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インスタのストーリーで見かける怪しいモバイルプランナーのインターン(3)

前回までインスタグラムのストーリーでよく見かけるモバイルプランナーのインターンについて書いてきた。なぜ料金が安くなるのかということについては前の記事で書いたのでまずそちらを読んでいただきたい。今回はなお残る不信感の理由と、このビジネススタイルを知って私が思ったことを書いていく。最後まで読んでいただけると幸いです。

紹介制が安くなる仕組みについて説明を受けた私だが、とりあえずは安心し、納得した。私の友人はねずみ講に足を突っ込んでいるわけでもなさそうであるし、どうやらこのビジネスモデルはマルチ商法とも異なっているようだ。(そもそもマルチ商法は規定さえ順守していれば違法にはならないらしい)

しかしなんというかこの友情商法みたいなビジネスモデルは闇がありそうだ。一見良いところだらけの話ではあるが、広まってないあたり何かおかしい。そしてなぜこれを大学生のインターン生にやらせるのだろう


なぜ広まらないのか・・・

それは他のマルチ商法などとは異なり、紹介者に紹介料を払うといった仕組みがないからである。そうなると紹介しようという金銭的インセンティブがなくなり、サービスを受けた者でも積極的に広めようとはしないだろう。

このシステムは紹介をその人の利他性に頼っているのである。つまり「こういう良いサービスを困っている人や知らない人に教えてあげたい」という気持ちオンリーである。

そうなるとなかなか2次元、3次元、4次元と永遠に紹介が続くというわけにはいかなさそうである。

(補足:画像においてトップが販売員、1次元とは上から二段目、2次元とは三段目(2の2乗=4)、3次元とは4段目(2の3乗=8)である)

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これが急速に紹介が広がらない理由だと考えられる。ただ、それについては紹介料を払えばよさそうである。

しかし日本人の特性上、よく知らない人からもうけ話をされても警戒して本気にしない恐れがあり、効果はあまり高くならない。それよりも良い方法があるのだ。

先ほど日本人は赤の他人のもうけ話は警戒して聞かないと言ったが、逆に身近な友人の話ならどうだろうか。信じて契約するまではいかないとしても、話だけは聞くチャンスは確実に増えるだろう(私のように)。

大事なのは1次元目なのである。つまり販売員からその友人に対しての勧誘である。

さて問題である。1次元目の販売員を増やすためにはどうすればよいでしょうか??


インターン生を募集しよう!!!!

インターン生は就活のために一時的にここに勤めているのであって、在籍期間はせいぜい1年間くらいだろう。それなら一年おきに、1次元目から再スタートすることができるのだ。まさに無限だ。

これが販売員に大学生のインターン生を起用している理由である。話を聞いたところ、ここのインターン生は使い勝手が素晴らしいのである。3つに分けて説明する。

1.広告効果

今時ほとんどの大学生は何かしらのSNSを利用している。特にインスタグラムはみんなよく見ている。そこで広告を出すことは効果が非常に高い。しかも企業のアカウントではなく、よく知る友人のアカウントなのでフォロワーはしっかり見てくれたり、DMで反応してくれたりもする。最高の広告効果ではないだろうか。

2.時給

前回、安さの秘密に人件費削減のため歩合制を採っていると書いた。果たして歩合制で働いてくれる人はどのような人だろうか。生活が懸かっている社会人はまずそんな選択はしないだろう。(普通に正社員になりたいよね)

あれ、インターン生・・・?

