山本太郎騒動〜東京8区編〜

昨日から、野党界隈を賑わせてる山本太郎騒動。

まず、大前提に自分は山本太郎の今回の行動は大反対である。

東京新聞にリークさせて、しかも野党一本化したら余裕で勝てるところに強引に乗り込んでる訳だから、何一つとして擁護できるものはない。

石原伸晃をやたらと過大評価してた山本太郎。

しかし、言っちゃあれだが、政治家としてはもう「一丁あがり」の人だから、影響力も前ほどではない。下村博文ですら、今後は上がり目があるかと言われたら…というレベル。


そこと対決しても何の意味があるのか。

愛知10区の集会でも強気の姿勢を崩しておらず、なかなかのサイコパスだと思ってる。

吉田はるみさんが出馬するのであれば、当然自分も応援する。

ただ、なぜこんなことを書いたのか。

それは支持者の暴走が非常に怖いからだ。


こたつぬこさん、小原さん…

この2人の煽動がはっきり言ってやりすぎ。


昨日もこたつぬこさんのスペースを聞いていたが、声からでも熱を感じた。

ただ、この人の心配なところは山本太郎都知事選出馬の時にも見られたが、変なところでエンジンがかかっちゃうところ。

そして、彼はやたらと希望の党騒動と似てると評していたが、ここに関しては違うと断言したい。

まず、希望の党騒動は連合東京と都議会民進党が「民進党では勝てない」と騒ぎ出して、都民ファーストを結成。そして、希望塾の候補生などとにかく非自民勢力を結集させて4年前の都議選圧勝した。

そこに、「反共」の前原さんが、最後のチャンスに懸けて、希望の党への合流を決めた。

ただ、主要メンバーが何故か変わってたり、若狭勝個人商店にいつの間にかなっていて大惨敗した。

何よりも、希望の党騒動で影響を受けた選挙区は200以上もある。変な話、田舎でも影響があった。

ただ、今回は言葉は悪いが東京8区限定の話である。それを殊更に事を荒げて何の意味があるのか。

自分達でそれを巻き起こしちゃってるんじゃないかと思う。

批判すればするほど、山本太郎の影響力を自分達が逆に高めてるんじゃないかと思う。


それに、4年前の民進党の両院議員総会にはテレ東の大江アナもあの場所にいた。

これが何を意味するのか。テレビや新聞で大々的に取り上げられたという証拠だ。

この前、代表付職員の関田さんが希望の党騒動当時の新聞の一面をアップしたが、そのぐらい大きかった。

でも、山本太郎騒動はテレビや新聞でニュースになったかと言えば、少なくとも希望の党騒動よりもスケールはかなり小さい。

週末、テレビのニュースで1秒も取り上げられてない。

これで一番まずいのは、SNSでわーっと言われまくって、それがSNSのレベルを越えちゃって、テレビで取り上げられること。

このパターンは負の炎上で一番長く続く。

雨上がりの解散なんかはまさにこれ。

こうなってしまったら、本当に危ない。

そして、山本太郎潰しに邁進すると、それはプレーオフになっちゃう。

横浜市長選の田中康夫のSNSの逆バージョンをやってるとも言える。

ジェンダー平等を謳う政党としてどうなのかというのも理解はできるが、

それを上回って色々と危うさをはらんでる。


そして、これが行き着くところまで行っちゃえば「枝野おろし」に繋がる。

選挙で思うような結果を残せなくて辞めるなら当然のこと。

しかし、あれだけ4年前に「枝野立て」と言ってた人たちが、「枝野やめろ」「立憲終わりだ」と言い始めたら、

それこそ、あれだけ嫌った政党の使い捨てになっちゃう。 


個人的には、あまり良くないことだけど「あれは東京8区の問題」「山本太郎の暴走だから」と冷めた目で見て、一種の割り切りも野党支持者には必要かもしれないと感じる。

自民党だって、公認が正式に決まってない選挙区はいくつかあるし、

選挙区単位で言えば、茨城5区なんてそれこそもっとシビアだ。



山本太郎、それは野党支持者を焚き付ける悪魔のような人だ。でも、でもである。

そこで本質を見失ったら、それこそ何もならない。

4年前に「排除」から立ち上がった旧立憲民主党への思いが裏目にならないか心配でもある。

正義の暴走って、本当に一番怖い。

自分だって、野党がひとつにまとまって欲しいし、勝ちたいと思ってる。

だけど、このモヤモヤが消えない。


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