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「飄」/oQ【AT1選note投稿祭】

まえがき

どうも、パインです 
今回はかんなぎ氏の企画である「AT1選投稿祭」に参加させていただきます 実は参加するとき迷ったんですよね 本当に自分に人に見せられるような文章力があるのか、しかしやってみなきゃわからない、ということで参加しました 
拙い文章ですが何卒寛大な目で見てやってください
(スマホだと一部崩れてる部分があるのでPC推奨)

1.oQ氏、「飄」とは?

<oQ氏について>
ニコニコ:https://www.nicovideo.jp/user/13870633

Twitter:https://twitter.com/oQcuu

・処女作は「エスケープスケープ」
  なお現在は削除されていて僕の知る限りどこでも聞けません
  もっと早くoQさんのことを知っていれば…と後悔しています

・現在出しているアルバムは「SALAD」「超常」「運と命」
  ちなみにこいつはマジミラ2023もボーマス53も午前参加が出来ずSALAD       
  と超常の現物は持ってません しかも再販予定もないとのことなので詰          
  んでます
  でも新しいのを出す予定があると聞いたのでモチベ保って頑張ります

<飄について>
楽曲:https://www.nicovideo.jp/watch/sm37952215

inst:https://piapro.jp/t/Fy91

・投稿日は2020年12/12
  ボカコレ2020冬期間中です 意外と知らない人多そう
  実は既存楽曲復活祭の参加曲でもあったり

・作詞作曲MVすべてoQさんが担当
  これほんとすごいっすよね 3つすべてレベルの高い合格点を超える曲
  をオールウェイズ出してくれるのでいつも狂喜乱舞しながら聞いてます

・歌唱は初音ミクが担当                                               
  oQさんの曲は基本ミク、リン、レンの誰かが歌ってます
  実は「CANDY CRUSHER」という曲がありまして歌愛ユキが歌ってます
  oQ氏のサウンドにユキの声が乗ってかなり面白くなっているので
  皆さんもぜひ聞いてみてください

2.飄との出会い

曲の解説に入る前に出会いのことを話させてください
この曲を始めて聞いたのは2年前のゴールデンウイークのころぐらいです ちょうどこの記事が公開されるのもゴールデンウイークですね すごい偶然

oQ氏は「昆虫図鑑」で知りました 友達(当時は関わりあんまりない)の会話の中に昆虫図鑑の話が出てきて調べて聞いたらドハマりした、という感じです 当時はまだボカロを知って1ヶ月くらいだったので知ってる曲の少なさからずっと聞いてました
飄に触れたのは昆虫図鑑を知った1週間くらい後です 初めて聞いたときは誇張なしに

「なんだこれ?!?!」

と思いました その時聞いていた曲と全然作風が違ったんですよね あの時neruさんみたいなかっこいいロックばかり聞いていたのでボカロバラードというものを始めて食らったときの衝撃というか驚きはすごかったです ボカロに美しさというものを感じたのも初めてかもしれません この体験が今の私の曲の癖を形作ったんだと思います

それほどまでに飄が私の生活に食い込んできてるんです 推しPの推し曲、それもAT1選に食われるんだったら本望ですね

3.飄の音

ここからが本題です 
この章では飄の音に注目して話していきます 理解不足により間違えることもあるかもしれないけど許してほしいっす

~イントロ~ 

この曲を再生した瞬間に思ったのは   

「超キレイ」


ピアノの入りから超美しいもう最高いきなり心を鷲掴みにしてきやがったぜ
楽曲においてリスナーに最初に印象をあたえるのってやっぱりイントロだと僕は思っています 
その曲の顔ともいえる部分でぶん殴ってきたらそりゃ惚れるってもんですよ 具体的に述べますとイントロはピアノのきれいな和音から始まります そしてドラム、ベースが入ってめちゃくちゃおしゃれさが増すんです

なんていえばいいか、前作の昆虫図鑑とはうって変わったエモーショナルサウンドが「今からエモエモなこと歌うぜ!!!」って宣言してるみたいでわくわく止まんないっすよほんとに そして語らずにはいられないのがトランペットの音ですよ まーじでいい このトランぺットが鳴る秒数はおよそ10秒だけですがその10秒で人を狂わせるんです 僕は初見の時この時点でリスイン確定してました