大学生は別に家庭を持っているわけでもないし、圧倒的に成長したかったら無給でも働くぜ、v( ̄Д ̄)v イエイ    

成功すればお金も儲かるし必死でやります。

3.盲目的に従う

ここのインターン生はやる気選抜である。社会人になるためのスキル(なんだそれ)を身につけ、圧倒的に成長したい奴しか働けない。

なんでもここの社長は大手企業に入社して1年目から圧倒的な成績を残したらしく、インターン生は社長に陶酔し、ほとんど盲目的に従っているのではないだろうか。

これは決して社長の指図通りに動いているというわけではなく、このビジネスモデルや携帯を売ることに対して特に何の疑問も持たなくなっているということである。


これがこの携帯電話友情商法にインターン生を起用する理由であると考えた。しかしなぜこんな怪しさ満点のビジネスにインターン生が集まってしまうのだろうか。それはこの会社が

学生の成長のために作られたインターン専門の会社と謳っているからだ!

ここでインターンをすれば圧倒的に成長できると、インターン生は信じているのだ。

これは彼が教えてくれた。「僕は圧倒的に成長したい」と。ここで働けば社会に出たときに役立つ力が身につくと言われたようだ。

私は思わず尋ねた。「具体的に何ですかそれは?」 

彼は言う「話すことで相手の気持ちを考えるとか、目標を立てて、それに向かって計画を立てる力とか・・・」

つまり言い換えると彼はコミュニケーション能力問題発見能力計画遂行能力といったようなものを身につけたいのだろう。

よく考えてみてほしい。そんなもの別にここではなくてもいくらでも鍛えられるではないか。

例えば塾講師。授業ではコミュニケーション能力が必要だし、生徒の苦手を見つけるためには問題発見能力が必要だし、志望校合格から逆算して授業するためには計画遂行能力が必要だ。

大学生はアルバイトやサークル活動をしている人が多いと思うが、大体の場面でこの3つの能力が必要とされるのではないだろうか。

大学生の本業と言える勉強でも。問題を解くうえでは、もちろん何が問題なのかを見抜く問題発見能力、回答するためには計画遂行能力、コミュニケーション能力はプレゼンなど人に伝えるときに必要だ。

インターンという形式に騙されずによく考えてほしかった。こんな力なら普段の日常生活でも意識さえしていれば鍛えられるはずだ。

世の中にはたくさんのインターンがある。種類も様々だ。

自分が言える立場ではないがあえて言わせてもらうと、何のためにインターンをするのか今一度よく考えて、申し込むべきだと思う。

ただ私も一学生だ。同情するわけではないが、気持ちはわかる。一言でいうと焦っているのだ。漠然とした不安である。

大学生活は気づけば折り返し地点を迎えているのに、特に勉強しているわけでもなく、サークルで友人と酒を飲んでいるだけの大学生活だった・・・みたいな。

他には周りから見れば大したことない悩みでも本人にとっては大きいかもしれない。彼女いないとか・・・かな、、 

コロナで人と話す機会もないから、必然的に自分と向き合う時間が増えてより深刻に悩みがちだ。全部コロナのせいだ!(そうじゃないだろ)

とにかく大学生とはそういうものである。罪はない。

しかし彼らの末路は明るいものではないように思う。

やる気MAXの彼らは、片っ端から友人、先輩、後輩を呼び出し紹介をお願いする。しつこいくらいに。うさんくさいとか思われていることもつゆ知らずだ。

こうして友情関係は徐々に崩壊し、たとえ力がついても大事なコネはなくなってしまうのではないか。

いやなんなら友情関係が崩壊する時点でコミュニケーション能力がつくはずがないのだ。なんだこの矛盾は。とてもむなしい。

このビジネスモデルを思いついた人、正直天才です。この時点で元締はかなり儲けているでしょう。凡人の私にはわかりませんがきっとまだまだ儲かるトリックがありそうな気がします。天才になりたい!金儲けしたい!無理なら天才と一緒に仕事させて!

ということで大学生を利用した友情商法の話はこれでおしまいです。

大学生を利用して金儲けするな!といった批判はあまり意味がなさそうなのでしませんが、周りにそういう人がいると普通に悲しいので仲の良い友人にはこれに手を出さないでほしいなと思ってしまいます。

少し長かったですがここまで読んでくれた方本当にありがとうございました。


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