組織/コミュニティへの帰属が生命維持装置
昨晩は、いつもお世話になっている
社会人としての大先輩であり、
かつ勉強会仲間でもある友人が、
65歳にして独立起業をするに至った
経緯などを赤裸々に話す会に参加
していました。
毎週日曜日の朝に参加している
読書勉強会の主宰でもある
彼が、サラリーマン時代にどんな
危機感を抱き、どのような経緯で
独立起業を志すに至ったのかを
たっぷり2時間お聞きしましたが、
忘れないうちに振り返りをして
おきたいと思います。
読書勉強会を社会人の学びの場として
提供し、それを事業の中核に据える
という決断をされたのですが、
この事業ドメインを決めたのは、
本当に偶然だったということを強調
されていたのがまず興味深く感じた
ポイントでした。
ただ、自分自身何を事業の中核に
据えるべきだろうか、そんな問いは
常に心の中に抱えて過ごしていた
そうで、だからこそ「偶然」とも
思える事業ドメインとの出会いに
恵まれた面はあったのでしょう。
やはり、そのような重要な「問い」を
常に心の中、あるいは頭の片隅に持ち
続けていることが重要なんですよね。
それによって、自分の脳の無意識
部分が常に答えを探し求めて働き、
ある日ふっと答えが降って来る、
あるいはふとしたタイミングで
「ピンとくる」ような気持ちに
なるのだと思うのです。
それからもう一つ、心に残った話は、
組織/コミュニティへの所属が、
≒ 生命維持装置である、というお話。
以前にも何度か伺ってはいましたが、
改めて、人というのは「帰属意識」を
求めたがる動物であるということを
確認しました。
会社にいるときは、会社の中における
噂話の類が自然と耳に入って来たので
意識していなかったが、会社の所属を
外れた途端にそうした話が耳に入って
来なくなり、久々にその会社の人々に
会うとあれやこれやの噂話を自分から
聞きたがってしまうようになったとの
話を伺い、ある意味自分にとっての
「予習」感覚で聞いていた次第です。
独立して、帰属する場所がなくなると、
アイデンティティの危機が訪れます。
会社しか帰属場所がなかった人は、
燃え尽き症候群になりかねないわけ
ですよね。
友人の場合は、他にもいくつか学びの
場を持っていて、そこにおける友人
(私も光栄なことにその一人)との
関係性があったからこそ、そのような
危機に瀕することがなかったようです。
自宅/家族(ファーストプレイス)や
職場(セカンドプレイス)以外の
「サードプレイス」を意識的に持ち、
その組織/コミュニティにおける人間
関係を豊かに育んでおくことが、
どれだけ自分の人生を豊かにするかに
直結してくることを改めて実感させて
もらいました。