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泉代表への提案

立憲民主党、いや野党第一党にとって4年ぶりのフルスペック代表選挙。

結果として泉健太さんが代表に選ばれた。

決まったからにはできる範囲で支えていく。


その中で、泉代表に提案したいことをnoteに書き出してみた。


1.目玉政策と分かりやすい言葉を

今回の立憲民主党は代表選の候補4人とも『理念や政策は間違ってない』と強調してた。

だけれども、山花さんが東京新聞のインタビューに答えてたが『目玉政策がなかった』ことでボヤけちゃった側面もある。

これは安田真理さんがもっと詳しく言っていて、

「政権をとろうとすると、いい加減なことは言えない。真面目に、誠実に、となる。やれることしか言わない」その結果、有権者に対して維新ほどアピールできなかったという。これは選挙戦を戦った人間にしか言えない実感だろう。こうも言った。「立憲は自分たちが何者かを見せられなかった」                  「メッセージ性が選挙で問われるのだとは思います。でも、世の中って、そんなにわかりやすいものじゃないですよね。それを誠実に語ろうとすると、わかりにくくなる。維新はわかりやすい。そこは維新の巧みさ」

子ども手当や高速無料化の呪縛に囚われてたのかもしれない。

これはジレンマと言われたらそれまでだが、「政策立案型」を訴えるのであればこそ、目玉政策がないとなかなか有権者は振り向いてくれない。

野球で例えるなら、泉監督のチームには長打が打てる選手が少ないと考えてもいい。

いっそのこと、3年間は政権交代がないと割り切ってちょっと尖った政策を打ち出してもいい。

また、これは大西健介さんが選挙対策委員長に就任したからこそ言えるが、

同じ政策でも分かりやすい表現にこだわって欲しい。

というのも、大西さんは子ども・子育てPTチームのリーダーでもあり、保育士の給料が上がらない要因も「委託費の使途の弾力運用。厳しい歯止めをかけるべき」だときっちり指摘してる。

(立憲民主党も政権公約には載せてる。)

が、委託費の使途の弾力運用という言葉を使われてもピンと来ない人がほとんどだ。

何なら、当事者ですら知らない可能性があると思った方がいい。

いくら自信がある政策、いいものであっても「難しいこと言ってるな」と思われたら、それで終わってしまう。

ヤングケアラーだ、リカレントなんかの類いも一緒だ。SDGsもだ。

正直、中村喜四郎さんの『保革伯仲』『与野党伯仲』での概念すら、伝わってないと考えた方がいい。

単純に「自民にYESかNOか」ぐらいで思えばいいのではないだろうか。


2.ローカル番組、ローカル新聞への積極出演を。

今回、立憲民主党の代表選が主として取り上げられたのはBS民放だ。

あれは視聴率で言えば2~3%なので、ある程度政治に関心がある人しか見ない。

なので、効果としては限定的になる。

逆に維新は、とにかく関西ローカルに出まくった。それが躍進に繋がったことは言うまでもない。

関西ローカルの番組作りは酷いが…

それでも、泉代表にはとにかくローカルニュースや地方紙に積極的に出て欲しい。

取材に応じるだけじゃなくて、インタビューの時間を作る、ニュース番組に出演するということをもっと心がけて欲しい。

今回の選挙では結果として知名度が足りなかったということも大きな要因だから。

ローカルニュースの視聴率は少なくとも、BSの3倍から4倍は確実にある。

地元の新聞は来たら、それなりに紙面のスペースを割いてくれる。

ラテ欄にも「泉健太代表生出演」「泉健太代表にインタビュー」と書いてもらえる。

それにニュースになるとしても、3分が限界。インタビューや生出演なら10分は与えてもらえる。

ローカル局なら、本気で頼み込めば何とかなるかもしれない。

曲がりなりにも野党第一党の代表だから。

「立憲民主党」「泉健太代表」を知ってもらうにはこういう部分からじゃないだろうか。

例えば、今回訪れた福岡ならば「アサデス。」や「めんたいワイド」に出演する。

北海道なら逢坂さんに「今日ドキッ」に出てもらうという手だってある。

県連大会、街頭演説というのはどうしても見聞きする人が限られてしまう。

全国ネットは今、当てにならないのでなおさらだし、出るまでのハードルも高い。

ちなみに、SNSの活用とはいうけど、あれを見るのは支持者というのを片隅においておかないと難しいと思う。

(関西ローカルに関しては、阪神とオリックスの「格差」というものをもっと政治に置き換えて読み取らないといけないと思う。             言い換えれば、いくら優勝しても、山本由伸、ラオウ、吉田正尚というスターがいてもどうにもならない事が多すぎるのだ。

あと、東京の業界人は関西ローカルのバラエティを評価する傾向にある。そういう空気感  が維新にマッチした側面もあるかもしれないが、報道出身の人はそこら辺が疎いのかな。意外と)

3.落選者に派閥や役職を。

原口一博さんが指摘したことだが、『代表はやることが多過ぎて、回らなくなると思う』ということ。

特に西村幹事長の場合、そういうケースに陥る可能性は泉代表より高い。

希望の党騒動からの4年間も、野党再編や共闘にエネルギーをかなり注がざるを得なかったが、野党再編の動きはいずれまた出てくるだろうからなおさらだ。

そこでだが、落選者のフォローも兼ねて役職を与えてはどうだろうか。

まずは代表特別補佐。これには今井るるを起用しても面白いんじゃないだろうか。

今井るるはアイコンとして物凄く映える。

泉さんですら「将来、大物になる」とツイートしてる。

立憲民主党の広報担当としてあちこち出向いたり、若手や女性候補者発掘でサポートしたりと、彼女の役割はこれからの党では物凄く大きくなるのではないだろうか。

名古屋の番組でコメンテーターとして出るのもアリだと思う。

幹事長特別補佐には辻元清美さん。

言っちゃあれだが、落選したからこそ時間に余裕ができた。

関西地区での党の立て直しにある意味では専念できる。また、コメンテーターとしての役割も今なら果たせる。

幹事長特別補佐直属チームを辻元さん主導で作ってもいいとすら思う。

辻元さんも予算委員会筆頭理事だった故になかなかここまで手が回らなかったのかもしれない。

ここを是非とも理解して頂けたら…

また、今回、立憲民主党には39人も惜敗率70%以上で完全落選した候補者がいる。

(2017衆院選は民進党出身者だが、70%以上が27人、80%が11人。                                          今回は70%が39人、80%以上が15人いた)

馬淵さんが作った「一丸の会」みたいな政治団体ないしは派閥を結成してもいいのではないだろうか。

この人たちだからこそできる政策提言、落選者のフォロー、選挙総括、勉強会、候補者発掘機能があると思う。 


現職だとここまで手が回らないケースも容易に想像できるので、それを補完する機能も兼ね備えられる。


これも考えて頂ければ…


これで劇的に変わるなんて思ってないし、思っちゃいけない。

ただ、地力の強化は時間が物凄くかかり、再来年の統一地方選挙で効果が出るとは考えにくいと自分は思ってる。

だからこそ、こういう部分でのプラスアルファが非常に重要ではないか。




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