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2020/06/10 入梅/雨に唄えば

近畿地方の梅雨入りが発表される。天気予報も今日からしばらく雨が続くと紹介していたが、むべなるかな、朝の晴れはたちまちに曇り空へと変わり、昼からは雨が降り始めた。

これからひと月ほど、蒸し暑さとともに過ごすことになる。その憂鬱を少しでも紛らわせるために、雨の音楽のことを考えてみる。

一番好きなのは、Natalie Wise「雨」。Natalie Wiseは、2000年代初めに活動していた高野寛・BIKKE(Tokyo No.1 SOUL SET)・斎藤哲也の3人によるバンドだ。高野寛ソロのポップさとは随分と趣が異なり、メロディアスで色気のある曲調のものが多い。静かにドラマチック。その際たるものが「雨」だ。アルバム《film, silence》収録。

もう一曲は世界的な名曲「singin' in the rain」。ミュージカル俳優ジーン・ケリー Gene Kellyが、1952年公開の映画《雨に唄えば》の中で、ふりしきる雨の中、恋する喜びに満たされた主人公として歌い上げる有名な場面の一曲だ。ダンスも歌も申し分なく、ジーン・ケリーのチャーミングさが爆発していて、いつ見ても聴いてもうっとりする。

雨の歌はたくさんあるから、音楽を聴く人にはそれぞれ思い入れのある作品があるだろう。そういうものを集めてコンピレーション、今ならプレイリストを作ったらおもしろいのではないかと、雨音を聴きながらぼんやりと夢想する。



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クボタエリナ
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