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一般的なブレストに一ひねりを加える

ブレインストーミング、
通称ブレスト。
直訳すると、「脳に嵐を起こすこと」。
こちらでも何度かネタとして
登場している。
例えば、これだ。

こちらにも書いておいた通り、
オズボーン博士によって提唱された
ブレストには、4つのルールがある。

①自由奔放:とにかく自由闊達に意見を出し合う
②批判厳禁:人のアイデアに対して批判しない
③便乗発展:逆に便乗するのは大歓迎、パクリでもよい
④質より量:とにかく数を出す、絞るのは後で

このルールにのっとって、アイデアを
出しまくろう、ということである。
そして、出し切った、拡散しきった、
となった後で、似たようなアイデアを
まとめたり、違法なものや技術的に
不可能なものはカットしたり、
といった具合に収束させていく。

このブレストを発展させて、
「あまのじゃくブレスト」
というやり方をされているのが、
元リッツ・カールトン日本支社長の
高野登さん。

何が違うのかというと、

「みんなで一斉にあまのじゃくになろう!」

と決めてアイデアを出しまくるところ。
すると、単に「自由に意見を出そう!」
「パクっていいよ!」「批判はナシ!」
などのルールを設定するだけよりも、
ずっと盛り上がる
のだという。

きっと、人の「いたずら心」「好奇心」
「子どもの頃のワクワク感」のような
部分が刺激されるに違いない。
また、参加者には心理的安全性も確保
されている
だろうから、思い切って
バカと思われそうなアイデアでも
みんなの前で発言できる点も大きい
だろう。
「あまのじゃく」な自分になりきり、
普段とは全く異なる自分を演じて、
アイデア出しに大いに貢献してくれる
のだ。

更にもう一つ、「あまのじゃくブレスト」
で重要なのは、「あまのじゃく」ゆえに
とんでもないアイデアが沢山出てくる
ところ、そのアイデアの真逆をやったら
どうなるか?という視点を必ず用いる

点にある。
通常のブレストでも、出て来たアイデア
に対して「その逆は?」と混ぜっ返す
ことが多いが、その質問を必ず入れる
ようにルール化してしまうというのは
アリだろう。
①の自由奔放ルールに抵触するのでは?
という考えもあるが、この辺は、
実際にブレストをやるメンバーのノリ、
相性、ブレストの目的などを考慮し
ながら柔軟に考えればよい。

私自身、販売促進アイデアをみんなで
ひねり出すときなどに、よくブレストを
やったものだ。
担当がある程度ネタになりそうな素材
を集めておき、それを眺めながら、
上記のルールに準じてアイデアを出し
合うのだが、クリエイティブで楽しい
仕事であった。

4つのルールは、長い年月をかけて
結晶化した大原則であるが、
適宜自分たち「らしさ」を加えた
ブレストルールに発展させる
という
視点を持つと良いかもしれない。

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ahiraga
己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。