ボカコレ冬に投稿されたこともあって寂しげな雰囲気があるんだけども悲しさに振り切ってはいないような、そんな温かさを感じるサウンドだと感じたんです

~Aメロ、Bメロ~


先ほどのイントロから続いてピアノが強いですがここで注目してほしいのがアコギの音です アコギ自体はイントロから鳴っていましたが先ほどはトランペットが主役なので触れませんでした

ここらへんはミクさんのボーカルが入ってくるのでそれをサポートする形になるんですがそれはボーカル有りver.の話、もちろんinst ver.を聞きましたよね?(聞いてない人はリンク貼ってあるので聞いてください)
ここからはトランペットがなくなりアコギが目立つようになります
そのアコギがこれまた綺麗なんですよ この曲綺麗な音だけで埋め尽くされているといっても過言ではないくらいあちこちに散りばめられているんです
私アコギ大好きなんですよ アコギの音って常に安心させてくれる感じがして、でもテンションは「うわぁぁぁ アコギだやったあああああ」となるので全然落ち着いてません しょうがないね

AメロのフレーズでワクワクせておいてBメロになると一気に変わって心を刺激するこの圧倒感、癖になりますねぇ

~サビ~


先ほどのBメロから転調して今度はシンセが強くなるんです
曲調としてはシンセが入ったことでより寂しさや、哀愁が増してより曲の雰囲気に浸れるようになった感じです シンセサイザーってすごいですね 

曲の1番の盛り上がり所であり、曲のストーリーを最大限感じることができる部分でもある、一石二鳥とはこのことですね 
ミクさんの声も相まって非常に穏やかに、何かを慰めるかのような優しいサビになっていて私の好みにドストライクしてきたんですよ ここからは完全に好みの話になるんですが哀愁漂う曲とか切ない曲が私大好きなんです 特に恋が絡んでくるととても良きでして、例を挙げるとすれば「感情失禁」や「0621」とかですね 「飄」に話を戻すとこの曲のテーマは「旅立ちと孤独」だと思っています そしてこのサビにテーマのすべてが込められていてとてもすごい とりあえず聞けばわかる

4.飄の詩

次は飄の歌詞に着目します

まずはタイトルの補足を、飄とは渦巻き状に吹く風のことでいわゆるミニ竜巻です
漢字では”旋風”と書くのが一般的ですがまれに”飆”と表記されることもあります これは一説につむじかぜの渦巻きを犬が走っている様子にたとえたことから生まれました 一方”飄”はというと”飄々”という言葉があるんですがこの意味は「とらえどころがなくさっぱりしている」となっています 漢字そのものには「吹きすさぶ風」といった意味があって言葉通りの意味ですね

閑話休題、そろそろ歌詞やテーマの話をします
僕ははさっき言った通りこの曲のテーマは「旅立ちと孤独」だと勝手に思っていて、歌詞のいたるところにそれが表れているんです
例えば

「止まり木の渡り鳥は遥かを目指して飛び立つ」

飄の歌詞より


「金木犀の香りが異国の花の切なさを運ぶ」

飄の歌詞より

 渡り鳥というのは季節が変わると数百キロを移動するまさに旅立ちにぴったりの鳥です  また金木犀は中国原産でまさに異国ということで旅立ちっぽいですね  
そして孤独の部分ははっきりとここ!と明言するのが難しいんですよね
あげるとすればここでしょうか

「違う世界のルールじゃ何も癒せはしないんだよ」

飄の歌詞より

この部分は

ただ歌詞全体からそんな雰囲気を感じ取ったんで誰がなんと言おうとテーマは「旅立ちと孤独」です
さて、この文章を読んでいるということは既に飄を聞いたということですね! そしてニコニコを使いましたね!ここでコメントを引用します

「犀の角のようにただ独り歩め。」

ニコニコ動画、飄のコメ欄より

この言葉、どういう意味かというと仏教の経典にあった言葉で1人で強く生きろ、というシンプルな内容です  
サイというのは基本群れで行動しますがサイのツノは1本しか生えておらず、しかし非常に頑丈になっています ここから群れるのではなく孤独になりたくましく生きてゆけ、となりました  
私はこの言葉の意味を知った時にめちゃくちゃ震えました   ほんとにやばかったんです いつもコメントで見てはいるものの調べるとこんなに深い意味があったのか、そしてこれほどまでに曲にマッチした言葉があるのか、今後忘れることも無いくらいには感動しました

さてこの"犀"という漢字、見覚えがありますね?

