NFTの本質が何かを考える
「Non-Fungible Token」
略して「NFT」である。
直訳は、「非代替性トークン」。
「代替性がない?!」
「そもそもトークンとは?」
サッパリ分からない!と最初は
思うかもしれないが、誰だって
最初は訳が分からないもの。
ほとんどの日本人は、肝心の
日本語についてだって、
1年、2年とひたすら聞き続ける
ことで、理解するようになった
過去を持っているはずである。
日を追うごとに、「NFT」という
言葉がメディアを賑わす回数は
着実に増えているので、
誰もが知る「常識」として定着
する日もそう遠くないだろう。
私自身、この「NFT」に興味を持ち
始めたのは2年程前だったろうか。
しかし、ちょっとかじってみては、
よく分からないなぁ~とばかりに
距離を置くことの繰り返し。
結局、具体的なアクションをほぼ
起こすことなく、時間ばかりが
過ぎ去っていった。
今年に入り、急に様々な機会が
重なり、いよいよ「NFT」に触れる
ことができるに至った。
ほんのお小遣い程度ながら、
実際に暗号資産を購入したり、
「NFT」を入手してみたりといった
ことも経験できたのである。
触れる前は、妄想ばかりが膨らんで、
「何か怪しいモノ」
「すぐに騙されるモノ」
「そのうち暴落するモノ」
という程度の認識。
事実、この界隈に詳しい方に訊いても、
「ほとんどの人はキャピタルゲインを
狙っているだけ」ということで、
現時点ではあまり筋の良い話とも
言い切れないのは確かだろう。
しかし、実際に触れてみないと、
分からないことは多い。
触れてみても、未だに分からない
ことだらけなのだが、それでも
触れたという事実があるだけで、
一般的にはかなり先んじたことに
なるのが現実。
お金は「共同幻想」だと言ったのは
誰だったか忘れたが、
金(ゴールド)の裏付けをなくした
ニクソンショック以降のドルは
「共同幻想」と考えないと、益々
辻褄が合わない。
勿論、金(ゴールド)だって、
みんなが「価値がある」と信用する
からこそ、本当に価値が出るだけ。
みんなが「ゴミくずと一緒」と思う
ようになれば、価値は確実に下がって
しまうが、他の「通貨」に比べて
高い「交換価値」を、圧倒的に長期に
わたって保持してきたのは事実。
結局はNFTも、みんなが
「価値あり」と認めるか否か、
「共同幻想」が創れるか、
そしてそれが続くかどうかが
カギを握るのだろう。
「価値」とは何か。
グルグルと頭の中で色々な考えが
めぐる。
スッキリした答えが出るまで、
折に触れ考えを深めたい。