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限定醸造のプレモルに使われている超希少ホップは何%入っているのだろうか?

まだマーケターとして駆け出しの頃、
日本マーケティング協会というところ
が主催する、半年かけてマーケターと
しての基礎を養成する講座に通わせて
もらったことがある。
この日本マーケティング協会、実は
サントリーが立ち上げ並びに運営に
深く関与している。

元々、マーケティングの考え方は
アメリカ発祥であるといわれる。
カビキラーで有名なジョンソン社や、
卒業生が「マフィア」と呼ばれる
P&G、GAFAも然りで、優れた
マーケティングで成功した会社は
米系外資に多い。

しかし、サントリーを中心に、花王、
ユニ・チャームといった日系企業で
優れたマーケティングを展開する
ところもまた多く存在し、これらの
会社で活躍するマーケターの多くは
マーケティング協会で基礎を学んだ
人が少なくないはずだ。

中でもサントリーは、マーケティング
の力が図抜けていると感じている。
協会を立ち上げ、主導しているだけ
あり、マーケティングに対する力の
入れ方が違うのではないかと感じる。

そんなサントリーも、ビール市場では
ずっと4番手に甘んじていて、なぜ
マーケティング巧者のサントリーが
ビールだけは勝てないのだろうかと
不思議に思っていた。
しかし、プレミアムモルツという一点
突破に勝機を見い出し、あれよあれよ
とプレミアムビール市場を創り上げ、
そこで圧倒的な地位を築いたのは、
サントリーの面目躍如。

キリンの一番搾りも、
サッポロの黒ラベルも好きだが、
やはり美味しいビールを飲みたいときは
サントリーのプレモルを選びたくなる。

つい最近、「ダイヤモンドの恵み」なる
限定バージョンが店頭にあり、
試しに買い求めた。

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ラベルにある通り、
「超希少ホップ一部使用」とあり、
その超希少ぶりを文章で説明して
くれている。

「世界の生産量のわずか0.01%しか
ない超希少なダイヤモンドホップ」
を使っているというが、あくまでも
「一部使用」。
まさか使用割合も0.01%ということは
ないはずとはいえ、1%であっても
「一部使用」には違いない。
希少ゆえ、原料費が高くつくはず
だから、あまり沢山は使えない、
いや使わないことは予想できる。

ほとんどの人は、こんなことまで
いちいち気にしないだろう。
単純に「おっ、超希少ホップだって、
なんかよさげだね」くらいのノリで
購入の意思決定をしている可能性が
高い。
サントリーは、消費者の意思決定に
ついては相当知り尽くした上で、
パッケージに何を書くか、広告宣伝
でどのような表現をするかを最適化
することに長けており、この限定版
プレモルも当然ながらあらゆる工夫
が施されたものなのだろう。

私はもちろん、この「一部使用」が
1%程度かもしれない可能性を含んだ
上で、納得の上で買っているので、
特に問題はない。
しかしながら、この「一部」という
のは一体何%使っているのか、気に
なる人もいるだろうし、実際この
「一部使用」が味にどこまで差を
もたらしているかは未知数だ。
あくまでも、「超希少」な原料を
使っているというストーリーが、
プレモルの味をより美味しく感じ
させてくれるという仕掛けである。

サントリーは、こうした
「ブランディング」
「ストーリー消費」
とでも言うべきやり方が本当に
上手い。
「超希少」の使い方に少々違和感を
感じながらも、そんなことを再確認
したプレモル体験だった。

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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。