「金木犀の香りが異国の花の切なさを運ぶ」

飄の歌詞より

あっっっっっっっっ

そうです「金木犀」に出てきましたね
実は金木犀という名前の由来は
「橙色(=金色)の花を咲かせる木 + 樹皮が犀のように硬い」
ということからきていると言われています  
もうここまで噛み合ってくると奇跡のように思えてきますね
さすがoQさん、最高の歌詞

5. MVについて

最後はMVについて書いて終わります
冒頭でも書きましたがMVまでoQさんが作ってらっしゃるんですよ  ほんとにすごいですよね
曲や歌詞だけじゃなく映像まで高クオリティに仕立て上げるってとんでもなく大変なはずなんですけどね  何故それができるのか…
本題に入るとMVっていうのは曲の雰囲気をサポートするためにあるようなもんだと思ってて、無くても曲は伝わるんだけど、あると視覚と聴覚の両方から情報が入ってくるからあった方がわかりやすいって感じです  

ではここで2枚ほどMVのスクショを貼ります

猫背になりながらポケットに手入れて歩いてるうううううううう

めっっっっっちゃ刺さるううううううう



歌詞に連動して黄昏色になってるうううううううう

すげえええええええええええええええええ


はい、どれだけ、私がこのMVが好きかわかっていただけたでしょうか
解説をします 一枚目は2サビが終わった後の間奏部分です
といっても特にこの間奏に関連しているわけではなくMVでは終始この姿勢になっています この姿勢からいろいろ想像できますね
コートを着ている姿から気温が低いのかな、とか 前かがみになっているのは将来へ胸を張れるほどの自信がないからなのでは?とかいろんなことが思い浮かんできます 考える余地を残しているのすごいっす

二枚目は2サビの後半です
先ほども書きましたが歌詞に「黄昏」が出てきた瞬間にMVの背景が
ガラッと変わり、黄昏色になるんです
そもそも黄昏というのは夕暮れのことです 「誰そ彼」が語源だとか
この部分の考察をするとおそらくこの部分だけ黄昏色になる理由は心境の変化ではないでしょうか 歌詞の話にもなりますがこの部分だけかなり前向きになっているんですよね

1サビでは

「掴みかけたものからすぐに捻じれて消えてくんだ」

飄の歌詞

というように少し悲観的にとらえています おそらく「掴みかけた」ものとは ”夢や希望” でしょうか それらは見つけたと思ってもすぐ去ってしまうと表現しているのでしょう

しかし2サビ後半は少し違います

「のらりくらりと明日も笑っていられるのなら
深い願いも嘆くことも もう無くてもいいんだ」

飄の歌詞

この部分先ほどと違ってかなり楽観的です まるで悩むことをやめたかのように見えますね これまでは誰かに語りかけているかのような歌詞だったのが2サビ後半で自らに言い聞かせるかのような部分が現れます
この変化をうまく表しているのが先ほどの画像というわけです

そしてこのMVで注目してほしい点がもう一つあって、女の子が一度も歩みを止めていないんです これどういうことかというと「常に先にを目指せ」ということだと思います   繰り返しにはなりますがテーマは「旅立ちと孤独」です このふたつを合わせて考えてみるともう分かりますね 
ええ、そういうことです とっても尊いです  尊すぎて爆死しそうです

6.まとめ

はい、ここまで飄のいろいろについてつらつらと書き連ねてきましたがどうでしたでしょうか 飄の魅力、伝わりましたでしょうか 伝わってたら飛んで喜びますし伝わってなかったら精進します それはともかくやっぱり飄ってよいですね この記事を書くために聞き直したんですが改めて良さを再確認できました 私の語彙力では表現しきれず中途半端になってしまった点もありますがこの曲への愛だけはわかっていただけたら幸いです


最後に


「飄」を制作してくださったoQ氏

この機会を与えてくださったかんなぎ氏


このお二方に最大の敬意を表します


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