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SNSやめたら物欲減った

私がミニマリストとして一番尊敬しているのは、
江國香織さんの作品「落下する夕方」に登場する華子というキャラクターです。

この華子という女性、とにかく持ち物が少ないんです。
まだ若い女性の設定ですが、特に化粧品の数がミニマム。
ヘチマコロンと口紅の二つだけ。
初めてこの本を読んだとき、この華子の無欲さの虜になりました。

その頃の私はコスメが大好きで、
Twitterでバズったコスメは片っ端から購入していました。
しかし、華子のように生きてみたいと思った私は、
そこから一気にコスメを減らしていきます。

そもそも、私がコスメを買いたいと思う源はSNSでした。
「Twitterを見なければ、コスメを買いたいと思う気も減るのでは?」
と思い、Twitterを見る時間を減らしました。
これが効果抜群でした。

コスメどころか、雑貨、お洋服、家電等の
色んなモノへの購買欲がどんどん失せていったのです。
SNSやインフルエンサーの影響力は本当にすごいです。
顧客を増やすための謳い文句やコンプレックスを刺激する広告の持つ力。
「貴方は今のままじゃだめだから、これを買ってもっと素敵になりましょう」
不安や自己肯定感の低さから、まんまと買ってしまう。

だけど、私はダメなんかじゃないし、今のままで良かったんです。

そして、SNSに翻弄されていたのは、買うまでの行動だけではありません。
私はそれまで無意識に、
「これを買ってTwitterに載せたらいいねが貰えるかな?」
という考えを持っていたことに気付きました。
これは恐ろしかったです。
買うまでも、買ってからもSNSに振り回されていたなんて、自分でもゾッとしました。

今でも、お店に行って新商品を見ると、「良いな」とは思います。
ですが、思うだけで、買わずに店を出るということが出来るようになりました。
「欲しい」=「買う」が直結していた以前の私に比べると、大きな進歩です。

もちろんモノは日々進歩しているので、QOLを上げてくれるモノは今後日常に取り入れていきたいとは思っています。

SNSに振り回されず、「今の自分に必要かな?」と一旦モノと自分の対話を大事にしながら、お買い物を楽しんでいきたいです。






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