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2020/06/12 映画『死神遣いの事件帖 ―傀儡夜曲―』@梅田ブルク7

本日公開の映画『死神遣いの事件帖 ―傀儡夜曲―』を観た。今、主演の鈴木拡樹さんの出演作品を見られるものから色々観ているところなので、新作を観られてとても嬉しい。1週目のおまけは、上映直前に流れる主演・鈴木拡樹さんによるメッセージ映像でした。(週替わりで演者のコメントが出るのかな。)

本作の梗概は以下の通り。

三代将軍・家光の時代。江戸に、“死神遣い”の探偵・久坂幻士郎という男がいた。幻士郎は、十蘭という“死神”と契約しており、 自分の寿命の一部と引き換えに、不思議な能力を使うことができるのだ。
そんな幻士郎と十蘭のもとに、ある女の行方を捜してほしいという依頼が舞い込んだ。手掛かりは「右目の端に黒子(ほくろ)」「桐紋の短剣」のみ。破格の手付金を受け取り、気を良くした幻士郎は早速、調査を開始。
そんな折、吉原遊郭の惣名主・庄司甚右衛門は頭を抱えていた。大門が閉まれば出入り不可能な吉原で、真夜中、遊女が大門の外に連れ出され、次々に殺されていたのだ。
幻士郎が追う「黒子の女」と「遊女連続殺人」の関係は?吉原遊廓の惣名主を父にもつ侠客の新之助や、その姉・お藤も巻き込んで、やがて明らかになる、驚きの真相!三枚目ヒーロー・幻士郎!命を賭して、何守る?!いざ、今日も三途で鬼退治!
――公式HP「STORY」より https://shinitsuka.com/movie/#story

時代劇の作法に則りながらも、過去の時代劇や東映ならではの特撮ヒーロー作品へのオマージュを含む思い切った演出もあり、観ていて楽しい。しかも、殺陣は想像の3倍は格好よく、すごくおもしろかった。現代の時代劇という感じ。物語の複数の流れを収斂させるのもうまい。

登場人物たちの衣装もそれぞれの役柄に合った華やかなもので、物語に色を添える。鈴木春信の錦絵・浮世絵の世界が映像になったようで素敵だった。

本作は、映画と舞台が連動している【東映 ムビ×ステ】というプロジェクトの作品で、映画の結末が舞台へと繋がる。映画の最後、そんなふうに舞台につながるのかと膝を打つ。舞台『死神遣いの事件帖―鎮魂侠曲―』は観る予定はなかったのだけれど、つい観たくなってしまった。

エンドロールの映像が美しく、最後の最後まで堪能する。


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