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ターゲットをグッと絞り込む

マーケティングでよく語られる話の
一つに、

ターゲットは、絞って絞って絞り込め!

というものがある。

ターゲット=お客様となっていただく
候補をできる限り絞り込むことで、
そのお客様のニーズが明確になる。
明確になれば、ニーズに応えることも
より容易になる。
商品が、よりササりやすくなる。

だからと言って、絞り込みが過ぎて
世の中に一人も該当者なし!
となっては商売が成り立たない。
よって、バランスよく、程よく、
絞り込みをかける必要がある。


15年来の知己で、何かとメディアに
登場することの多い文房具屋さんが
神奈川県相模原市にある。

リンクバナーから分かる通り、
ここは「左利き用」に特化した
品揃え
を充実させて、他とは
一線を画したお店となっている。

世の中に左利きの人はどの程度
いるだろうか?
潜在的には2割、実際には1割程度
ではないかと推測する。
Wikipediaによれば、1977年の統計と
少し古いが、成人人口のうち、
8%~15%が左利きだとのこと。

そんな左利きの人用の文房具、
当然市場としては全体の1割未満
しかない。
しかし、左利きの当事者にとって、
右利き用にできているものだらけ
の世の中、結構なストレスがたまる
と聞いている。
普段は想像することが少ないものの、
言われてみれば確かにそうだろう。

店主の浦上さんは、小さいころから
左利き。
あるとき、右利き用のカッターで
指を切ってしまったそうな。
それを見た母親が、家業が文房具屋
なのだから、左利き用のカッターを
使わせてあげればよかった!

そんな愛情深い親心がきっかけで、
左利き用グッズコーナーを展開し
始めて以来、年々専門性を深めて
いった
というストーリーである。

15年も前から知り合いながら、
このnoteで取り上げる機会を
持てていなかった。
たまたま、何かのきっかけで
こちらの本を読んだら、
名前こそ出ていないが
「相模原にある文具店」として
紹介されており、おー!と
思った次第。

著者はコピーライターの弓削徹さん。
キャッチコピーが中心テーマとは
いえ、マーケティング全般にわたる
豊富な事例
が出てくるのがこの本の
強みだと思われる。
その分、出典が明確でないものも
多いが、ほとんどのケースはかなり
有名なもの。
興味を持った事例は、ネットで少し
調べさえすれば、色々と補足情報が
得られるだろう。

非常に平易に、分かりやすく、
マーケティングの基本+展開事例を
紹介しているので、
難しい本は苦手という方にも
おススメである。

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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。