他人の間違いを自分への警告と解釈する
今月末に、ウルトラマラソンの大会に
参戦する。
といっても、100kmに挑戦しようと
いうような大胆なものではなく、
フルマラソンに少し毛の生えた程度、
50kmの部にエントリーしたのだ。
2年前に初のフルマラソンを完走して
以来なので、若干不安もあり、
50kmに留めておいた。
一昨日、その大会の案内メールが
参加者に一斉送信された。
趣旨は、間もなく大会要項等の資料を
送るので、宛先住所が誤っていないか
確認して欲しい、というもの。
こういうものは、大抵は何事もなく
スムーズに行くものかと思いきや、
驚いたことに、自分の住所が全くの
デタラメ。
郵便番号は正しいのだが、その後の
住所が全く異なっている。
横浜市在住なので、郵便番号は2から
始まるのだが、続く住所がなぜか
東京の目黒区。
もうこの時点でおかしいわけで、
注意力のある人が目視で確認すれば
すぐに分かるだろう。
そのメールに対して、大急ぎで、
内容が間違っていること、
郵便番号は合っていること、
故にデータがズレている可能性が
高いのではないかという仮説、
以上を簡潔に書いて送り返した。
きっと多くの受信者から、同様の
クレームが行ったのだろう。
割と速やかに、お詫びと訂正の
メール案内が来て、今度は正しい
住所に修正されていた。
ホッと一息である。
何が原因でこのようなミスが生じた
のか、私自身は知る由もない。
しかし、よくやってしまいがちな
ミスであり、しかもちょっと工夫
すれば簡単に防げる類のミスである
と思われる。
「人のふり見て我がふり直せ」
の格好の事例だ。
私が勝手に思い浮かべた仮説は、
以下の通りだ。
即ち、エントリーしてもらった参加者
のデータを、表計算ソフトに取り込む
際に、データが「カンマ区切り」で
あったりすると、行や列が微妙にズレ
たりする。
このズレがあったために、名前と
郵便番号は同じ行にあったものの、
住所以降の行がズレてしまったの
ではないか、というもの。
個人情報ゆえ、こういった取り扱いの
間違いはかなりまずい事態である。
極めてセンシティブな取り扱いを
要求されることを踏まえ、二重、三重
にチェックを行うべきだったと言える。
事後チェックも大事だが、いわゆる
「フールプルーフ」(バカよけ)の
発想で、間違ったら何かしらエラーが
出る仕掛けを予め組み込んでおく、
そんなことができたらなお良い。
「なぁなぁで済ます」
「適当に取り繕う」
それでOKというような意識が蔓延して
しまうと、今回のような事態が引き
起こされかねない。
自分が起こしたミスではないので、
あえて反省する必要もないのだが、
自分の前に立ち現れた現実には
何かしら意味があるはずだ。
「気の緩み」を生じさせないよう、
未来からの警告を受け取ったのだと
捉えておこうと思う。