱グラフジャパン・ジャム in江ノ島、真ん中辺に斜めにサマー・ジャッカー 65000人 サザンオールスターズ/ビーチ・ボーイズ/ハートの写真の下に「コンサートそっちのけでいちゃつくカップル 酒ビン片手にわめく酔っぱらい 暑さにぶっ倒れる者etc…これはその総決算グラフだ」
次のページは、見開きのページの周りに日本人カップル/アメリカ人カップル、私の天敵の超有名海外ミュージシャン担当ガードマンの伊丹さんが大柄な観客に寄るなと言わんばかりに手で制している、友達のデイヴの写真など。
おやっ、江ノ島は海兵隊(マリンとフリガナ付き)に占拠された!?
初日3万人 2日目3万5千人 合わせて6万5千人がどっと押し寄せた江ノ島。大半が若い日本のヤング達。だが目立ったのはご覧の通りアメリカのヤング・パワー。酒の持ち込みも何のその。クソくらえとばかりにバカはしゃぎ。ビーチ・ボーイズだろうがサザンだろうがお構いなし。とにかく飲めや歌えのどんちゃん騒ぎ。中には騒ぎの中堂々のディープ・キッスに及ぶカップルもいたりして。ジャム慣れしてるというか国民性の違いか。それに比べると我が日本のヤング達は困ったもんだ。面白いんだかつまんないのかわからん顔で突っ立ち手をたたくだけとは…。しかしまぁ屋根が落ちるとか死者が出るとかのハプニングがなくてよかったですな。

以上、週刊プレイボーイの心暖まる泣けるサイコーに感動的な記事でございましたが、日本人ヤングたちだって最高に楽しんでいましたよ。
バンドのパフォーマンス写真やプログラム、シワだらけのTシャツの写真を載せたかったのですが、後日別の投稿にて公表します。
70年代最後の日本でのGROOVYなひと夏でしたが、近所の住民から苦情があり、翌年は、横浜スタジアムでJAPAN JAM2開催となりました。その最後となったJAPAN JAM2については後日報告します(写真あり)。







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