見出し画像

マーケティング・マイオピア(近視眼)

タイトルにあるのは、
セオドア・レビットの有名な論文の
名前だが、一般の人にはおそらく
耳慣れないだろう。
「Myopia」と書いて「マイオピア」と
読む、意味は近視。

この記事を含め、何度か過去に
取り上げているが、重要な話なので、
多少角度を変えてまた書いてようと
思い立った。

マイオピアという言葉を使っている
のは、マーケターに対する戒め
ついつい近いところに見えるもの、
見たいものばかりを見て、
本質を見抜けずにいると手痛い失敗
に遭うよ!という警告
とも言える。

レビット自身は、「ドリルと穴」の
比喩
を用いてこれを説いた。
お客様が欲しいのは、立派なドリル
ではなく、あくまでもそのドリルで
あけることのできる「穴」である。
しかし、ドリルを売る側は、ついつい
ドリルの回転性能がどうだとか、
あけられる穴の大きさの種類が豊富
とか、自分の都合ばかりを語りがち。

マーケティングで何が大事かと
問われれば、「お客様」と答える
マーケターは多いだろう。
いかにお客様の期待に応えるか。
いかにお客様に満足してもらうか。
いかにお客様の立場になって考えるか。


にもかかわらず、いざ自分が何かしら
マーケティングの施策を打とうと
なった途端、自分の手の内ばかりに
気が行ってしまい、「お客様」の
ことが疎かになってしまいがち。

何度か、某イベントに出演するための
オーディションに挑戦していて、
早や3回目。
1回目は、今考えるとひどかった。
想定される「お客様」を分かっている
つもりだったが、自分の持ちネタに
気が行き過ぎて、「お客様」に合わせた
調節が全然できていなかった。

2回目、それを反省して、自分としては
まぁ悪くなかったと思える出来だった
のだが、段違いでお客様の心をつかむ
ライバルがいらして、納得の敗北。

最近、3回目の挑戦が終わり、勝ちとも
負けとも言えない引き分け的な結論。
それでも、自分なりに悩み、考えて、
「お客様」に喜んでもらえそうな
ネタをぶつけたことに対しては、
それなりにポジティブな評価を得られ、
挑戦した甲斐があったというもの。

マーケターを名乗る以上、
「マイオピア」に陥ることなく、
常に「お客様ファースト」を体現する
プロフェッショナルでありたい。
いや、プロフェッショナルとして
行動しよう。


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐----

この手の「アファメーション」
つまりは自分自身に対する宣言だが、
これは日記を書く効用として、
よく語られることが多い。

こうして毎日何かしら、ポジティブな
「アファメーション」を繰り返して
いけば、間違いなく人生にポジティブな
インパクトを与えてくれるはずだ。

今日は珍しく気分が落ちかけた一日。
最後にポジティブな言葉で締めて、
明日から心新たに過ごそう。





いいなと思ったら応援しよう!

ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。