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強みを他者への貢献に生かす

小布施にある北斎館で見た、富士山から
登る龍
の肉筆画。
葛飾北斎の最晩年における傑作である。
彼は、90歳で亡くなるまで、ひたすら
絵を描き続けた。

最初は版画の世界から入った北斎。
最後の80代は、肉筆画に目覚め、
富嶽三十六景や富嶽百景のイメージとは
かなり異なるテイストの絵をたくさん
残している。

「好きこそものの上手なれ」
というが、北斎は正にこの言葉通り
生きた人と言ってよさそうだ。
好きな絵の世界に生き続け、
90歳という当時としては異例の高齢で
天に召されるまで、ひたすら大量に
好きな絵を描き続けた。

今日、以前からお世話になっている
「大人の小杉ゼミ」という、
大人のサードプレイスを標榜する
コミュニティで、リアルに会する
セミナーが開かれたため、池袋まで
出かけてきた。
「ストレングス・ファインダー」
という、人の強みを発見するツールに
関するセミナーである。

この「ストレングス・ファインダー」
については、過去にも何度かここで
取り上げてきた。
例えばこちら。

ストレングス・ファインダーの
テストを、2年近く前に初めて受検
した。
その後ほどなくして、友人の主催に
よる解説セミナーを受けたことが
ある。
それ以降、なかなか触れる機会も
少なかったため、良い復習の機会に
なると考え、参加することに決めた
のであった。

ドラッカーの本にも出てくる話として、
人は「強み」にフォーカスすべきで、
「弱み」を克服するのに使う時間が
もったいない、というニュアンスの
原理原則がある。
これはもう、本当にその通り。

「強み」を伸ばすのは、効率も良いし、
何より本人がやっていて楽しい。
これに対して、「弱み」を克服すべく
努力するのは、効率が悪いだけでなく、
本人も「徒労感」が強くなり、極めて
無駄、無意味な結果となる可能性が
高い
と言える。

今日も、そんな原理原則を改めて確認
する良い機会になったわけだが、
それに加えて、今日持ち帰ることの
できた収穫がいくつかあった。

その中でも、一番の収穫、それは、
「強みは他者への貢献のためにある」
という考え方をインストールできた
点である。

「強みを生かす」
と聞くと、自分のためにうまいこと
強みを利用する、というニュアンスに
聞こえるかもしれない。
しかし、強みというのは、自分のために
というよりも、周りの人たちに対して、
いかに良い影響を及ぼし得るか、という
観点で評価すべきものである。
そんな視点を改めていただくことが
できたのだ。

「強み」というのは、
自分が意識せずとも、あるいは
努力を目一杯することがなくとも、
自然と発揮できてしまうもの。

つまりは「ギフト」、天からいただいた
贈り物であると考えられる。

そんな「ギフト」をいただいたなら、
その有り難き幸せをできるだけ周囲の
お世話になっている人たちに還元すべき、
そんな考えが出て来てもおかしくないし、
むしろそうであって欲しい。

自分の「強み」として出て来ていた
項目を改めて眺めながら、
これをどうやって社会に還元するか、
社会への貢献にどう役立たせるか、
そんなことを考えさせられた。

自分の「強み」を常に意識に上らせ、
どうやってそれを生かすか考えることを
ルーティンの一部にすることが、
今後益々重要となるだろう。


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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。